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フランソワーズ・アルディ:Françoise Hardy "Decalages"

無人島に一枚だけアルバムを持っていけるとするならば、私はこの一枚を選ぶ。フランソワーズ・アルディの1988年のアルバム「デカラージュ」(Decalages)。タイトル曲の "Decalages" はとにかく愛している。思い入れが強すぎて、それ以上書くことができない。

1曲目の "La Sieste" もいいし、3曲目の "Laisse Moi Rever" も、何度も聴いてずっと夢を見ていたい。"Partir Quand Meme" もひたすら美しい。

そして、Françoise Hardyのアルバムはいつも最後の曲が切なく美しい。このアルバムでは、"Je Suis de Trop Ici"、何度聴いても美しく泣ける。

"Partir Quand Meme" は、別のアルバムに収録されているフリオ・イグレシアスとのデュエットもいい。YouTubeで動画も見つけることができる。

2人のデュエットは、アルバムでは、2006年のParenthesesに収められている。ロマンティックにもほどがある。

2番目に好きなアルバムは、2004年の "Tant de Belles Choses" 私が過去再生した回数は、このアルバムのタイトル曲が一番多いかもしれない。どんなシーンで聴いてもいい。

包み込むようなキーボードと柔らかいギターから始まる落ち着いたイントロ、美しいアルディの歌声。単純な曲構成ながらドラマティックな展開がいい。間奏のギターソロの入りは震える。

フランソワーズ・アルディのどこが好きか、といえば、やはりその歌声だ。甘くはなく媚びるところはない。かといってそっけないこともない。力が抜けた自然な感じだけど、凛とした力強さを感じさせる柔らかい歌声が大好きだ。愛している。

1996年の ”Le Danger"も大好きだが、このアルバムで一番好きなのはエンディングの曲、"Regardez-toi"だ。これもひたすら美しい。愛しすぎて言葉が出ない。

このアルバムは全般的にディストーションをきかせたエレクトリックギターを前面に出した音づくりで、ノリのいいリズムとアルディのアンニュイなボーカルが不思議によくマッチしている。1曲目の "Mode d'emploi?"もかっこいいし、3曲目 "Labraute du Diable" もぞくぞく来る。10曲目の"Contre-jour"も軽快でいい。

毎週、火曜日に、このように私が愛する世界の歌姫たちについて順番に思いのたけを書いてマガジンにまとめておこうと思う。アルディに関しては、思いのたけといっても愛しすぎてエピソードを書いたり詳しい紹介文を書くこともできない。美しい、好きだ、愛している、と100万回でも書くことができると思うが、このくらいにしておく。これから投稿することになるだろう他の記事もみな、そんな感じになってしまうだろう。

さて、ちょうど「スキな3曲を熱く語る」という Spotify Japanのお題企画があるということで応募してみようと思う。3曲以上を熱く語ってしまったが、まったくまだまだ語り足りないところだが、その中から特に愛している 3曲を無理やり選んでおこう。

"Decalages," "Tant de Belles Choses," "Regardez-toi"


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