98.人が人を好きになるときには [本日のことば vol.57]
人が人を好きになるときには、相手のこことかそことかこういうところとかああいうところとかそんな感じとかそういうふうなとことかが好きになるんじゃなくて、相手の中の真ん中の芯の、何かその人の持ってる核みたいなところを無条件で好きになるんだろうと思う。
出典
舞城王太郎『阿修羅ガール』(新潮文庫)より。
ひとこと
学生時代、この小説を初めて読んで、
このくだりに衝撃を受けたのを覚えています。
たしかにーー!!!
みたいな感じ。
実際、
舞城王太郎という作家さんには
このとき心酔していました。
その特徴的な、密度の高い文体と
本質を突くことばに。
また別の機会で
その辺は取り上げたいと思います。
いつもありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?