しゅんたろ

小食な息子、お腹が弱い夫の3人暮らし。子育てを軸に、母、妻、娘の視点で書く事は多いが、違うものも。週一更新ゆるゆる。Twitter : https://mobile.twitter.com/syuntaro06

語り継ぐことに、一体何の意味があるんだろう

語り継ぐことに、一体何の意味があるんだろう。
私自身はちっとも痛く無いし、辛い想いをしてはいないのだから、こんな話を私がしても意味なんか無いと、思うかもしれない。

これから私が語るのは戦争の話だ。
祖父が語れず、祖母がこっそり教えてくれた事。

祖父は傷痍軍人で、晩年になっても尚その右足に生々しい痕が残っていた。
そんな彼に戦争について無邪気に尋ねたことがあるが、口数は少なく、はぐらかされる事が

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スマホ越しに、私の知らない夏がある

「がたん、ごとん、がたん、ごとん」

電車の揺れに合わせて息子が口遊んでいる。
車窓を流れる景色は私にとっては懐かしく、息子にとっては新鮮だ。
座席の上に裸足で乗り上げ、小さな手を窓に張り付かせ田園風景にかぶりつく。おまけに、振動に合わせてお尻も振っている。

そんな様子を微笑ましく眺めながら、スマホの画面を見れば到着時間まで後少し。

そこには『改札口で待ってる』と、母からの短い一言が表示され

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わたしの青いワンピース

たった1度、祖父と真夏の国へ行った事がある。
当時私は小学生で、違う言語が飛び回るのが怖く、祖父の後ろに隠れていた。

ある日、「服を買おう」と、祖父は数多の布を扱う店を指し示す。
生地から選び、採寸し、服を作る所に子供の私を連れて行ったのだ。

今まで親が選んだ既製服しか着た事が無い。
だから選べないと言うも、祖父は首を横に振る。

「1番好きな色を選びなさい」

ここはまるで布の海

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夢を見たのと祖母は言う

祖父が旅立ってから10年以上経つが、未だに祖母の暮らす部屋には亡き人の気配が色濃く残る。
揺り椅子は主人の帰りを待ち続け、本には栞が挟んだままだ。

数え年で100歳になる祖母は、幸い元気に暮らしているが、偶に顔を見せる私には弱音を漏らす事がある。

「あの人の背には羽があって、ふわりふわりとお伽話の世界に私の手を取り連れて行ってくれた。
2人で過ごした時間は楽しくて、あっという間に過ぎ去って。

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幸福論

私がTwitterを始めてしばらくしてから、はるさんという人に知り合った。

人懐っこく、私のくだらない呟きに反応してくれて、そして長々書いてるnoteを読んで感想をくれた。
私はそれが嬉しく、しばらく続けていたら、はるさんもnoteを始めた。

はるさんのnoteは多くの人たちの胸を打ち、そしてはるさんも沢山の人達の思いを汲み、言葉を掛けた。

だからなのか、はるさんのお知り合いは優しい人がとて

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分かってもらうのは幸せなこと

「は?何言ってるか分かんないんだけど」

東京に出てきてから勤めた会社で、私は毎日言われていた。

色々言葉を尽くしたが結局伝わる事は無く、
他にも諸々暴言を吐かれ続けた事も有り、心を壊す直前で私はその会社を去った。

(私、何言ってるか分からないんだ)

じゃあ、どうしたら伝わるのか。
色々考えて、自分の思考を整理して相手に伝える練習をすれば、私が何を言いたいのか分かるんじゃないか。
そう考えて

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