にっちもさっちもいかないとき、ギャルに相談するという手段が我々には残されている。
あまりよくない男性と悪い恋愛をしていた時、私を救ってくれたのはギャルだった。
その男性は、すごく年上で私のことをまるでペットのように扱ってきた。
世間知らずな私はそれでも俺様系と勘違いして好きになってしまい、マインドコントロールのようになっていた。
彼は夜はいつものように飲み歩いていて、いろんな友達に紹介して理想の彼女を演じないと怒られ、「君は出来ない子だ」と常に吹き込まれ、周囲の女友達と比較され、果ては私の両親をも侮蔑するような発言をしていた。
その人にされていることはモラハラ・パワハラなのかなあと思ったこともあるが、相談してもどうにもならなかった。
彼は同じコミュニティの人だったから。
私がプライベートなことで相談できる相手は「彼の友達」「彼の知り合い」しかいなかった。彼が中心に人間関係が形成されていたと思う。
出不精な私、友達に紹介したがる彼氏、というのが重なった不幸な(恣意的な不幸?)状態だった。
つまり、彼がモラハラ・パワハラ男ではないかと相談すると、
「そんなことないよ~。気にしすぎだよ」
「あいつもともとそういうところが多いやつだから。でも、悪い人じゃ無いし」
「ああいう気質だって分かってて付き合ったんでしょう?」
と言われていた。
もう、最悪でどん底で死にたくて出家したい状態だった。
そんな中、ある日私はひとりのギャルと出逢った。
日雇いの受付バイトで、ギャルと一緒に18時から21時まで仕事をすることになったのだ。
ギャルは25歳くらいのnuts系で、日雇いバイトで生活しているといっていたが、渋谷と恵比寿の間に部屋を借りてるしおしゃれな服を着てて金も時間も男も全部自分のやりたいように暮らしててかっこよかった。
夜の受付だからそんなに人は来ない。自然と恋バナが始まった。
旅行の話になり、彼は集団旅行が好きで個人旅行にいきたがらない、「君が好きなところならどこでもいいよ」といってすべて無関心でいる、夜は基本飲み歩いているから話し合う時間もないという話をマイルドにした。
もちろん、当時私はその人のことが大好きだったから、半分ノロケみたいな口ぶりだったのだが。
「え~やば~い。最悪じゃんそいつ~。別れちゃいなヨー」
と超ポップに反応された。驚いた。
人の彼氏を最悪といえる文化は初めてだ。
気軽に別れちゃえって責任がない発言だ。
でも、確かに当時の私に必要だった言葉はそれだった。
ギャルでいいやつは最高だ。
ギャルは結構いいやつが多いので、ギャルは最高だと思う。
***
ギャルに相談しなくても、心のギャルという対応も可能と思うし、それ以降は心にギャルを住み着かせている。
そのとき、にこるん(藤田ニコル)みたいに賢い子は向いていないだろう。
みちょぱ(池田美優)みたいに酸いも甘いも知ってそうな子も、脳内出演料が高そうである。
一緒に居るギャルは超ハッピーで、恐れを知らなく、パワフルで、ちょっとおバカ子がちょうどいい。
ゆきぽよ(木村有希)というギャルが好きだったので、その話をして終わりにする。
ゆきぽよは、vineで界隈で有名になったギャルだ。
私が高校生の時にちょっと流行した(大流行とは言えない)vineでカリスマ女子高生としてラッスンゴレライとか、バナナをエロく食べたりしていた。
ゆきぽよはめちゃめちゃかわいかった。
黒髪清楚ギャルが走り出した時期に、ゆきぽよは地元で有名なギャル校(可愛いギャルしかいない)でガンガンに決まっていた。
当時のギャルはpopteenかeggかranzukiかその辺の専属モデルとになると超有名になって神格化されるけど、ゆきぽよは独自のコンテンツを持っていた。
バチェラージャパンでは異色な存在として扱われていて悔しかったが、海外版バチェラーではとても愛されていて天使みたいだった。というか、超馴染んでる。すごい。
英語力もないし、外国で恋愛って絶対無理だと思うのにやりきるなんて、ギャルってドカンとくるものがあるよな~。
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