小説『不安発作または感覚過敏症』
それは夕食を食べてリラックスしているときだった。僕は部屋に引き上げベランダで煙草を吸っているときに声が聴こえてくるのだ。
「もう眠った方がいいよ、おやすみ」
「煙草を吸ったら横になろうね」
「薬飲んだ方がいいよ」
そして突然不安発作が僕を襲った。それは強烈で立っている事も出来なく、外の音や内側の声、光、感覚すべてが一気に押し寄せて来るのだった。
僕はたまらず頓服の薬を多めに飲み、部屋の電気とパソコンのディスプレイを消して、ふとんに横になり目をつぶった。こういう時は仰向