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忽那の雫第21話 危ない松山空港でタキサイキア現象!?

もうかなり前の話になるが、松山空港が滑走路を延長したあと、あの辺がいい釣り場になったことがある。

松山空港といっても、延長された滑走路の先端部が沖に延びたから、それまで陸から狙えなかった魚が釣れ始めたというだけの話なのだが、すぐに飛び込んできた情報に引っかかった。^ - ^

それは工事をした潜水士から伝わったものだ。その人は釣りをしないから魚のこともくわしくないのだが、潜っているとやけにたくさん、あちこちに居る同じような魚が気になったという。^ - ^

それは黒っぽくてデカい。岩の間とか障害物のある所にたくさんいる。群れていなくて単独に見えるが沢山いるから群れにも思える。泳いでなくてじっとしている。^ - ^

情報はこれだけなんだけど、それを仲間たちと聞いたわたしは頭をフル稼働させて考えた。^ - ^

あれじゃないか?これじゃないか?ってね(^。^) そんで、でた答え?は、アコウじゃないだろうかというものだった。^ - ^

じつはアコウ、当時から松山あたりでは幻と言われるくらい貴重なお魚だった。お隣の今治市あたりでは来島海峡周辺でいくらでも釣れるふつうの魚だったのだけど、松山にくると突然に貴重になるから釣りの世界は不思議だ。^ - ^

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まあそんなこともあって、すぐに検証のため突撃してみた。^ - ^

なるほど釣り師の勘もたいしたもので、よく釣れたんです幻のアコウが。^ - ^

わたしも日に7匹のアコウを釣って自分の記録の1ページを飾りました。

ちょうどその頃の話なんだけど、釣りの帰りにテトラの上を歩いてて足を滑らせたことがありました。ヒヤッとしましたが、なぜか無傷で済んで不思議に感じました。^ - ^

誰もが経験あると思うのですが、その瞬間がスローに感じて、なんとか危機を回避できてしまうということが。^ - ^

東大名誉教授の矢作先生が本に書いていたのですが、頭が危険を回避しようとフル回転して速くなることで、周りがゆっくりに見えてしまう。これをタキサイキア現象というんだそうです。

危険を回避しようとするのは、何かを守るために無意識にやってるそうで、このときわたしはおそらく腕時計がキズつくのを防いだのかな?なんて考えてましたが、今考えるとやはりそのようです。^ - ^

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その時のことを、当時メールマガジンに載せて記憶に残しましたが、入ってはいけない場所で釣りをしていて、ましてやケガなどしたら他の人にまで迷惑かけるし、もちろん腕時計もキズついてガッカリしたかもしれません。^ - ^

こんな時に人間って不思議な能力を出すのだなって思いました。^ - ^

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