スポーツの参加ハードルについて〜スポーツ×コミュニティの可能性〜
こんにちは。T4HUB運営チームの長田(@SsfRn)です。
いきなりですが、僕はもともと硬式テニスを小学5年生から、大学卒業するぐらいまでやっていました。
テニスのことが大好きだった当時は、まったく気にもならなかったのですが、社会人となった今「テニスってやるの大変じゃね?」と感じています、、(特に都内は!)
高いテニス用具を準備しないといけないし
取るのも大変で、値段も高いテニスコートを抑えないといけないし
それなりに実業が拮抗している人を見つけないといけないし
ただプレイするためだけなのに、たくさんハードルがあるなぁ、、!と。
スポーツを専門に勉強し、その業界に身を置いているのでわかるのですが、各々のスポーツが悩むポイントが、この参加ハードルの高さです。
「どうすれば、このスポーツをやってもらう人が増えるのだろうか?」
このセリフを何回聞いたことか、、
本日はこんなところについて、考えていきたいと思います。
卓球の参加ハードルとは
スポーツの参加ハードルを考える際、いくつかの項目にわけて考えていけば、整理しやすいと思います。
①経済的ハードル・・・お金がかかるか
②場所的ハードル・・・専用コートは必要か
③人的ハードル・・・人数をたくさん集めないといけないか
④心理的ハードル・・・不安を感じないか
⑤時間的ハードル・・・どのぐらいの時間を要するか
基本的にこの5つの要素で考えていけるのかなと。
例えばテニスだとこう整理できますね!
①経済的ハードル・・・高(用品が高く、消耗品が多い。コート代も安くない)
②場所的ハードル・・・高(特に都内では場所取りが大変。しかし、コートの数は全国的に多い)
③人的ハードル・・・低(2人いればOK)
④心理的ハードル・・・低(認知度が高く、接触プレーがないため)
⑤時間的ハードル・・・中(1時間からできる)
全体的にバランス取れている感じもありますが、まだまだハードルが高い印象ですね。
これが、全体的に「低」に近ければ近いほど、参加してもらいやすいスポーツとして捉えてもらえます。
さて、では僕たちが取り扱っている卓球は、どうでしょうか?
①経済的ハードル・・・中(レンタルで済ませれば安いが、ラバーの消耗が意外と早い)
②場所的ハードル・・・低(卓球酒場など、できる場所は増えている)
③人的ハードル・・・低(2人いればOK)
④心理的ハードル・・・低(認知度が高く、接触プレーがない。なにより、一度はやったことがある人が多い)
⑤時間的ハードル・・・中(1時間からできる)
テニスと比較し、かなりハードルが低いことがわかります。
もっとも大きなポイントは、場所と心理的な部分なのかなと。最近、卓球ができる居酒屋や、スペースが増えていて、気軽にできるところがウケている印象です。女性でも、年配の方でも、お子さんでも、誰でもできるところ、特に皆子供の頃に一度は体験したことのあるスポーツであることが、とても素晴らしい点だなと思っています。
子供の頃、授業や部活動や地元の施設で、卓球に触れたことが一度はある。
そんなスポーツって、なかなかないんですよね。そういう意味で、卓球の参加ハードルは極めて低いんじゃないかなぁと思っています。
ハードルを超えた先の課題
さて、参加ハードルを超えた先に待っていること、それはいかに継続してそのスポーツを取り組んでもらうかです。
参加ハードルが低すぎると、簡単にできてしまう分、単発で終わってしまう人も増えていく。そうならず、定期的にそのスポーツに触れていくための仕組みづくりが必要になっていきます。
よくあるのが、試合結果に応じてポイントを発行し、ランキング形式で勝負欲をくすぐる、ランキングシステムの導入です。勝負の世界であるスポーツにとって、これほど以上に機能するシステムはないと思います。
しかし、僕らが目指す世界観に、この勝負の概念ではないスポーツの在り方、特に関係性が深まるための『コミュニケーションスポーツ』としての在り方を模索しています。
そのスポーツが好きなのは前提ですが、人ってそれだけではなかなか継続できないもの。特に社会人となり時間が限られている今、そこに対しての厳しさをどうしても感じてしまいます。
「好き」の上に、プラスアルファ何を乗せていくか?それを僕らは、「あの人に会いたい!話したい!」という繋がりの欲求であればいいんじゃないか?と考えています。
「あの人たちに会いたいから、そのスポーツをする」
そんな動機って実際にあると思いますし、もっと広がっていいんじゃないかなと。スポーツそのものがコミュニティになっていけば、きっととても平和なスポーツの世界が広がっていくんじゃないかなぁと思っています。
最後に
スポーツって、そもそも余白を埋めていくための娯楽的な側面が強い。なくてもあっても、生活にとても大きな影響を与えるものではありません。
と考えている方が多いですが、僕はそうとは思いません。スポーツが関係性を生み、それがないと生きていけない人も、きっといる。
僕もその一人かもしれません。
そんなスポーツの可能性を、これからも探求していきたいなぁと思っています。
本日はこの辺りで。それでは!
ありがとうございます!ぜひ、T4HUBに遊びに来てくださいねー!!レッツピンポン!!