ゲームアイデアをハイレベルコンセプトにする方法

■ハイレベルコンセプトとは

ハイレベルコンセプトとは、ビジネス用語の1つで、顧客に商品サービスを最もわかりやすく伝えるためのフレーズ、となります。
端的に言うと「一言で "あなたのゲームの特徴" を説明するとどうなるの?」との問いに答えるものです。

これができると、ゲームを簡単に説明できて、ゲームをアピールした時に内容が伝わりやすいものとなります。

ハイレベルコンセプトでゲームアイデアを考えたり説明するには、以下の3つの方法があります。

1. "直喩" を使う
2. "組み合わせ方式" を使う
3. "主要なアクション" を強調する

■1. 直喩を使う

直喩とは「たとえば」「ような」などの語を使って直接的な比喩を行う方法です。
例えば、以下のようにゲームアイデアを考えます。

* 「バトルロワイヤル」のように過酷な殺し合いをして生き延びる "サバイバルゲーム"
* 「はたらく細胞」のような擬人化された人の体内を旅する "探索型ゲーム"
* 「ジェットコースター」のような "落ちものパズル"

このように単体ではあまり特徴のない "ゲームジャンル" でも直喩を使うことで、聞き手に明確なイメージを作り出すことが可能となります。 
なお、直喩を使った場合のアイデアの出し方として、例としてあげるものを、映画やアニメ、漫画、スポーツ、遊園地などの "エンタメ" と組み合わせると相性が良いです。

問題としては、「そういうゲームはもう存在しているよ」「なんかありきたりでチープだね」などという批判を受けやすいことです。

■2. 組み合わせ方式を使う

既存のゲームやジャンルを組み合わせるものです。例えば、

「音ゲー」+「ローグライク」
「シューティング」+「RTS」
「4X」+「恋愛シミュレーション」

このように「足し算」でジャンルを組み合わせてみます。できるならあり得ないジャンルやイメージを組み合わせるとインパクトがあるのではないかと思います。例えば「平和な南国の島で、独裁政権のもと領地経営をするゲーム」「優しそうなサンタクロースになってクリスマスの夜にカップルの家を爆破するスニーキングアクション」などです。

また足し算だけでなく、「引き算」で考えるのも良いです。

「シューティング」ー「弾を撃つ」
「オープンワールド」ー「自由な移動方法」
「落ち物パズル」ー「重力」

「足し算」と「引き算」を組み合わせてもよいです。

「アクションゲーム」ー「ジャンプ」+「テレポート能力」

ジャンルを組み合わせるとゲームファンには伝わりやすいですが、ゲームジャンルに詳しくない人に通じにくい、というデメリットがあります。

■3. 主要なアクションを強調する

ハイレベルコンセプトを考える時にもっとも良いのが、ゲーム内での「主要なアクション」を抜き出す方法です。

* 全てのオブジェクトを「くっつけて」「固める」
* 「穴を掘って」ひたすら下に「進む」
* 通路に落ちているクッキーを「食べる」

なぜこの方法が良いのかというと、「ゲームの雰囲気」や「イメージ」、「遊び方」や「何をしたらゲームクリアになるか」が伝わりやすいからです。

ゲームを作るための最低条件としては以下の3つがあります。

1. 一人以上の”プレイヤー”が存在する
2. ゲームを構成する”ルール”が存在する
3. “勝利条件”がある

主要なアクションを抜き出す方法は、これらを一度に理解させることが可能となりやいわけです。

■参考書籍

今回の記事は、この本の第二章「アイデア」の「2.1 ハイ(レベルコンセプト)になろう」を参考しました。

なお、この本によると思いついたアイデアを元に「本当にゲームを作るべきか?」という判断をするには以下の質問に答えるのが良いそうです。

* "そのアイデアを元にしたゲーム" を遊んでいる自分が本当に興奮しているのか?
* 気がつくとそのアイデアについて考えてしまうほど夢中になっているか?
* そのアイデアに他人も心から興味を持ったのか?

これらについて考えた後も「作るべき」という気持ちが残っているなら、そのゲームは、少なくともあなたにとって価値のあるゲームになるかもしれません。


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しゅん

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