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美少女戦士セーラームーンS

コロナ禍に毎週金曜日10話ずつ
無印〜SまでYouTube配信していた際に
ハマり直してしまったセーラームーンの記録です。

アニメが地上波でやっていた頃は幼稚園〜小学生だったのですが、
見ていない女子はいないというほどの大ブームでした。
Rまでは頭脳明晰ショートカットの水野あみちゃんが1番好きでしたが、
Sで天王はるかさんと海王みちるさんが登場してそちらに落ちました。
まだ宝塚に出会う前の私、
このあみちゃん→はるみちの時点で完全にヅカヲタの素質があります。

おもちゃも沢山買ってもらって、
ロッドは勿論ルナピーボールなどもありましたし
1番遊んだ記憶があるのは人形(バービー的なサイズの)です。
Sまでの全戦士揃っていました。

あとはスーパーファミコンの対戦ゲームでも
基本はセーラーウラヌスかセーラーネプチューンを使用していました。
ウラヌスはワールドシェイキング、
ネプチューンはディープサブマージを
ひたすら連打すれば勝てるので強くて大好きでした。

それから25年近く、ほぼセーラームーンに触れずに生きていたのですが、
コロナ禍で家からも出られず時間を持て余してた頃に
YouTubeで配信するという記事をTwitterで見かけ、
再履修してみようと見てみました。

当時、意外に周り誰も見ていなくてびっくりしましたが
私は無印1話からきちんと見返しました。
あ〜懐かしいオープニング、こんな始まりだったね〜ふむふむ
と思いながら見ていたのですが、すぐに
全 然 覚 え て な い!
タキシード仮面ってこんなに働かないっけ?!
30話でもまだあみちゃんとまこちゃんしか仲間じゃないの?!
と、とにかく色々と忘れていました。

並行して原作の漫画も履修したのですが、
あっという間にレイちゃんまで仲間になり
アニメとはほぼ別物でさくさく進むストーリーに驚きました。

あとはアニメを見ていると、
作画は勿論、動きとかテンポとか作画監督によって全然違うんだよな~~と
初めて気付きました。
(普段アニメを見ないので…)

すっかりハマったのでRもせっせと毎週見て
Sがスタートし大好きなはるかさんとみちるさんが出てきてからは
1週間10話があっという間に見終わってしまう。
同じ話を何度もリピートしてしまう。
毎週毎週「尊い…」と唸りながら見続け、遂にSも全話終了…。
YouTube配信が終わってしまいました。
無印もRもSも、こんな壮大なストーリーだったのか…
と終わってから暫くは噛み締めていました。

少ししてからAmazonプライムでセーラームーンを配信することになり加入し
SS〜スターズまでを履修。
ここは再履修ではなく初でした。
SSからは放送当時アニメをあまり見なくなっていたのと、
恐らくはるみちが出なくなってみるのを辞めてしまったと思われます。
スターズはめちゃくちゃ出てるやないか!と
25年越しに気付くのですが。

アニメを全履修していた頃、
セーラームーンはどれを見たら良い?
とよく聞かれたのですが、
私はやっぱり無印から見るべきだと思います。
1人1人が仲間になっていく過程や
十番中学校での日常わちゃわちゃとかが
ぎゅっと詰まっていて純粋に楽しめますので。

ただ、私個人がものすごく好きなのはタイトルの通り、
Sでございます。
外部登場により一気に大人っぽさが増し、
哀愁漂う少し重い空気がたまらなく好きです。
とはいえ、ギャグ回はきちんとギャグ回として成立もしています。

ジェンダーロールで気になるところもあるのですが、
この時代の割には革新的だったと思いますし、
どう見ても年下のちびうさが
ほたるちゃんを守ろうと奮闘するという設定もセーラームーンの良さに感じます。
年上が年下を助けるだけが世ではない。

少し話がずれますが、武内先生が最近の雑誌で
「女性が強さを発揮できない、美しくいられない原因は
一部のダメな男性とオスのせいかと。
一部のアホな男の言いなりになることはない」って明言してらっしゃって、
とてもセーラームーンの作者様!という感じがしました。
アニメは男性スタッフが多いので少しズレている部分があると思いますが
そこは目をつむります。

Sの話に戻ります。

はじめのうちははるかさんとみちるさんが
突然ゲームセンターで出会った高校生2人として描かれるので
ウラヌスとネプチューンなのか?(ビジュアルですぐわかりますが)
みたいな感じで進み
オープニングのムーンライト伝説にも存在しません。

しかし!オープニングが途中から変わるのです。
ウラヌスとネプチューンが加わってからのオープニング、
めちゃくちゃテンションが上がりました。
そしてこの時のオープニングが1番記憶に残っていました。

余談ですが、
はるみちが登場する度に流れるドゥ〜のBGMや薔薇が散る演出も好きです。

触りだけで既に長いので2つだけ、個人的神回について記録します。

まずは106話、原作にはないはるみちの出逢い回です。
作って下さった感謝永遠に。
中学生の陸上選手はるかさんもめちゃくちゃ素敵ですし、
中学の制服みちるさんもめちゃくちゃ可愛いです。みちるさんは先に覚醒し否応なしに世界救わなきゃいけない状況にいるのですが、
敵に襲われそうになる覚醒前のはるかさんを守って
傷を負った際に
「あなたには私と同じようになって欲しくなかった。
でも、あなたがその人だってわかったとき、
私嬉しかったなぁ」って泣きながら笑うんです…。

3億点。

それまでのはるかさんとみちるさんは、
相手が投げたボールをキャッチしようとしないギスギスした会話などもあるからこそ、
このシーンがグサッときます。
そしてそのみちるさんに感化されて世界を救う道を選ぶはるかさん。

そしてこの話から、2人の変身シーンが解禁です。
最後に薄ピンクのリップが塗られるという流れが
とても大人っぽくて昔から大好きでした。
カット割りなしの素晴らしきワンカメショーという感じがまた良いです。
ウラネプは技シーンも最高です。

他にも106話は沢山のツボがあるのですが
長くなりすぎますのでもう1つの神回、110話です。
冒頭のプールシーンからもう空気が違います。

ユージアルくん(敵)に呼び出されて向かったカテドラルに入る前、
みちるさんが
「互いの危険を無視して1人で先に進むのよ」
と言いながらはるかさんの手に指を絡めようとして、
「…何を今さら…」と返されてすっと手を引くところ、
めちゃくちゃ効果的な演出です。

普段はみちるさんのほうが余裕があるのに
ピンチになると真っ先に自己犠牲に走るみちるさん。
(106話でもそうでしたが)
はるかさんは使命を優先していると自分では思ってそうですが
最終的にみちるさんのほうが大事だったと気付く。
僕を置いていくなよ...。

号泣です。
この回は涙なしには見れません。

あとは言うまでもなく、
この2人のキャラクターをここまで魅力的にしているのは
緒方恵美さんと勝生真沙子さんのお力です。
セーラームーン、初期の声優さん達が神揃いです。

私は圧倒的にはるみち思考(世界を救うために多少の犠牲者はやむを得ない)ですが、
そう考えたほうが現実的だからであって、
うさぎ思考(誰も犠牲にしない)は
理想論だけど現実味が薄い分
凄く精神力と体力のいるポリシーなんですよね。
放送当時はわからなかったのですが、
大人と子どもの思考の違いもSの面白さだなと思います。

個人的に原作はテンポが早すぎて仲間の絆が薄く感じました。
あくまでうさぎちゃんが主人公。
うさぎちゃんが中心であり全てであり他はほぼモブ。
一方でアニメは1人1人のキャラを掘り下げてくださるので
皆に愛着が湧いてしまいます。

なお、この記録で言う"アニメ"は全て旧アニメで
最近のリメイクではありませんので悪しからず。

25年の時を経て、まるで初めて見るかのように
セーラームーンを全力で楽しめたのは人生得してます。
大人なので、SのDVDも一気に揃えて大満足です。

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