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シーラ・マジッド:Sheila Majid "Legenda"

世界の歌姫たち」という我ながらベタな名前だなと思うマガジンを作って、愛している女性シンガーばかり、愛している思いのたけを週1、火曜日に投稿している。21回目の今日は、マレーシアからシーラ・マジッドだ。

去年(2021年)の10月26日に、マレーシアの歌姫、シティ・ヌールハリザを記事にしたときに、シーラ・マジッドに触れて、彼女については改めて記事にすると記述した。今回は、シティ・ヌールハリザの記事からシーラ・マジッドの部分を抜き出して、いくらか追記・修正して記事にすることにする。

シーラ・マジッド、そういえばしばらく聴いてなかったな、と思い出し本棚を見直したら、1991年の日本発売のベスト盤のCDを手元にまだ持っていた。

Sheila Majid "Legenda"
シーラ・マジッド「伝説」
ご本人のアルバムに寄せたコメント(英語)と日本語解説、歌詞(マレー語・日本語訳)のブックレットがついている。ブックレット表紙がCDジャケットになっているが、厚めで手触りのいい紙を使っていて上質感がいっぱいだ。

タイトル曲の "Legenda," 「伝説」。そのタイトル曲は、1973年に亡くなったマレーシアの国民的ミュージシャン P.ラムリーの作品を、シーラが独自の音楽スタイルでアレンジしなおしたものだという(関谷麻美氏によるCD解説より)。

Amazon Music で今でも購入できるようだ。

Spotifyでは、数枚のアルバムが見つかるだけだったが、ベスト盤  "Koleksi Lagu Lagu Terbaik"  (マレー語で 「ベストソングコレクション」by google 翻訳)がある。

ゆったりとした曲に、明るくよく伸びる声がよく合っている。少し懐かしい感じがする声だと思わないだろうか。曲調もアレンジも雑味や嫌味がない。洗練された都会の夜を感じさせる。

2004年の "Cinta Kita" - "Our Love", 1999年の ”Ku Mohon”というアルバムを楽しく聴いている。

去年(2021年)にリリースされたばかりらしいシングル、Ketika Cinta Ingin Dimengerti もいい。実は、シティ・ヌールハリザの記事を書いて以来3か月以上、シーラ・マジッドをよく聴いている。


実は謝らないといけないことがある。

シティ・ヌールハリザの記事で、シーラ・マジッドを「ダンドゥットの女王」と書き、「ダンドゥットはマレーシアの歌謡曲」だと書いた。これは私の完全な思い違いであった。ダンドゥットはインドネシアのポップスのジャンルだった。確かにその起源はマレーシアと無関係ではないし、マレーシアにもダンドゥットは広まったのは確かだが、この30年以上も思い違いをしていていたのだった。

妹の友人でアスミヤさんというマレーシアの方がいる。35年前だったか、彼女に、どんな音楽が好きか訊いてみたら「マイケル・ジャクソン」と即答。ダンドゥットをどう思うか重ねて訊いてみたところ、「ダンドゥットなんてダサいから嫌い」とのことだった。

当時のダンドゥットの女王といえば、エルフィー・スカエシであってシーラ・マジッドではなかった。あのあたりでこんがらがって憶えてしまったのだあと思う。

あまりにひどい間違いだったのでエルフィー・スカエシの曲を一曲貼っておく。これがダンドゥットだ。

ついでにシティ・ヌールハリザの記事中、上記の誤りを含んでいたうえ、今日の記事とダブるので、シーラ・マジッドの部分は削除しておいた。

それにしても、穴があったら入りたい気分だ。まぁ、しかし、思い違いを発見したり、知らずにいた情報を見つけたり、新しいミュージシャンに出会ったり、そういう良いところがある。改めて、このシリーズを定期的に書いていてよかったと思う。

気を取り直して、最後にもう一枚、1996年のアルバム、ジャケ写も魅力的な  "Ratu"をリンクしておこう。

シーラ・マジッド、強烈な個性や強い輝きは感じないかもしれないし、上質だけどよくあるポップスのように思うかもしれない。しかし、聴いているといつの間にか魅力にとりつかれている、そんな、明るく誠実で、しかも控えめな、マレーシアの歌姫なのだ。

伝説から伝説へ、そして、シティ・ヌールハリザへ、これからの伝説へと受け継がれていく。


■ 関連 note 記事

■ 関連 マガジン

1. 好きでよく聴いているミュージシャンを紹介。毎週木曜日に更新中。ギタリスト多め、たまに懐メロ。

2. 愛している女性シンガーに特化したのが、我ながらベタな名前だと思うが「世界の歌姫たち」。こちらはさらに愛している思いのたけのみの記事ばかり、週一、毎週火曜日に新しい記事を書いている。懐メロ多め。

3. いずれも、耳もあまりよくないし、知識も少ない、語彙力もない、なので、基本YouTubeやSpotifyのリンク貼り付けと「好きだー」「愛している」というだけの記事ばかりになっているし、そうなっていく。

「なんだ、超有名どころばかりじゃないか。やっぱり音楽のこと何もわかってないんじゃないの」という批判は甘んじて受ける。

私本人が楽しく書いていることだけは間違いない、それだけは伝わるだろう。

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