サイバーパンク2077 簡易レビュー(ネタバレなし)

2020年の本命と言われ、数度の延期を繰り返しながら遂に発売された「サイバーパンク2077」について、まだすべては遊びつくしていないものの、ほぼほぼメインストーリーは終わったので、簡易レビューでも。

なお、本記事に致命的なネタバレは含まれませんのでご安心ください。

〇良い点

 ・サイバーパンク世界観を存分に楽しめる 

  ブレードランナー、攻殻機動隊等、サイバーパンク的な世界観の作り方  はお見事。作りこまれた町や膨大なサブイベントで世界観にどっぷり浸  かれる。筆者はあまりサイバーパンクに詳しくはないが、詳しい友人曰  く膨大な映画や小説のオマージュが含まれているとのこと。

 ・膨大なサブイベント

  サブイベントの数がとにかく多く、町のいたるところで様々なミッショ  ンを楽しめる。短いものから長いものまでとにかく膨大で、すべてを遊  び尽くすには膨大な時間がかかるだろう。年末年始で腰を据えてやりた  い人にはぴったりだ。

〇悪い点

 ・バグ・処理落ちの多さ

  返金騒動にまでなったこの点であるが、普通にプレイしていてもエラー  落ちが数時間に1度はあり、車で移動していると街の読み込みで処理落  ちが多発する。FALLOUTやスカイリムなど、この手のオープンワールド  ゲーには付き物ではあるのだが、今作が初めてのオープンワールドであ  れば大いに気になるだろう。順次、アップデートで改善予定とのこと   で、気になる人は数か月待ってからがいいかもしれない。

・良くも悪くもスタンダードな出来

  サイバーパンクな世界観は独自ではあるが、肝心のゲーム内容はスカイ  リムやFALLOUT等、同じようなオープンワールドゲーと比べてこれと   いった特徴のあるものではない。キャラビルドも細かいパークの取得   や、サイバーウェア(人体改造パーツ)でなるべく選択肢を増やそうと  した努力は見られるのではあるが、結局のところ遠距離・近距離、電子  戦・隠密のどれかにはなってしまうし、そこまで多様ではないと思う。

・シナリオの分岐が少ない

  メイン・サイドミッションともに多種多様な選択肢が選べて展開も変わ  るは変わるが、結末は同じようなものになるものが多い。主人公のスキ  ルによって選択肢が追加されたりもするが、途中の過程を省略できる程  度。特定の勢力ミッションを進めることで別派閥と敵対したり等、大き  く変化するものが少ないのは残念。

・TPS視点が無い

  キャラメイクの外見はかなり自由に作れるし、ファッションも豊富。人  体改造によっても大きく見た目も変わる。それはいい。しかし、TPS視  点が無く、シナリオ中のムービーでも基本的に主観視点で進むため、肝  心の自分のキャラクターを見る機会が非常に少ないのはとても残念だ。


〇まとめ

 世界観の作りこみは大変すばらしいが、ゲームとしては今までにない傑作 という要素があるほどではない。オープンワールドゲーが好きな方は問題 なく楽しめると思う。

 100点満点で言えば、90点くらいの出来だろう。

 素晴らしいゲームではあるが、あと一歩・・・

 次世代のゲームの形というものを何か見せてくれればな、という所だ。


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