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こっち側とそっち側

先日、大好きな上司と飲んでた時に、
そういえば最近、メンタル的な方はどうなの?
と聞かれて、少し悩みました。

事実を話すと薬は飲んでない、病院にも行ってなくて、
眠れない時はだいたい2週間に1回くらいありますかねぇ…と
正直に話し(あんま隠すつもりもなくて)、まぁぼちぼちね、
みたいな流れ。これはいつ質問されても同じ雰囲気の応え。

書きたいのはそれじゃない

こっち側とか、そっち側の話

この世から消えたいなぁ、いなくなりたいなぁ、と思い至ったのは
多分去年の年末くらい。生きてる意味がわからなくなって、
もう、何もやりたくない、何も聞きたくない、今すぐこの場から
いなくなりたい、全部の役割を捨てて、抜け殻になりたい、
みたいなことを考えた時に、そっち側に行った感覚なんすよね。

その時、頭に思い描いた気持ちは、一生消えることはないし、
多分、これからもちょくちょくそういう気持ちを抱くことはあるはずで、

そこに気づいてしまってからは、こっち側に戻ってくることはないかな、
というか。

ただ、本質的には、
こっちとかそっちとか、あんま区別することもなくて、
自分はひとつだし、
基本的にどっち側ともつながっているし、
あんまそういうとこ細かく考えちゃうからまたそっち側に
いっちゃうことにもなるんだろうけど。

そういう意味では、いなくなりたいなぁ、という、おそらく生物が
普通に生きている分には気づかなかった部分に気づいたということは
何かしらの糧になるはずで、例えば、そういう気持ちを持つ人に対して
共感できるというか、もっと平たく言うと優しくなれそうだなと
思っていて、そういう人の隣にいて寄り添ってあげることで、
その人が、もうちょい生きてみるか、みたいになると、
きっとこっちも嬉しくなって、よし、俺も生きてみるか、みたいに
なれるかな、とか、考えたりするんすよね。

そしてそれが自分の仕事に?みたいな飛躍したところまで
考えたりすると、俺、そこまでやるのかと自問自答するほどですけど
多分それはやらないと思うんですけど、

もっと、人間は人間に対して素直に、優しく、そっと寄り添うだけで、
自殺する人は減るのではないかななんて思います。

知ってる。そんな簡単な話じゃないのは知ってる。

けどさ、そういう気持ちに思い至った原因とさ、あんじゃん。

100%その人に共感して、同じ気持ちを描いて、同じ風景を見ることは
その人にならない限り無理ですけど、何かしらそういう経緯とか、
原因とか、今どう考えていて、これからどうしようか、もしかしたら
あなたに話したあとにすぐ死のうと思っていたとか、いろいろな
ケースがあると思うんですけど、私は、寄り添いたい。

最後に、私は今どうなの、について

相変わらず消えちゃいたいなぁと思うことはあります。
新穂高ロープウェイに乗りたい、山に登りたい、レイソルがJ1に戻るところが見たい、もっと小説を読みたい、書きたい、子供が大きくなるのを見届けたい、

みたいな、ものはいくつかありますが
正直、今ここで死んだとしても、超個人的には未練すら残さずに
いなくなれると思っています。上に書いた欲望は、心の底から出ているものではないから。

その辺の話をFacebookに書いたことがあるんです。
そしたら優しい人たちがコメントを寄せてくれて、嬉しかったです。
その中で一人、大学で先生をやってる人なんですけど、
そういう気持ちに至ったことがあったけど、その場合はすぐに忘れるように
した、って言ってて、

そうか、あんま考えちゃいけない分野の話なのかな、なんて思いました。

けどさ、これ、多分哲学的な話になると思いますけど、

死ぬことについて考えること自体は別におかしくないというか、
別に、いいじゃん、って思いますよね。
逆に、みんなもっと考えないの?とか思っちゃったりします。

きっと、あんま、意味のあることに思えないから、考えないのかも
しれないけど、

私が今、ここに生きている意味とか、

生活が続いていく理由とか、

子供たちの声に心の底から反応する、やわらかな気持ちとか、

多分そういうのも含めて、死ぬことまで一連の流れであるべきだから、
きちんとそういうとこも自分がどう捉えているか、
ちゃんと知っておきたいなぁ。

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