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毎週火曜日の雑記帳

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さらっといくはずで始めた雑記帳、なぜか毎週、妙に力が入ってしまう。ちょっとした出来事、料理、音楽、ルーチンの週末ジョギング、といった基本的には前の週のまとめで、内容はとりとめもな… もっと読む
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2022年9月の記事一覧

火曜日しばらく雑記帳・26:プラネタリー・ディフェンス 小惑星衝突から地球を守る

私たちは自由な行動において自分の全存在を凝縮して前方に投げようとするとき、動機や動力を多少とも明晰に意識している。厳密にいえば動機や動力が組織されて行為になる過程までも意識する。 ベルクソン「創造的進化」p.282 ■さきほど、ネットでニュースをザッピングしていたら次の記事が見つかった。 "DART"は、"Double-Asteroid Rediretion Test" の略で、直径約160m の小さい小惑星「ディモルフォス」に、重さ500kg のDART探査機を秒速 6

火曜日しばらく雑記帳・25:秩序と自分の再発見・フリーアドレス

一般に、事象の秩序づけられかたは事象が私たちの思考を満足させる度合にきちんと比例している。つまり秩序とは主体客体間のある種の和合である。それはもののなかに自分を再発見している精神なのである。 ベルクソン「創造的進化」p.266 ■「この9月にオフィスのレイアウト変更を実施、完全フリーアドレスになり、新しい取り組みなのでバタつくだろうな」と私の知人がつぶやいていた。フリーアドレスというのは、オフィスで決められた自分の席がなく、空いている席ならどこをつかってもよい、ということだ

火曜日しばらく雑記帳・24:忘却の戦略と戦術とインプリメンテーション

■今年 7冊目の洋書、Brian Christian とTom Griffith の "Algorithms to Live by" を読んでいる途中だ。 今、4章の Caching を読んでいる。副題が"Forget About It"とあってなかなかうまいな、と思った。 カタカナで書けば「キャッシング」だが、現金を用立てる Cashing ではない。キャッシュ・メモリーのキャッシュのことだ。CPU のスペックを見ると L1キャッシュ、L2キャッシュとあるので馴染みのあ

火曜日しばらく雑記帳・23:キムさんの思い出

活動することと活動する自己を知ること、事象との接触にはいりこみ事象をそれこそ生きること、(略)事象のもつ重要度にもっぱら応じてそのようにすること、これが人間知性の機能なのである。 (ベルクソン「創造的進化」p.230 ) ■先週の雑記帳からリンクしたドイツのヨセフさんの記事で、ヨルダン出身のヨセフさんは公共の空間で寝ることができない、ということを書いていたが、Kikko_yy さんからも、ご自身が飛行機で熟睡できないタイプだ、とコメントいただいた。 Kikkoさんの以前の