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2022寅年がスタート

新年あけましておめでとうございます。新春、元旦というと正月を越えると終了で、しめ縄や門松もあっという間に撤収、成人式も終わり、蓋を開けたらコロナ、再活動という新年ですね(苦笑)

そんな新年が明けて、はや半月である。

とはいえ毎年、こうして新年を迎えられることは、ありがたいことだと感じている。そしてその都度、『新年の新鮮さ』は「年を重ねていくこと」だという認識が強くなった。

先日届いた企画募集の提案受付書をみて、ちょっとがっくりきている。

年を重ねていくと「先読み」が走り、その企画書に書かれていることの「実際の裏側」に興味が湧く。どんな企画書を書けば相手に響くのか、その企画を実行することで、どんな現象が起こり得るのか。ちょっとした未来を描く要素を企画書が持っているからこそ、その仕事や企画は面白いと感じている。

しかし、昨今の課題の主だった部分は「人材発掘」「人材育成」「販路拡大」が圧倒的だ。それだけ「人材」「販路」は欠乏し、いわゆる日本においての展開も、これまでの企画内容、実施事項では追いつけなくなる。

だからこそ企画構想は必要で、企画作りとして、その場所の特性や、そこに関係する人脈、生まれてくるアイディア、その時々で発生する「新鮮さ(=第一印象)」を大切に、企画に携わっているからこそ、僕も会社も世の中も自然とアップデート、そしてまた新たな課題が生まれていく、「好循環」が出来上がる時の流れは嬉しくなるものだ。

しかし、そうした企画が実施、実行されたとき、実はその課題も「アップデート」されていく。そうなると、次のハードルが生まれる。だから、新たな企画が必要になるのだが、本年新春にみた提案募集時の内容や、その解決策の骨子が「ダウングレード」されている内容を見ると、さすがに時の流れを感じる。

地方の問題を解決するには「出題者のレベルアップ」が必要だ。

物事には順番があって、問題を解決するには、こうした解法が求められるということは自明であり、一般的にダウングレードした解法を軸に展開すると実施ベースで「思いの外時間がかかる」ことも、いろんな企画を実施してきたことからわかることが多い。

ちなみに、ここでいうダウングレードを具体的に言うと「販路拡大=首都圏飲食店への営業」だ。もはや、その企画が乗り越えるべきものではなく、僕としては「出題者のレベルダウン」だと思っている。そこに求められる解法は、その出題に関しては「ベスト」かもしれないけど、結果、世の中を動かすことは難しいと思う。

そしてこのコロナ禍の中で「食」、いや「飲食」に関する問題は、非常に厳しいのは誰でもわかっている。この正月を越えて、オミクロン株がわちゃわちゃと流行し、今日にも東京では3000人を超える感染者が出てくる、来週は1万人に迫るかも知れない一方で「首都圏に出荷して、売上を伸ばそう!」というのは意味がわからない。。ちなみに、そんな首都圏の飲食店の皆さんは「こんな状況が続くと飲食店やっていけない」と言いながら「補助金も終わってしまったので、”コロナ恩恵”は終わった。本当に潰れる」という人が多いのは問題ではあるが、「現状」ではそうだ。つまり「競争力」が軒並みダウン、ここからアッパーまで上げていくのは、なによりもまず「コロナ駆逐」まで行かなければ、ずっとかかるだろう。それだけ難しいタイミングだ。

だからこそ、出題者も「先読み」しながら、「問題のレベルアップ」が必要で、解答を見出す、人たちのレベルがさがり、いわゆる偏差値が低下すると睨んでいる。企画内容も低下し、人間力が下がると、なぜか「スタートアップ」「起業」「アントレプレナー」という言葉が流行り出す。だからこそ「人材発掘」「人材教育」がポイントになり、それが起きると言うことはつまり「結果がでるまで答えが見えないけど、やがて人間は成長するから、いずれよくなる世の中に寄与するはずだ」という、訳のわからない期待値が篦棒(べらぼう)にあがる。

低下する人間力、向上するコロナさん

けれど長引いているコロナであっても、ちゃっかりオミクロン株という名前になり、最近では「デルタ」まで出てくる始末。とっても頭がいい細胞で、見習いたくなる輩(やから)です。

だからこそ「解決方法をアップデートすることが答えではない」と感じています。いかにスピード感があっても、廃れるのはあっという間です。もはや意味がない。そんな数字を追っかけて経営するのであれば、できるだけ未来に投資したいと考えるようになりました。

今年は、一手先ではなく、まずは20年先のことを見てみたいと思っています。

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