【エボルヴ】GP福岡優勝ロイヤル解説及びエボルヴの基本について


1.はじめに

こんにちは、えんがわです。
8月14日に行われたShadowverse EVOLVE Grand Prix 2022 福岡にて優勝という結果を残すことができました。
応援していただいた方々、本当にありがとうございました。
普段は仲がいい友人数人で練習しており、私のGP福岡優勝以外にも
GP横浜プレーオフ進出 ベスト32
GP福岡プレーオフ進出 ベスト32
他にもリストを共有した友人で5-2が二人と、周りでもなかなかいい成績が残せております。

今回はそんな私がシャドウバースエボルヴをどう捉えているのか、何故ロイヤルを選択したのかを書き記しました。
全8部構成になっておりまして、
  8.ロイヤルから見た各対面の大局観
  9.終わりに
以外はすべて無料でお読みいただけるものとなっております。
有料部分では、先手後手の選択権を得た場合どのクラス相手に先手or後手を取るのか理由も含め記述してあります。
また、購入していただいた方に限定で記事についての質問を次のGP京都前の9/8までDMにて受け付けます。ツイッターのDMを開放しておきますのでこちら(https://twitter.com/engawa153845)までお願いします。
次の大会までに時間を取れない方にオススメです。

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2.エボルヴの基本

2-1.フォロワーをプレイする

シャドウバースエボルヴ(以下エボルヴ)は、「相手のライフ20を先に削りきるゲーム」である。(山札切れに関しては今回考慮しない)
ライフを削る手段は現状、
「フォロワーでの直接攻撃」「能力でのダメージ」の二種類しか存在しない。
現行のカードプールで「能力でのダメージ」のみで20点削りきるのは難しいため、フォロワーで大半のライフを削ることになる。
《ゴブリン》で10回攻撃するにしても、《ヘブンリーイージス》を進化させ2回攻撃するにしても変わらない。
基本は「フォロワーをプレイし、それらで20点削る」である。
実際はカードの枚数差などのやり取りがあるが、本当に基本としてこれを覚えてほしい。

2-2.フォロワーを対処する

2‐1で解説したように「フォロワーをプレイし、それらで20点削る」ことを意識してゲームを進めていくのだが、当然相手もフォロワーを出し、こちらのライフを20点削ろうとしてくる。そのままお互いにリーダーを攻撃していたら先に勝つのはフォロワーをテンポよく出して攻撃し続けたプレイヤーになるだろう。
そうならないために相手のフォロワーに適度に対処しながらリーダーへの攻撃に向けてフォロワーをプレイする必要がある。

相手フォロワーの対処手段は
・効果でのダメージや破壊などの除去を当てる
・指定攻撃持ちフォロワーでの攻撃
に+して、アクトしているフォロワー限定
・フォロワーでの攻撃

の3つがあげられる。

一つ目は《エンジェルスナイプ》や《エクスキューション》、など
二つ目は《ドラゴンナイト・アイラ》や《ロイヤルセイバー・オーレリア》など
三つ目はフォロワーであればどれでも行うことができる。

ここで重要になってくるのが
「スタンド状態のフォロワーに対処する方法には限りがある」ということである。
同じスタッツを持ったカードでもアクトしているかどうかで対処できるかが全く変わってしまうのだ。
対処されなかった場合、そのフォロワーは相手のライフを削り、なおかつ場に残る。次のターンも対処されなかったらもう一度ライフを削れるかもしれない。

プレイヤーに攻撃する以外の行動で自分のフォロワーはアクトにしないほうがいいのである。

勝手にフォロワーがアクトになるわけないし何を言っているんだ、と思った方もいるかもしれないがこれを読んでいる半分の人は自分のフォロワーを勝手にアクトして、処理しやすい状態にしていると私は考える。
実際今回のGP福岡でも相手がアクトしてくれたおかげでまだどちらが勝つかわからなかった試合の勝敗が決してしまったこともあった。

できている人には全くもって当たり前のことなのだがこれがわかっているのといないのでは全然違う。次の項目で説明する。

3.縦置き

3-1.概要

私の周りではスタンド状態のことをと呼び、そこから
「フォロワーをスタンド状態でターン終了すること」縦置きと呼んでいる。
縦置きしたフォロワーは前述のように対処されづらい。

3‐2.アクトするべからず

当然多くのフォロワーはスタンド状態で場にプレイされるが、一部のフォロワーは相手リーダーに攻撃することなくアクトしてしまうことがある。

それは突進、進化フォロワーで相手フォロワーに攻撃すること、である。

よくアクトしてしまっているフォロワーであげれるのが《ロイヤルセイバー・オーレリア》《フローラルフェンサー》《神龍》など…
これらがアクトしてしまったがゆえに返しのターンで簡単に対処され、結果打点が足りず敗北というケースを何度も見てきたし、それで私が勝った試合もある。

シャドウバースエボルヴは「相手のライフを削りきる」ゲームなのだ。
盤面の相手フォロワーを丁寧に取りきるゲームでもなければ突進や進化フォロワーが必ず攻撃しなければいけないゲームではない。

相手の2/2のフォロワーを取るために4/4のフォロワーを捨ててはいけないのである。
相手のフォロワーがこちらのフォロワーに泣く泣く攻撃してくるようなゲームメイクをすることが重要なのである。

4.縦置きを意識したロイヤルの評価

4‐1.縦置き合戦にとても強い

前述した《フローラルフェンサー》や《ロイヤルセイバー・オーレリア》などのカードで相手に対処を迫れること。
6~7PP域で《アレキサンダー》や《レオニダス》といった相手の縦置きを対処しながら自分の縦置きを作ることができるカードが存在すること。
この二点から縦置きを通すという二弾環境現在のこのゲームと非常にマッチしているクラスである。

4-2.安定性と押し込み性能

《フローラルフェンサー》や《アレキサンダー》《レオニダス》といった上記のパワーカードたちをサーチし再現性の高いゲームに持ち込む《メイドリーダー》《宝杖の司令官》の存在。
縦置きを通した後に《ノーヴィストルーパー》や《レヴィオンセイバー・アルベール》などの疾走持ちフォロワーでの押し込み。

上記の安定性の点やドラゴン側が《灼熱の嵐》や《変化する魔術師》などのロイヤルを意識したカードを取ってない場合は有利取っている場合でも五分以上あると判断して前回のgp横浜からチームで持ち込んでいた。

横浜GPでは友人がプレーオフ進出からベスト32とかなり感触は良く、また前日にリストのみ共有したプレイヤーも5-2で予選をオポ落ちと悪くない成績を出していた。

まとめると、
環境最大勢力であるドラゴンに対して基本的な立ち回りで五分~有利を取ることができる
長丁場であるグランプリをサーチカードとパワーカードで安定して進むことができる
この二点がとても魅力的でロイヤルを選択した。

5.他クラスの評価

5‐1.ドラゴン

《竜巫女の儀式》は最強の縦置きカードである
攻撃してもアクトしない、守護を無視できる、ほぼほぼ除去を貰わない。
序盤に置かせてくれたら盤面整理にもライフを詰めて縦置きの圧を大きくするためにも使える万能のカードである。
《竜呼びの笛》で不要カードを捨てながら安定して起動できることも儀式の強さを後押ししている。
それに加え、クイックを受けない疾走持ちの《ダークドラグーン・フォルテ》や手札を回しながら5点回復して5/6を縦置きできる《神龍》、覚醒後の強力クイックである《ブレイジングブレス》《竜の怒り》、《ファフニール》《バハムート》などの盤面を返しながら縦置きを通しに行けたりなど、序盤のやり取りできるカードが豊富なうえに、序盤さえしのいでしまえばパワーカードで勝つことができるため、非常に魅力的だった。
しかし、ミラーマッチは特定のカードを引いたかどうかに勝敗が強く依存しており、またドラゴンミラーに寄せるとほかの対面に落としやすくなるというジレンマを抱えていたため持ち込み候補から外した。

5-2.ビショップ

全体除去である《テミスの審判》や《ジャンヌダルク》
《封じられし熾天使》設置でのゲームプランの簡単可、
《破邪の光》や《エクスキューション》などの縦置き耐性、
《ヘブンリーイージス》での安全な勝利など、
理論上最強…に見えて、
1対1交換が多く、息切れしやすい
《封じられし熾天使》を置かせてもらえない
等の欠点から、持ち込み候補から外した。

5-3.ナイトメア

アグロナイトメアは相手が《ベルエンジェル》を採用しているかどうかで大きく勝率が変わってしまうこと
コントロールナイトメアは全体除去が《ケルベロス》しかなく、ロイヤルにどうしても不利がついてしまう点が気になった。
コントロールはドラゴンやビショップに対して有利なのではという説があり、メタゲーム次第では勝てるものだと思う。(実際トップ8にもいた)

5-4.ウィッチ

秘術は決まった時の動きがとても強いが最大値が決まっているのと2コスト以下のカードが細く、序盤の安定感を考えたときに使えないと思って今回はロイヤルに専念した。

超越は自身の最大値が《次元の超越》《フレイムデストロイヤー》のおかげで遅く設定されていて、相手の盤面を対処しながらスペル15枚(もしくは2超越の20枚)を達成するのが難しく、ビショップに《封じられし熾天使》を置かれたり、《竜巫女の儀式》が速く着地して《ダークドラグーン・フォルテ》に走られたりなど敗北の線が多く、GPでは使えないと判断した。

5-5.エルフ

《ローズクイーン》への依存度がどうしても高く、引いた試合と引いてない試合の出力の差が大きすぎるため断念。
《クリスタリア・リリィ》などクラス内に除去持ちのフォロワーが存在するので、《ローズクイーン》をサーチ及びそれに準ずるパワーを持ったカードが欲しい印象。

6.使用したリスト、採用理由

6-1.方針

基本的には安定したサーチによって《フローラルフェンサー》をプレイし、序盤にライフを詰められればそのまま疾走で、あるいは《レオニダスの意志》で疾走のサイズを上げ一気に12~16点詰めて勝つデッキである。

《ベルエンジェル》の採用
序盤の除去+ライフを守るカードとして採用
アグロナイトメアへの勝率の改善と、キープ基準の改善(フローラルフェンサー+ベルエンジェルでキープなど)
長丁場で1枚でキープに大きく貢献できるカード。
これがあるだけで序盤からライフを責められる展開になりづらく、こちらの有利な《フローラルフェンサー》まで耐えることができる。

《わがままプリンセス》《王家の御旗》の不採用
《わがままプリンセス》は3手目以降は《フローラルフェンサー》のほぼ劣化であり、3手目は《宝杖の司令官》《メイドリーダー》でその時足りないカードをサーチしたいため、プレイしたいタイミングが存在しなく不採用になった。
また、《王家の御旗》はフォロワーがいないターンに出しても強くなく、かつサーチが効かないため、盤面を作ったうえで本体を引かなくてはいけない(なおかつ《灼熱の嵐》は貰ってしまう)など入れるリスクとリターンがあっていないと判断したため不採用になった。
《宝杖の司令官》を減らして《王家の御旗》や《わがままプリンセス》を採用しているリストを多く見かけたが、《フローラルフェンサー》に確実にアクセスする、あるなら次の手に触れる《宝杖の司令官》が強いと判断した。

これは余談だが御旗抜き《わがままプリンセス》を試している際に《ベルエンジェル》の強さに気づくことができ、そのまま最後まで採用を続けた。
採用こそしていないものの《わがままプリンセス》はこのデッキの制作に大いに役立ったカードといえる。

6-2.採用カード解説

《フローラルフェンサー》3枚 進化2枚
縦置きすることで7点盤面に置くことができる。
カード3枚に分裂し、1体が4/4であるため1枚できれいに対処できるカードが非常に少ない。(《灼熱の嵐》《アルケミックロア》など)
これをサーチし、盤面に広げたトークンが相手のライフを削りつつ、相手はこちらの縦置きに対処するのに必死、という展開を目指したい。

《ロイヤルセイバー・オーレリア》3枚
縦置きすることで6点盤面に置くことができる。
ドラゴンの《竜巫女の儀式》2枚+αやロイヤルミラーの《フローラルフェンサー》などのトークン、エルフなど。
《灼熱の嵐》のケアで4/6で置くこともある。
先手《ロイヤルセイバー・オーレリア》→《アレキサンダー》でフィールドを空にして6/8が走る展開は先手の王道パターン。
ライフが詰められていない限り突進をしないほうがいい。

《レオニダス》2枚 進化1枚
相手の縦置きを咎めつつ、6点盤面に置くことができる。
もしくは相手の寝ているフォロワーにぶつかり、《レオニダスの意志》を残す。
相手フォロワーがいない場合、進化時能力は発動せず、6/7になる。
即突進されないような盤面を作られ、《ウルズ》で処理こともあるため一部の対面には縦置きをできるだけしない。
今回はルシフェルに1枠譲ったが、3枚進化後2枚採用すると1枚目を雑に縦置きしやすい。

《アレキサンダー》 3枚
相手の縦置きや横展開を咎めつつ、5点盤面に置くことができる。
《レオニダス》をケアした相手には大体これが当たり、そのままゲームが決まるか相手が我慢できなくなって《レオニダス》がきれいにはまりがち。
《灼熱の嵐》や《ファフニール》を貰わないために《ヘルフレイムドラゴン》をあえて踏まずにおくこともある。
単純に相手の縦置きを含め《サンダーボルト》として扱うことも多い。
《白霜の風》《精霊の呪い》《ソウルコンバージョン》にはめっぽう弱いのであえて《レオニダス》を切ることもある。

《宝杖の司令官》《メイドリーダー》各3枚 進化2枚
ロイヤルの強力なパワーカードをなぜかサーチできるカードたち。
《オーレリア》《アレキサンダー》は《宝杖の司令官》でしか、
《ベルエンジェル》《ルシフェル》は《メイドリーダー》でしかサーチできない。
また、《メイドリーダー》でサーチしてきたフォロワーは即進化できないため、あらかじめサーチを先にする必要がある。
3ターン目以降だと5ターン目にEPを使って《エミリア》や《レイサム》とくっつけてプレイすることが多い。
《宝杖の司令官》は自分自身もサーチできる。エアーマンでありギガホーン。

《アドバンスブレーダー》2枚 進化後1枚
兵士フォロワーを2枚サーチできる。
また、5/5なため縦置きが強く、これで《ノーヴィストルーパー》を2枚サーチするだけで11点が目に見えて確定するバケモンカード。
よく持ってくる組み合わせとしては
《ノーヴィストルーパー》2枚…一番早いプラン。
《クイックブレーダー》《ノーヴィストルーパー》…コストがあれば打点は上と変わらず柔軟に対応できるようになるため
《クイックブレーダー》《剣豪》…レオニダス開く前提のサーチ
が多い。
《レオニダス》をサーチするために《メイドリーダー》を持ってきて…という展開もある。
《フローラルフェンサー》や《メイドリーダー》でリソースを尽きないようにするとコントロールナイトメアが泡を吹いて倒れる。
強力で開きたいことも多いが進化込みで5コストと若干重く、後手の場合あまり使わないため2枚。

《ノーヴィストルーパー》《クイックブレーダー》各3枚 進化1枚
縦置きを通し、その後に疾走持ちで走るプランのため最大枚数。
《クイックブレーダー》の進化後はフィニッシュだけでなく、後手1でプレイから後手2EP込進化で相手の《変化する魔術師》などを誘うことができる。その後の《フローラルフェンサー》を通しやすくなる。

《レヴィオンセイバー・アルベール》2枚 進化1枚
サーチできるが弱い《ジェネシスドラゴン》。
《竜の怒り》まで当たってしまうため、基本的に構えている相手にはいきたくないカード。
ただ《レオニダス》や《アレキサンダー》まで退けながらマナを構えるのは難しく、絶対に放り込む隙は発生する。
また、1枚で《ノーヴィストルーパー》2枚分として機能するため、10PPある時に《宝杖の司令官》サーチから進化できるのが強力。
できればサーチせずに引きたいが被ってほしくはないため2枚。

《白銀の騎士・エミリア》3枚
いわゆる4点火力か手札から3コスト以下をプレイ。
《ノーヴィストルーパー》を投げながら3/3を縦で置いたり、相手の縦置き4/4進化やアグロナイトメアなどの3/3進化などを除去しながら3/3をフィールドに展開することができる非常に使い勝手のいいカードである。
後手の《フローラルフェンサー》縦置き→相手の縦4/4に《エミリア》の動きも強く、先手後手問わずに主導権のキープや入れ替えに貢献できるカード。
《宝杖の司令官》を出してサーチしながら2面展開も心強いが、除去として持っておいたほうがいい場合もある。
先手後手どちらでも強く、《フローラルフェンサー》の後押しとしてとても頼もしいため3枚。

《ヴァンガード・レイサム》3枚
2/3/3という《竜巫女の儀式》で破壊されず、攻撃力が3ある非常に強力なフォロワー。
《サムライ》などもあるが、《ブレイジングブレス》などで焼かれることも考えるとこちらを優先するべきだと考える。
プレイできるかどうかで序盤のダメージレースに大きくかかわるため3枚。

《剣豪》3枚
相手のフォロワーをアクトさせることができる。
序盤にひいたものはダメージレースに使い、中盤は展開次第では相手の縦置きを崩すために使い、後半は《レオニダス》の突進先を作るために一役買う。
このカードがあるかないかでアグロナイトメアや秘術ウィッチの勝率が大きく変わる。
ただこれに溺れて攻めれるときに縦置きを怠ると一瞬で負けれるのでとてもいいカード。
直前までビショップを意識して《ルシフェル》に1枠譲っていたが、アグロや秘術を重く見てこちらの3枚目を採用した。

《ルシフェル》1枚
対ビショップを意識して採用。
進化時能力適応中の《ヘブンリーイージス》+《守護の陽光》であったり、
《破邪の光》《エクスキューション》構えの上からバーンを投げれる。
《メイドリーダー》でサーチできるのが大きい。
なくても戦えるが、もし横浜GPの結果を見てビショップの持ち込みが多かった場合に《レオニダス》3枚は腐りすぎてしまうこともあり、また前述の陽光イージスをされても諦めないようにプランに組み込むため採用。
環境を見て《レオニダス》3枚目でもいいと思う。
アクトした《神龍》を踏みながら4点キメると最高に気持ちがいい。
アグロナイトメアとかに雑に着地すると勝つが《ソウルディーラー》に処理されて盤面の打点で詰められると負けてしまうのであくまで相手の手札が尽きているor相手のフィールドが空の時に投げたい。
ビショップ対面のみで《メイドリーダー》でサーチすればいいため1枚。

《ベルエンジェル》3枚 進化1枚
このデッキの影の主役。除去+ライフを守るのに使う。
キープ基準を楽にし、フォルテリーサルをずらし、《フローラルフェンサー》を守護で守り、《ソウルミニデビル》を2点で除去してくれる。
このカードのおかげで一番の懸念だったアグロナイトメア対面を大幅に改善でき、実際予選でもアグロナイトメアに勝利している。

縦置きの攻防のためには序盤にいかにライフを守るかが重要で、その点でもエボルヴとこのカードの相性は非常によく、また縦置きをメインプランとするこのデッキでライフを守れる《ベルエンジェル》の存在は非常に重要だった。


7.基本プラン

7-0.前提

そもそもとして、このデッキは《フローラルフェンサー》をプレイすることを前提に組まれている。
《フローラルフェンサー》に代わるカードは先行のマナカーブ通りに動いた後の《白銀の騎士・エミリア》くらいしか存在しないため、《フローラルフェンサー》もしくはサーチを探してマリガンすることが多い。
《フローラルフェンサー》があってなおかつ悩むとき、できるだけキープしやすくするために2コスト以下のフォロワーを多く取り、(15枚)なおかつ進化で1枚当たりのバリューを大きく持てるように構築した。
6コスト以上のカードは細かいキープ基準にはなれど初手になくても問題はない。必要に応じてサーチすればいいのである。
逆に言うとこのサーチが難しく、プランをしっかり自分の中に落とし込まないとこのデッキの勝率は上がらないと考えている。

7-1.《フローラルフェンサー》等の縦置きを通し、疾走で勝つプラン

決勝で3ターン目に《ドラゴンウォーリア》が出なかったので狙っていたプランである。
序盤に《ヴァンガード・レイサム》をはじめとするフォロワーの攻撃が通り、ライフが11を切るあたりでこのプランを考える。
11とは《アドバンスブレーダー》or《アレキサンダー》+疾走3点×2である。
10なら《ロイヤルセイバー・オーレリア》の4/6でもいいし、《レオニダス》がそのままリーダーに攻撃できる展開なら12でもいい。
残り10付近まで持ち込める展開だと《レオニダス》を経由せずとも勝つ。
このプランのいいところは後引きのサーチや《レオニダス》を持っているだけで7-2にも行きやすく、理想は常にこれを目指したい。

7-2.相手の息切れを待つプラン

息切れ、とは何かというと
縦置きが通ること、もしくは《レオニダス》を即突進させて《レオニダスの意志》を出させてくれることである。
これは序盤のフォロワーを引けずorもしくは捌かれ、相手リーダーのライフが15↑の時に行う。
とはいえ基本的にやることは変わらず、縦置きを通しに行きながら《アレキサンダー》や《レオニダス》で相手の縦置きを咎めるだけである。
《アドバンスブレーダー》で《剣豪》《メイドリーダー》をサーチし、じっくりゲームを進めることが多い。
サーチ札を多く引いた試合は疾走をサーチするラグがあるためこのプランになりやすい。

ドローしたカードによってプランを切り替えることが多いため、サーチカードを使うタイミングは遅らせたほうがいいこともある。

8.各対面の大局観

8-0.大局観とは

だいたいこんな感じの展開になって勝つからこういう風に組み立てる、などの指標。
それによって先手後手の選択権が発生した場合のどのクラス相手で先手or後手を取るのかも各クラスに記述した。
正直ケースが多すぎて文章化しきれていないし、ここまでの無料部分を読んで練習すればこの先は読まずとも獲得できる情報ではあると思う。
あくまでもこれは私への投げ銭へのお礼としてのものであり、この記事では
縦置きというシャドウバースエボルヴでの基礎知識とそれを踏まえたロイヤルがいかにポテンシャルの高いものであるかを書いた記事である。
それでも買ってくれる方がいるのならこんなにうれしいことは無い。
最後まで精いっぱい書かせていただきますのでよろしくお願いします。

8-1.ドラゴン

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