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火曜日しばらく雑記帳・2024 CW09

この4年ほど毎年1Qに、1冊は数学の本を読もうと思い実行している。「数学の本」といっても一般向け教養本だし、「読む」といっても話が面倒になると特に自分の手と頭で確かめもせずに通り一遍読んでいるだけなので、豆知識レベルが少し高くなる程度である。

これまで、"π" や "無理数" "超越数" "素数" や "数論" について入門の門をそっと開いて覗き見る程度の読書をした。また "IUT理論" についても去年触れてみた。今年は "圏論" について少しは知っておこう、と単行本ではないが、雑誌の「現代思想」の2020年7月号の特集を読んでいる。

人間の認識や意識のことをつらつら考えると基礎論に触れたくなる。そして、今年の洋書一冊目で "Godel, Escher, Bach" (Amazon | Godel, Escher, Bach: An Eternal Golden Braid | Hofstadter, Douglas R | Theory of Computing)を読んでいる。圏論については、まったく触れられていないようだが、圏論がGEDの主題に繋がっているかもしれないと直観的に思ったことが一つの動機ではある。

圏論とは「数学のための数学」と言える概念で、基礎論であり幅広く適用でき、その射程は長い。

科学の多様な領域に多様な圏構造を見出すことができる。論理学には命題と証明(命題から命題への演繹)の圏があり、物理学には物理システム(系)と物理プロセスの圏があり、計算機科学にはデータ型とプログラムの圏がある。これらの三つ巴の対応をアブラムスキー・クッカ対応と呼ぶ(例えばある種の部分構造論理の圏と量子力学の圏とある種の函数型言語の圏の間に正確な圏論的対応が存在する)。証明・プログラムもまた演繹・計算のプロセスであり、圏論は一般プロセス理論としての側面を持つ。更に言えば、言語学には言葉と意味フローの圏、経済学には対象物と理由付き選好関係の圏などがある。諸科学の諸領域を圏論的に定式化することにより異なる科学の異なる領域を圏という共通の土俵に乗せることで、異分野間の(脱中心化された)知のネットワーキングとトランスファーが可能になる。

「圏論の哲学」. 丸山義宏, 現代思想2020年7月号 特集=圏論の世界 , p.29

論理体系の完全性や不完全性、自己言及性、メタ論理、帰納・再帰、集合論、無限、記号列と意味の関係、言葉、雑音と情報、地と図、周辺と中心、意識と無意識、心と身体、自己と他者、そういった問題意識に対して考えるうえでの有力な栄養素 "food of thoughts" であるように思われる。

・・・わかっていないことをつらつらと書くのはこのくらいにしておこう。

例によって、この本については、3月14日の円周率の日、あるいはホワイトデーに、思ったところを書く予定でいる。


私達はどこから来てどこへ行くのだろうか。


■先週もストレスレベルは Max 、次から次へと変わる状況に振り回されてしまってなかなか余裕が持てずにいる。

先週は、少し久しぶりに、ローズマリーを買ってあった。ローズマリーの甘い香りがいい。

たとえば、プーレ・オ・ヴィネーグル。

2024/2/20 夕食 プーレ・オ・ヴィネーグル

鶏のモモ肉を皮からこんがり焼いて、ひっくり返してトマトと玉ねぎにニンニクと、そして白ワインヴィネガーを投入して煮込んで、そしてローズマリー。

付け合わせは、菜の花、ブロッコリ、紫の大根。大根は残念ながらイマイチの味だった。

2024/2/20 夕食 プーレ・オ・ヴィネーグル

芽キャベツもこの季節ならではの楽しみだ。

2024/2/21 夕食 メカジキと芽キャベツのトマトソース・スパゲティ

またしても一週間、新横浜の事務所に缶詰だった。昼食にも芽キャベツ、こんな感じだ。

2024/2/22 昼食 ほうれん草のオムレツと芽キャベツに紫大根
天気が悪く、部屋が真っ暗だったので、夜に撮影したような写真になった。

紫の大根は、写真映えだけではなく、もちろん味も期待していたのだが、スカスカで味なかった。まぁ、そんなこともある。なかなか減らない。

22日の晩に京都の自宅に帰り、3連休の最初の23, 24日とゆっくりと過ごした。24日の晩は私が担当、「お腹に重たくないものがいい」という妻のリクエストで、ポトフ。

カブと人参とジャガイモとシャウエッセンそして、うすいえんどう。

2024/2/24 夕食 カブのポトフ

うすいえんどうが出回り始めた。これから豆ごはんやサモサなど楽しめる。

24日には、北九州は小倉で子育てに奮闘している娘一家を、妻と一緒に訪ねて来た。京都からのぞみで2時間27分だ。冒頭に紹介した「現代思想」、圏論についてうんうん唸りながら読んでいると、なかなか時間がたたない。道中、これまでの2倍くらい長く感じた。

昼は、北九州で広くチェーン展開しているうどん屋の資さんうどんで、ごぼ天かしわうどん。

2024/2/25 昼食 小倉 資さんうどん ごぼ天かしわうどん

そういえば、3年前の初節句で訪問したときには、もっとローカルな錦うどんで昼食にした。

2021/3/3 昼食 小倉 錦うどん ごぼ天うどんとかしわ飯のおにぎり

九州ならでは、甘めの出汁に柔いうどんに、香りのよく柔らかい揚げたてのごぼう天がよく合う。

夜は居酒屋で魚と日本酒をたっぷりと飲み食いし、帰りの新幹線はぐっすりと眠り、2時間半はあっという間であった。



■先週にひっかかった音楽を少し。

1.トルコのシンガーソングライター Göksel (ゲクセル)の"Bıçak"。Bıçak (ビチャクとはナイフのことらしい。

ちなみに、Resmi Müzik Videosu は official music video、ということだ。


2.パコ・デ・ルシアの追悼コンサートがカーネギーホールで行われ、アル・ディメオラが、パコのいとこのアントニオ・サンチェス、そしてアントニオ・レイとトリオを組んで出演したらしい。開演前のリハーサルの様子が Facebook に投稿されていた。5分ほどのビデオクリップで、スリリングなソロの応酬がファンにとってはたまらない。

1 hour rehearsal before going on stage tonight at Carnegie Hall! With Paco’s nephew @antoniosanchezflamenco and the...

Posted by Al Di Meola on Tuesday, February 20, 2024

アントニオ・レイは当代きってのフラメンコギタリストということで1981年生まれの43歳だからまだまだ若手だ。

2023年のアルバム "Camino al Alma" を貼っておこう。1曲目からノックアウトだ。


3.ソクラティス・マラマス (Σωκράτης Μάλαμας) と ジョルジア・ケファラ (Τζώρτζια Κεφαλά) の ”Rouleta”


■土曜日は、午前中に京都の洛北を 10.3km 走ってきた。冷たい冬の空気が戻ってきたが、走りやすい。

2024/2/24 jogging 賀茂川 北山橋から大文字を望む
2024/2/24 jogging 京大北部キャンパス入口
入学試験があったようだ
2024/2/24 jogging 北山通・植物園北側
104.4km 計画比 +14.2km 今年の目標は 610km 今年もまず100kmは通過した


月日は飛ぶように過ぎていくが、1月から3月、学生でいえば3学期はとりわけ速いように思う。3月から4月はまた予定がいろいろ入っている。うまくこなして乗り切りたいものだ。


Israel’s war on Gaza live: Death toll in Gaza nears 30,000 | Israel War on Gaza News | Al Jazeera

現地の悲惨な状況は刻々伝わって来るが、停戦はまだ時間がかかりそうだ。気が晴れない。引き続き、即時停戦を求めるものである。

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