「なんだこれは!?」Midjourneyやniji・journey(にじジャーニー)で想定外/予定外の画像生成方法
画像生成AIのMidjourneyや、niji・journey(にじジャーニー)は、現在基本有料ですが、非常に奥深い画像生成AIサービス・ツールです。
その奥深さは実際に触れれば触れるほど、感じられることができるかと思います。
まず簡単に、Midjourneyがいかに優れた画像生成AIであるかという点ですが、↓の画をご覧下さい。
↑の画像は全てMidjourneyで
A gril --ar 3:2 --v 6.0 -
たったこれだけのプロンプトで生成された画像です。
「A girl(少女)」というシンプルなテキストプロンプトから、驚くべきバリエーションの画像を生成できる点は素晴らしく、他の画像生成AIとは一線を画しているとも言えるでしょう。
正確には、プロンプト部分は「A girl(少女)」、プロンプト以降の「--ar 3:2」と「--v 6.0 -」はパラメータとなります。
Midjourneyにおけるパラメータは、画像生成時に調整できる設定やオプションのことを指します。
パラメータを調整することで、生成される画像の特性やバリエーションを制御できます。
プロンプト以降の「--ar 3:2」と「--v 6.0 -」は、それぞれ
--ar:アスペクト比のパラメータ (--arまたは--aspect)
フォーマットは--ar <縦のピクセル数>:<横のピクセル数>で、デフォルト値は1:1(正方形)です。--ar 3:2は縦横比3:2の画像を生成します。
--v:生成モデルのバージョンを指定
その他のパラメータもいくつか存在しますが、今回はMidjourneyにおける「カオス値」と呼ばれるパラメータについて紹介します。
結論的な言い方をすると、「カオス値」パラメータを設定することで、今回の表題にも書いた”想定外の画像”を簡単に生成することができます。
少し雑な言い方かもしれませんが、「簡単にスゴイ画像が生成できる」とも言えるかと思います。
カオス値 (--cまたは--chaos)
このパラメータは、0~100の範囲で設定できます。デフォルト値は0です。カオス値が高いほど、生成される画像のバリエーションが増え、想定外/予想外な結果が現れやすくなります。(100以上の値は設定不可)
--c と --chaos は同じパラメータなので、どちらか一方のみを使用。
さらに言うと
0:画像生成にカオス効果を適用しない。最も安定した結果が得られる。
1~100:カオス効果を適用し、画像生成にランダム性を与える。値が大きくなるほど、よりランダムな結果になる。
100以上:100 と同じ効果になる。
といった感じです。
▼カオス値10(--c 10)
A girl --ar 3:2 --c 10 --v 6.0 -
▼カオス値10(--c 50)
A girl --ar 3:2 --c 50 --v 6.0 -
▼カオス値100(--c 100)
A girl --ar 3:2 --c 100 --v 6.0 -
そして、基本的にMidjourneyのカオス値パラメータや他パラメータは、niji・journey(にじジャーニー)でも同様に設定することができます。
A girl --ar 3:2 --c 50 --v 6.0 -
↑の「--v 6.0 -」箇所を「--niji 6 -」に変えます↓
A girl --ar 3:2 --c 50 --niji 6 -
これで生成すると↓
毎回このように同じ感じになるというわけではありませんが、カオス値50で良い感じに”カオス具合”が発揮されている画像が生成されるのがわかるかと思います。基本的にプロンプトとしては「A girl(少女)」というだけなので。
「なんか変わった画像を出したいなぁ」
「すごい絵を出したい!」
と、漠然と考える際、カオス値を試してみると良いでしょう。
設定値をいろいろと変えつつ、その変化による”想定外/予想外”の画像が楽しめることかと思います。
最後に、おまけプロンプトを1つ。
WTF? --c 20 --ar 3:2 --v 6.0 -
この「WTF」とは、「What The Fuck」の略語です。
「What The Fuck」は、「なんと」「なんだって!?」「なんだこれは!?」といった意味合いを持ちます。
カオス値と組み合わせることで、まさに「なんだ!?」といった画像が生成されやすいかと思います。
アスペクト比を変えると
カオス値を調整したり、合わせて試してみて下さい。
また、Midjourneyや、niji・journey(にじジャーニー)のパラメータに関しては解説したいと思います。
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