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260.一瞬のマイブーム〜余熱調理は要注意


ごきげんよう。
お気づきの方もいるとは思いますが、僕はわりと料理が好きです。

それも、レシピを調べてその通りにつくる…
というよりは、思いつきで自分でレシピを考えてつくるのが好きだったりします。

ただ、そういう自己流レシピで料理をする際には気をつけなきゃならないことがあるな、ということを最近実感したので、今回はそのお話。

偶然の産物

ことの発端は、ある日チキンカレーを作ってたときのことでした。

具にする用の鶏ムネ肉の皮をパリッとさせるため、皮目を下にして、フライパンで焼き目をつけました。

そのあとで煮込むので、いい感じに皮目に焼き色がついたところで火を止め、そのまま放置して他の工程を進めていたのですが、
いざ鶏肉を鍋に入れるぞ、というタイミングで先程のフライパンの中をみると、半生だった鶏肉に、余熱で火が通ってい(るように見え)ました。

試しに一切れ切り分けて、赤いところがないのを確かめて食べてみると、これがめちゃいい感じにしっとりジューシーに仕上がってたのです。

試行錯誤の果てに

これはレシピ化してみたいと思い、その後何度か鶏肉を買ってきては余熱で火入れすることを試してみました。

試行錯誤を繰り返すも、なかなか一発で「これだ」というレシピにはまとまらず、この時点で「世の中のレシピを見てみよう」と思い、ググってみたのです。

"鶏肉 余熱調理"

というワードで。

衝撃の結末

そしたらですね、検索結果の1ページ目に、看過できない見出しのサイトが見つかったのです。

それがこちら。
和歌山市の公式ウェブサイトです。

開いて見てみると、果たして、こんな事が書いてありました。

余熱を利用したレシピは、肉の内部温度が食中毒を防止できるほどには上がらないので、やめましょう!

塊肉の表面を焼いた後にアルミホイルで包んだり、肉をジッパー付き袋に入れてお湯で浸けっぱななしにするなど、余熱を利用するレシピは、「簡単」とインターネット等で数々紹介されています。しかし、上記のポイントのとおり、低温での安全な加熱には長時間、温度を維持する必要があります。

こうした余熱を利用した調理方法は、肉の中心温度が食中毒を防止できるほどには上がらないので、やめましょう。

なん…だと……!?

まさにそういう「調理」をしてたよ!

さらに、

肉の見た目では、食中毒を防ぐ安全な加熱ができたか判断するのは不可能。

とも書かれており、僕の試行錯誤してた調理は完全にアウトということがわかりました。

おわりに

かくして、僕はその時点で「鶏肉の余熱調理レシピ」の作成を諦め、肉はしっかり火を通して食べることにしたわけですが、
早く気づいて頓挫できたのは、正直運が良かったなと思います。

自分が当たるだけならまだしも、
下手したら危険なレシピを僕自身が拡散することになってかも知れないわけで。

レシピブログやレシピサイトで素人でもレシピを広く世に公開できる世の中になりましたが、

だからこそ、「誰が発信しているか」という点に着目することはとても大事だと、改めて思った出来事でした。

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