[2023]北予備リベルテ-東大 について


まえがき

こんにちは!
僕は今年、北九州予備校の東大リベルテコースに所属していました。
来年度の浪人を考えている、またはそれ以降の浪人生の皆さんの後学に寄与できるよう、リアルな北九州予備校 リベルテコースの姿をお伝えしようと思います。

※昨年度と変化した部分もあり、まだ完全には制度が固定化されてない模様なので、来年度も若干の変化はあると思いますが、ご容赦ください。


リベルテコースの概要について

リベルテコースとは、北九州予備校の設置する、東大・京大(・来年度からは一部医学部)専用コースです。このnoteでは東大コースについて主に扱いますが、基本システムは京大などにおいても同じです。後日、京大リベルテのnoteも掲載されるようなので、アップされ次第こちらにリンクを設けます。
京大リベルテnote→

リベルテコースの特徴は?

リベルテコースは他予備校の東大専科と異なる点が多いので、以下「箇条書き→主観もまじえた詳細な説明」の形で紹介します。

東大の受験票さえあれば1年間、完全無料
②東京校は対面授業、他校舎はzoomを用いたリアルタイムオンライン授業
③一コマ90
④全授業で過去問を扱う
⑤全授業で過去問の添削が行われる
⑥校舎内でのスマホ使用禁止
⑦場合によっては自宅からの授業参加も可
⑧毎朝鉄壁の単語テスト
登校・下校時間の設定
⑩授業選択の完全自由
⑪授業間の移動時間0


以下では、各項目についてより深く掘り下げていきます。


①東大の受験票さえあれば1年間、完全無料
 -リベルテコースでは、東大の受験票があれば1年間なにをしても0円です。通期の授業はもちろん、夏期冬季直前期の講習まで。さらには北予備内のすべてのテキスト・対面授業・オンライン授業・VODにアクセス可能です。しかし、進研模試代・タブレット端末代に加え、入寮する場合、通常1年間で160万かかるところを80万まで減額されるようではありますが、寮費は請求されます。それ以外は完全な無料です。そのため、たとえある授業を合わないと感じても、Z会や学研プライムゼミ、または他の北予備の授業で補えます。他予備校の季節講習・冠模試の遠征などにも行きやすいです。また様々な問題集に手が出しやすく、特に共通テスト対策のときは助かると思います。

②東京校は対面授業、他校舎はzoomを用いたリアルタイムオンライン授業
 -これもかなり特徴的ですが、東京校以外、つまり山口〜九州の校舎は全てタブレット端末を用いたオンライン授業です。生徒は北九州予備校のおすすめするChromebook、もしくはそれ以外のタブレット端末を自腹で購入して授業に臨みます。ここだけはどうしてもお金がかかりますね。どちらを購入するのが良いのかということについて話します。両者は一長一短あります。Chromebookは安価でかつ北予備が制限をかけている(3/1以降は解除される)ため、ついついタブレットで遊んでしまう、ということはないというメリットがありますが、低スペックで卒業後の用途はあまりない、授業中にzoomが落ちる、充電が一日持たない、重たくて持ち運びが辛いというデメリットがあります。一方、それ以外のタブレット端末は、しっかりとしたスペックのものを買えば、卒業後も大学の授業などで使うことができるというメリットがあります。しかし、リベルテは映像授業の回線安定のため、本来インターネット閲覧制限がかけられている北予備WiFiとは別に専用WiFiルーターが用意されているため、気を散らさない自制心が必要となるというデメリットがあります(今年度の途中から専用ルーターが用意されたので来年度は改善されるかもしれない)。総合的に考えて、Chromebookの購入はおすすめしません。
 -またこうしたオンライン授業で不安とされるのが、授業における双方向性の欠如です。しかしこれについては心配無用だろうと思います。授業はzoomを利用した、リアルタイムのオンライン授業であるので、先生方は質問・雑談時間を設けて発言の機会を設けたり、先生方によっては当てて発言させたりします。そうした時間を設けておられない先生方であっても、毎回の授業で提出する解答用紙の余白等に質問や気軽な雑談を書くと必ずお返事が戻ってきますし、質問カードという予備校が用意したオフィシャルな質問手段に書いて送ってみても大変丁寧なお返事が返ってきます。

③一コマ90分
 -河合と同じですね。リベルテの授業は毎回過去問を扱うため、駿台のような50分授業では消化しきれません。90分授業の展開でかなりの学びが得られると思います。

④全授業で過去問を扱う
 -大手予備校がオリジナルの問題を扱う中、北予備は過去問です。授業を軸に毎週かならず過去問に触れられるため、僕は大変助かりました。他予備校だとどうしても過去問演習が疎かになってしまったということが起こりえますが、リベルテではそんなことは起こりません。また本試験独特の問題形式(東大日本史など)があるので、予備校のオリジナルばかりを解いて、問題を解く感覚がズレてしまうということも起こりにくいです。先生方の授業も大変助けになりました。特に現代文の森澤先生、古文の和田先生、漢文の田中先生の授業は僕にとっても合っていました。現役の頃、冠の偏差値50を切ることが多かった国語の成績は1年を通して偏差値60以上で安定しました。また英語の米山先生の授業もよく、aとtheの使い分けなど正確な感覚を手に入れることができました。冠模試の成績も1年を通して偏差値60を超えていました。ただし、同時に過去問を消費してしまうので、過去問を授業ですべて消費してしまうわけではありませんが、直前期の演習用に他予備校の模試の過去問は必須だと思います。また過去問演習中心なので、他予備校のテキストと比べてかなり薄いです。

⑤全授業で過去問の添削が行われる
 -授業で過去問を扱うということは、ほとんどが記述問題となるわけですが、もちろん全て添削してもらえます。英語に関しては、Vintageの著者である米山達郎先生にかなり正確な添削をしていただけますし、他教科の先生方が示される回答もかなり論理的かつ東大の求めているものに近いように感じたので、力は確実に付きます。

⑥校舎内でのスマホ使用禁止
 -これがかなり学習効果への好影響を与えます。実際、自習室ではかなりの集中力を保てましたし、勉強の助けになると思います。

⑦場合によっては自宅からの参加も可
 -一般的な対面授業の予備校に通っていると、台風・積雪の日などには予備校へ行けず授業に参加できないという場合があるかと思います。しかしそうした場合でもオンライン授業のリベルテなら大丈夫。家からしっかり参加できますし、予備校に電話すればチューターにメールで解答用紙を送ることで添削に送ってもらえます。また天候不良の場合には期限日を超えて添削を出しても受け付けてもらえます。
 -また病気等でどうしても通学が難しいような場合でも対応していただけるかと思います(ここは実際に校舎に行って聞いてみてください)。僕は実際、薬を毎食6つくらい飲んでやっとふつうの人を少し下回るくらいのQOLになるような状態で、当然登校は厳しかったですが、そうした状況を9月ごろチューターに相談したところ特別に許可が出ました(既成事実化した部分もあります)。チューターさんへ。その節はほんとうにありがとうございました。聞こえてますか______。これが僕の受験期のゲームチェンジャーとなったように感じます。

⑧毎朝鉄壁の単語テスト
 -これは英語科の米山先生が今年度より始められたそうです。毎回一定範囲から出題されます。鉄壁は東大受験生にとって馴染み深くとても有用であるので活用するのも勉強の一助になるでしょう。

⑨登校・下校時間の設定
 -厳しいで有名の北九州予備校はこの制度にも特徴がありますね。他予備校は自由登下校ですが北予備は違います。正直、この制度の方が浪人生にとっては助かります。明日も朝から行かなければならないと思うと、自然と生活リズムが安定するからです。日々を生産的に過ごすためにはこの睡眠を欠かしてはだめでしょう。しかしながらこれも、朝は病気で体調が悪くてどうしても無理だということをチューターに相談すれば本来より1時間遅く登校することを許してもらえました。

⑩授業選択の自由
 -リベルテコースには文字通り、自由が与えられており、その一つが授業選択の自由です。リベルテコースに在籍していれば、北予備におけるすべての授業を切ってよし受けてよしです。このシステムが①で述べた、「たとえある授業を合わないと感じても、Z会や学研プライムゼミ、または他の北予備の授業で補えます。他予備校の夏期講習などにも行きやすい」という部分を可能にしています。かなり自分に最適化してゆける点でとても魅力的ですが、その反面授業を切ろうと思えばいくらでも簡単に切れてしまうので、「自分で進めようと思ったけど授業というペースメーカーがなくて結局うまく進められなかった」ということにもなりやすいので気をつけましょう。

⑪授業間の移動時間0
  -リベルテコースは、②に示したようにオンライン授業なので一日中リベルテ専用のコースにいるだけで授業が受けられます。そのため他の予備校では教室の移動時間で忙しいということが起こりえますが、リベルテでは起きません。


リベルテ生の1年間の感想

ここまで僕1人の視点でリベルテコースを描きましたが、ここでは異なる視点から見たリベルテコースを紹介します。以下、僕以外の生徒(A、B、Cさん)からの感想です。Cさんへ。僕の伝達ミスで空気の読めない人みたいになってしまいすみません。ほんとに。

※なおこのnoteでは僕の理念上記述を避けていますが、詳細な各先生方の授業の様子・感想などは「北予備wiki」に書いてあるのでそちらを参照してください。ただリベルテ自体まだ始まって2年なので、書き込み自体は少ないです。ご容赦ください。
英語:米山先生
現代文:森澤先生
古文:和田先生
漢文:田中先生
数学:山田先生
世界史:祝田先生(京大リベの中村先生の受講生アリ)
日本史:三宅先生
地理:木戸先生
物理:松下先生
化学:桑田先生
生物、地学については集めきれませんでした。すみません。


Aさん

・リベルテはチューターからの干渉が少なくて自由に勉強ができる分、自主性をもって取り組まないといけない。
・現代文の森澤先生の授業は文理問わず受けるべき。最高学府で学問を行う者が最低限身につけておくべき素地が得られると思う。

Bさん

・どんな先生でも合う合わないがあるし、リベルテは全ての授業に参加できるので、合わないと思ったら思い切って授業受けるのをやめて、信頼できる先生に添削などを頼んでみるのもいいかもしれない。
・監獄とか言われるわりにリベルテは全般的にかなり自由に北予備を利用できる。理系的に一番良いのは東大の理科の解答用紙が校舎に置いてあって無限に使えることかも。

Cさん

・授業自体の満足度も高く、合わない科目は別の授業を取ったりと、自分に合ったカリキュラムを組めたことで限られた時間を最大限活用できた。ただ、(校舎にもよるが)よく言えば自由、悪く言うと放置なので、サポートがほしいときは自分からチューターや講師にアプローチする必要がある。
・合格実績の少なさは不安要素かも。駿台や河合のように有名講師が多く在籍するわけではないし、北予備特有の暑苦しいノリは合わない人には合わない。金銭的に問題がないのであれば、安心を買う意味で大手予備校に行くのはアリと思う。
・費用対効果は抜群。完全に私見だが、東大京大レベルの難関大志望者なら自分で考えて勉強する力は十分にあると思うし、どこの予備校に行っても自学が重要なのは同じ。完全に北予備に頼る、というよりは北予備を自分のために利用する、みたいな姿勢が持てるなら、リベは十分に検討に値する。特に金銭的に不安があるが浪人したい方にはこれ以上ない選択肢かと思う。











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