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私の「間借りカレーのはじめ方」

初めての間借りカレーを開催したので、振り返りをnoteに残します。

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カレーを食べて欲しいと思うまで

スパイスカレーをつくりはじめて2年ほど経ち、そこそこに美味しいカレーをつくれるようになってきました。

妄想カレーハウス「アダチアサカ」としてInstagramにアップロードしてきたカレー制作の履歴からもゆっくりとではありますが、着実な成長を感じます。

友人を自宅に招いての試食会も複数回行い、いつしか間借りカレーの出店を考えるようになりました。

小さな意思表示にも意味がある

インターネットで時間貸しのレンタルスペースを探してはみたもののキッチン設備や金銭的な条件で納得できる場所は見つかりませんでした。妄想カレー店は妄想のまま、なかなか現実になりません。

noteに「間借りカレーをやりたい」と1本記事を残したのが約2.5ヶ月前です。

同時にさまざまなSNSのプロフィールに「間借りカレーやりたい」と書きいれることにしました。他力本願に思えるこのいくつかの行為がきっかけで夢を現実のものとします。

自転車の趣味が出会いを生む

私の趣味のひとつは自転車に乗ることです。ロードバイクから始まった自転車趣味は、シクロクロスのレースに出ることで加速し、さまざまな出会いや繋がりを生みました。

そしてInstagramのカレーを見てくれていた自転車乗りのとある女性が、いくつかの「間借りできそうなスペース」をすすめてくれます。“ちゅなどん”として活動するこの女性はときには文章を執筆し、ときには自転用オリジナルキャップを制作販売し、ときにはおいしそうなスパイスカレーをつくるアウトプットに長けた女性です。

提案してくれるスペースの中に条件の良さそうな場所が現れました。彼女のお知り合いの自転車店に併設されているキッチンスペースが空いているというのです。

自転車を趣味としている私の初の間借りカレーを自転車店のすぐ横で開催できるとは、なんて素敵な話でしょうか。

間借りカレーの共同出店が決定

「んじゃ一緒に間借りカレーをやりましょうよ。ダブル出店で」と私は返信しました。そこからは引っ張られるように、あれよあれよと物事が決まっていきます。開催は約1ヶ月後の日曜日になりました。

共同出店なので決め事はFacebookの非公開ページをつかって、相談しながら決定していきます。

懸念事項や行いたいことなどをどんどん書き込みました。それぞれどんなカレーを提供する? カレーの価格は? 皿はどうする? 食券制がいいかしら? 食品衛生管理者の資格について。現地で米を炊くのか? カレーライスTシャツをつくろうか、などなど、大小さまざまなタスクが可視化されていきます。

開催日に日曜日を選び、カレー屋さんをやることになったので、イベント名はそのまま「日曜日の間借りカレー」としました。「日曜日なんだから来れるよね? みんなカレー好きだよね? 通りがかりの人もぜひに頼むよ!」という気持ちを込めました。

ポスターは大きなカレー皿に、ふたつの小さな器が乗り、それぞれの器にそれぞれのカレーがよそられるイメージでデザインしました。

ポスターをつくるとすぐにプリントアウトして会場となるシコーバイシクルサービスに掲示をしてきてくれるちゅなどんのスピード感に「メニューもつくるね! 食券も必要ならつくるよ」と抱えたタスクをこなす気持ちが前向きになります。気持ちにブーストがかかりました。

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本番に向けて腕をあげる

開催を決めてから、仕事から帰った平日にもカレーをつくりました。これまでやってきたことの曖昧な部分を意識的にクリアにしていきます。

ベンチマークとしている某人気カレー店への偵察頻度をあげ、カレー漬けの1ヶ月になりました。この1ヶ月の間にカレーの腕はワンランクもツーランクも上がって、自信が深まりました。

スリランカ風カレーを提供することにします。

いよいよ開店

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開店の1時間前に現地に向かいました。バスマティライスを炊きはじめ、開店に備えます。

開店5分前にお客さんが入店しはじめます。ギリギリまで決定していなかった会計の方法は、レジを1本化し、閉店後に店舗控えの食券の半券でそれぞれの売り上げを計算して分配することにしました。この相談、決定まで10秒もかかっていません。事前に食券を準備していたとはいえ、話がわかる最高のパートナーと確信しました。今日は絶対にうまくいく。

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ちゅなどんはPayPayの店舗申請をしてくれていて、スマートフォンでの決済に対応できることになりました。スマホ決済があるといまどきの飲食店らしくて良いですね。

チャイがボトルネックに

11時からオーダーを取りはじめます。接客慣れしたちゅなどんが、自然の流れではじめのオーダーをとってくれます。私のカレーのオーダーはなくともチャイのオーダーは連続します。チャイはその場でつくるので、そこで完全にスタックします。

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オペレーション全体を考えたときにボトルネックになるとすればチャイであろうと予想してはいましたが「1杯300円と安くはないし、5人に1人くらいのオーダーしか入らないだろう」と楽観視していたのです。

「なぜそう思った?(笑)」とちゅなどんに問われ、気持ちは吹っ切れました。質の担保のため、つくり慣れた1人分、2人分の分量で複数回つくることにしました。

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そしてひと段落したところでメニューに「オーダー停止中」と書き一旦、勇気ある撤退をします。メインメニューのカレーが疎かになってはいけません。

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お昼の時間を過ぎて15時になる頃には落ち着いてきて、余裕ができたところでふたりのカレー交換会を行い、初めての間借りカレーは大成功に終わりました。そういえば、私のカレーもちゅなどんのカレーも、一口も残さず食べていただけていましたね。

たくさんの友人が食べにきてくれてとても嬉しかったですし、初めてお会いした方にも自分のカレーを食べていただくという経験もできて、夢のような1日でした。

夢のような1日を終えて、さて次回は?

今回、間借りカレーを開催できたのももとを辿ると自転車を始めたからで、さらにはシクロクロスを始めたからなのは間違いありません。

初開催の間借りカレーが自転車店併設のキッチンスペースだったなんて、自転車乗りとしてやはり最高でしかなかったです。

食べにきてくれた友人のみなさんありがとうございました。ひとりひとり全員抱きしめたいくらいの感謝の気持ちでいっぱいです。みなさん、またの御来店をお待ちしております。

さて次回開催はあるのでしょうか。もしあるとするならば、今回とはまた違うカレーを提供したいと思います。オペレーションの反省も多々ありますから改善してチャイも提供しましょう。

最後に、共同出店のウチマサラのちゅなどんありがとうございました。ピリッと辛いビリヤニがおいしかったです。ほんとにありがとう、ありがとう!

そろそろ自転車にも乗らないとな。

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One more thing...

使い方合ってますかね? 間違えているような気もしますが、なんと次回開催がほぼ決定しました! 12月の年末開催で場所は変わって逗子になります。詳細告知はInstagramとnoteでいたします。みなさん食べにきてね。

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[写真は一部を除き、Yasuhiro Nakashimaさん撮影]

ということで2回目間借りカレーの詳細はこちらです!

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愛犬のおやつを買います。