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残業後の疲れた頭に70年代のフォークを流し込む

今日が1ヶ月スパンの記事の締め切りだった。この1週間は残業続きで、帰るのも遅かった。
僕がいる出版社は編集者が5人しかいなくて、みんな大体定時から遅くても30分の残業で帰る。僕はここのとこ1時間半くらいは平均で残っていたので、会社に残っているのは僕1人だけだった。

1人で黙々と記事を書いていると、キーボードを叩いているときは気づかないのに、会社を出た途端にどっと疲れを体感する。特に頭と目が痛い。

時刻は夜の8時近くで、帰って9時、飯と風呂を済ませたら後は寝るだけですぐ明日の仕事が始まる……と思うと、これだと歳を取るのも早いななんて思ったりする。

ちなみに僕の会社は残業代が出ない。これにモチベーションを下げられる人はいるだろうが、僕はそういうお金的な面ではあまり落ち込まない。というのも、一部の大手以外の出版とはそういうものであり、大手に入れなかった人が出版にこだわる場合、今のような小さな出版社に入る以外の道はないからだ。

まあそんなわけで、やりたい仕事をしていても体力的な疲労はもちろんある。長い残業の後は頭がぼうっとする。

そんなとき、僕は日本の古いフォークソングを聴く。GARO「学生街の喫茶店」、風「時の流れ」、オフコース「こころは気紛れ」、泉谷しげる「眠れない夜」、はっぴいえんど「風をあつめて」……エレカシの初期も良い。

これらを聴くと、頭が一瞬でスッキリする。信じられないくらい体が軽くなるのだ。
外国の、例えばサイモン&ガーファンクルやボブディランもフォークだから同じゃないか?とも言えるが、やはり日本語の歌であることがこの疲労した脳には大事なんだと思う。泥臭い歌詞への共感、要は作者とのシンクロ度合いの問題なのだ。

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