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Heavy Rotation

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好きでよく聴いているミュージシャンを紹介。ほとんど自分のためのメモかもしれないけれど。 耳もあまりよくないし、知識も少ない、語彙力もない、なので、基本YouTubeやSpotif… もっと読む
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2021年12月の記事一覧

R.I.P. ツツ大主教:TuTu - Miles Davis / Chick Corea / Pat Martino

この12月26日にデズモンド・ツツ大主教 (*1) が亡くなった。90歳になったばかりだということだ。第一報を受け取ったのは、日本国内で報道が始まる前で早かった。facebook の Miles Davis のFan Page から「R.I.P.」 とコメントがついて、アルバム "TuTu" がシェアされてきたからだ。 80年代のマイルス・デイヴィスを支えたベースのマーカス・ミラーがプロデューサー、作曲、そしてギター、シンセサイザー、ドラムマシン・プログラミング、クラリネッ

クリスマス・ソング:ハービー・ハンコック Herbie Hancock "The River"

一番好きなジャズ・ピアニストを1人挙げよ、と言われても、愛する素晴らしいミュージシャンばかり思い浮かび、いくら考えてみても決められないが、どうしてもと責めたてられ拷問されたら、ハービー・ハンコックと答えるだろう。 今朝、Facebookをチェックしていたら、ウエイン・ショーターの公式やリオネール・ルエケが、クリスマスソングとして、ハービーハンコックによるジョニ・ミッッチェルの "The River"をシェアしていた。 美しい。あまりに美しい。 この曲が収録されているアル

東方の万華鏡:ウセイン・ベキロフ, サープ・マデン, マイク・スターン, Usein Bekirov, Sarp Maden, Mike Stern

ウクライナのジャズ・ピアニストで作曲家の ウセイン・ベキロフ Usein Bekirov (*1) と出会ったのは、今年の4月末にリリースされたシングル、"Eastern Kaleidoscope" という曲だった。 ジャズ・ギタリストのマイク・スターンが好きなのでフォローしているのだが、彼が参加した新曲としてレーダーにひっかかったのが最初だ。 そして、つい最近に、この曲が収められたアルバム ”Hands" がリリースされた。 マイク・スターンは、マイルス・デイヴィスの

Beyond Borders: ララ・タマル Lala Tamar

新しいものはボーダーで生まれ、ボーダーを超えていく。 先週、素晴らしいミュージシャンを見つけてしまった。久々に驚かされた。Lala Tamar、まだ、あまり有名ではないかもしれない。が、近いうちに世界をまたがる大スターになると確信している。 イスラエルで生まれ育ったということだが、ユダヤ・アラブ・モロッコ・スペイン・ブラジルの要素が全部ブレンド・ミックスされているような感覚だ。そして、少し不思議な気がするが東南アジアの香りもある。 たいていの音楽は新しいといっても、誰そ

地中海の風・2:アナ・モウラ Ana Moura "Leva-me Aos Fados"

ポルトガルの歌謡曲でファドと呼ばれるよいのがあると聞いてはいたが、迂闊なことに、これまでほとんど聴いていなかった。きっかけは忘れたが、今年に入って、たまたま、私のレーダーにファドのシンガー・ソングライラー アナ・モウラ (Ana Moura) がひっかかった。4月末に ”Andrinhas” という曲をリリースしたのが私の心にとまったのだ。ポルトガル語で「つばめ」という意味らしい。 アラブの雰囲気もたっぷりとある哀愁の漂うビデオクリップは、白い建物や強い昼の光と影、夜景との