視力が悪くてよかったこと

わたしは非常に目が悪い。
コンタクトはマイナス10とかそれくらい強烈なものを使っている。
一般的な視力の数値でいうと、だいたい0.01とか、そのくらい。
ランドルト環を使った視力検査はとうの昔にできなくなった。
中学生のころに防衛大学の身体検査の合格基準を調べたときに「あれダメじゃん」と思ったから、その時すでに0.1以下。


ずいぶん昔から目が悪かったうえに、自分の身近な人はみんなメガネやらコンタクトやらレーシックやらの視力矯正をしていたから、「えっ?裸眼だよ」という人に出会うと、「は、ははあ…!!!」と両手を目で覆いそのまま地面にひれ伏しかねないほどの畏怖を覚える。
あわよくば0.01で良いからその視力を分けていただきたい。


とにかく不便は多いし、コンタクトやらなんやらでお金はかかるし、万が一の災害時にメガネを無くしたらどうしようとか、このまま悪くなっていってしまったら…とか不安は尽きない。
目は良いに越したことがないと思っていたのだけれど、このごろこのぼやーっとした視界にメリットを見つけた。


コンタクトをせずにメガネを外して生活をしてみるとあら不思議。
マイルドなやさしい世界。
なんか疲れたなーってときに、耳栓をして、裸眼でぼやぁっとした視界でいると、ものすご〜くラク。


ぜんっぜん見えていないのに、他の人はわたしが裸眼でも気づかないという発見。
視力の問題ではなく、もともとの視覚情報の着目点が特異な節があり、通常時でもヘンだから、わたしが見えていないことに気づかれないのかも大いにありえる。
でも、自分が思っているより人様はわたしのことを気にしていないというのもまた本当なのだと思う。


目からの情報って意識しないうちに取り込んでいるものだから自覚していないだけで、ものすご〜く神経を使うのだな。
東京でただ歩いているだけでぐったりするのも、たぶん情報量が格段に多いからなのよね。


自分のキャパが小さい時は、自分に入ってくるものを小さくしちゃえば良いのだ。


目が良かったらアイマスクなんかの完全オフしかできないものね。
目が悪いひとの特権!
怪我をしない程度に使っていこう。


次の課題は、気配対策。
気配センサーを鈍感にする方法がみつかるともっとラクだなあ。

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