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アイドルは人生にしないと決めた 【人間インタビューその1】

このご時世だしできるだけたくさんの人の話を聞きたいな〜と深夜に急に閃いた企画。お待たせしました、第一弾は募集をかけてからすぐに私でよければと名乗り出てくれた子に、「ジャニーズ」「アイドル」というカルチャーについて思うことを話してもらいました。

※今回はインタビューというより対談ですが大目にみてください!

インタビューするひと:虹(17)セルフスタイルライター O型
インタビューされるひと:なー(18)ぼんくら学生 A型

ジャニーズというカルチャー


虹 「一発目にしては、ハードル高いよ。」

なー「笑!これくらいしか話せる内容ないから!笑」

虹「いやいや、受けていただいてありがとう!早速だけど、なーちゃんがジャニーズに触れるきっかけってなんだったの?」

なー「昔、嵐が好きで、妹がHey!Say!JUMPが好きだったから、そこからかな。でも、今私が好きなジャニーズjrって特殊だから、そこでちょっとチャンネルが切り替わった感はあるかも。」

虹「なーちゃん、もともとロックバンドが好きだったじゃない?コンテンツとして全然違うものじゃんか。そこからジャニーズグループを好きになったのはなんで?」

なー「そうなんだよね。きっかけは、妹にyoutubeを見せられて。嵐が好きだったってさっき言ったけど、今好きなのはもともと嵐のバックについてことがあるグループで!その中にめちゃめちゃ声が好みの人がいて、その人が今の推し。ちょうど1年前くらいかな。」

グッズ安い問題


虹「それはさ、どういうとこに惹かれたの?」

なー「ダンスがすごく上手なグループで。でもステージ降りたらひっちゃかめっちゃかな感じなの。見てて微笑ましいんだよね。...今年、現場行く予定だったんだけどな〜。」

虹「あー!そうかあ、この情勢だものね・・」

なー「あ、でも通販でグッズ買った!・・・ていうか、ジャニーズのグッズってすっごい安いの。*1 ロンTが2800円。」

虹「え!安!それって、お金あるからロット数大きい数で作れるから安いのかね?」

なー「それもそうなんだけどね、ジャニーさんが、小さい子がお小遣いで買いやすいようにって。」

虹「え!!凄い!それは初めて知ったわ。」

なー「ファンの間でそう言われてるんだよ。CDとかも通常盤1000円だし、」

虹「いや、さすがだ。エンターテイメントだもんね。」


ここにいる人たちを”如何様”にもできるんだ


虹「なーちゃんは事前の打ち合わせで、テーマに「崇拝と断絶」というワードをあげてくれたけれども、ざっくり聞くね。崇拝ってなに?」

なー「今年のはじめに推しグループの横浜アリーナの単独ライブDVDが出たの。ジャニーズのDVDは何度も見てきたけど、そこでちゃんとステージでパフォーマンスする担当を見たときに、畏怖にもいきつく前の恐怖を感じて。

会場はほぼそのグループのファンでさ、ステージ上の人たちは観客たちに一方向じゃなくて双方向だと感じて、この人たちは今ここにいる人たちを”如何様”にもできるんだ・・・!と思ったのね。」

虹「はっ!」

なー「某雑誌で昨年、日本の男性アイドル特集ってのがあって、そこに端正な顔立ちは異形であり、”この世と彼岸を繋ぐ存在である”って書いてあって、ステージ用語の”奈落”とか仏教用語だから本当に彼らはこの世のものじゃないのか!?って感じたとき、私が触れていいものなのかって思ってしまって。

コンサートとかでおめかしする人に向けて、「そんなん誰も見てねえよ」とか言う人いるけどさ、神聖なる場所なのに、ちゃんとした格好で行かないでどうすんだって。

虹「なるほど!敬意を払って正装でってことよね。そこから崇拝と言う言葉に繋がると。」

アイドルのオタクをすることは罪深いこと


なー「”アイドルの起源”って話があってね。さっき言ってた雑誌に書かれていた話なんだけれど、神である”アメノウズメ”は”天照大神”が天岩戸に隠れたとき、その前で踊った踊りがとても性的だった、と言われていて。その神様が日本最古の踊り子、つまりアイドルであれば、アイドルとはエロティックなものであり、性的視線を向けられるのは当たり前だ、って。

ただ決して彼らは神ではなくて、私がアイドルにお金を使うに当たって、自分の所有欲を満たすのはもちろんあるのだけど、人間である彼らを神に近しい存在として消費してしまっている、罪滅ぼしでもあるなと思っていて。

虹「どんなに輝いて見えたとしても、どうしても彼らは自分と同じ人間なんだけど、なかなか信じらんないのよね・・・」

なー「うん。やっぱりアイドルのオタクをやるって言うのは物凄く罪深いことだし、不健全なことだけど、だからこそ愛おしいのかなって言う風に、最近はそう考えてます。」

スーパーアイドルの極意

虹「それ聞いて思い出したのだけど、去年友達の付き添いでSexyzoneのライブに行ったとき、最後一人一人が挨拶するところでメンバーの中島健人さんが、「ここにいるみんな、この日のために服とかメイクとかずっと前からたくさん考えてくれたり、朝早くから準備してくれたり、時間をかけてくれたのがすごくわかるよ。みんな可愛いよ!」みたいなニュアンスのMCをしていたの。わたしそれがすっっごく衝撃で、今でも覚えてる。

なー「流石すぎる・・・」

虹「ここまでファンサイドのことを肯定してくれる人って、なかなかいない。し、なんだかすごく、この人はアイドルになるために生まれてきたんだなと素人ながらに思わされた。このグループを応援している人たちは報われた気持ちになるんだろうなって。こんなわたしがジャニーズのライブに行ったところで恐れ多いなと思ってたけれど、あんまり興味がない人こそ機会があれば見てみると良いのかもしれないね。いや〜、本当に感動した!」

なー「確かに。興味なくても面白いかもね。」

虹「王子様だもんね、確かにわたしもあの人たちが人間って言われたら不思議な感じかもなぁ。」

注釈

*1 公演により値段は異なる。


わたしはジャニーズというものに今まで触れてきたことがなかったため、「全く別次元のもの」だと思っていたし、兎にも角にもみんな顔がイケメンですご。みたいな素人の感性しか持っていなかった。けど今回、改めて話を聞いていると、とてもじゃないほど奥が深いうえ、ものすごく勉強になるということに気づく。コンテンツとしてのものすごい威力。興味深くて面白い話がどんどん深まっていくので、次回も是非。(不定期更新になります。)

人間インタビューその2へ続く>>>

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