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わたしとひとりごと

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毎日の記録とは少し違う、ただのひとりごと。
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甘露寺蜜璃になりたい

甘露寺蜜璃になりたい

ないものねだり、とはよく言ったものだけれど。

先週の『鬼滅の刃』を見ながらわたしは確かに、明確に思った。わたしがなりたかったのは甘露寺蜜璃みたいな人だったのだと。

放送を見終えたわたしは「蜜璃ちゃんかっこいい…好き……」としばらく余韻に浸っていたのだけど、Twitterで「蜜璃ちゃん、セーラームーンじゃん」という呟きを見て、妙に納得してしまった。

かわいくて、かっこよくて、強い。そういう人に

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ミラノ風ドリアの呪い

ミラノ風ドリアの呪い

「高校のときの友だちがさ、サイゼ行ったときわたしのマネをしてミラノ風ドリアに卵乗せたやつを頼んだんだけど、それからいつもそればかり頼んでて。本当つまんない女だなって」

というのを聞いたのは、大学生になったばかりのこと。

そのころのわたしは感受性がほわほわで、田舎から出てきたばかりの世間知らずで、それまでサイゼリヤというものに行ったことがなかった。だからそれを聞いたわたしは、どういうわけか「サイ

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異性のアイドルを推しているけど、恋愛対象としては見ていないんだよなあ

夫は最近とある女性アイドルグループの子を気に入っている。わたしも好きな(むしろわたしのほうが詳しい)のでいっしょに配信ライブを見ていたとき、夫がぽろりとこぼした。

「◯◯ちゃんたちは恋愛対象とかじゃなくて、妹というか姪っ子みたいにかわいいんだよなあ」

……

…………?

…………ちょっと待て。

わたしジャニオタ歴20年以上だけど、推しのことを恋愛対象として見たことなんて一度もないよ……!

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20年来の推しが更新されない世界で

20年来の推しが更新されない世界で

20年来の推しが活動休止して、半年が経つ。

そもそも推しが休むことに関しては心の底から納得していて、ここまで走ってきてくれたことには感謝しかない。それに、自分たちで幕引きができることにもありがたさを感じていて、だから活動休止を選んだことについてとやかく思うことはなかった。

それに実際のところ、実感もなかった。活動休止を発表してから2年間、これまで以上に忙しくしている彼らを見続けていたことで、大

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面倒でこじらせたオタクのひとりごと

ひとつ前にも書いたとおり、Netflixで『BUMP OF CHICKEN TOUR 2019 aurora ark TOKYO DOME』を見た。

正確には10代のころにバンプの音楽をたくさん聞いてきた夫に勧めた結果、いっしょに見ることになった流れである。夫はわたし以上にBUMP OF CHICKENに思い入れがあるのは知っていたし、とっても楽しんで見ていたようだった。

翌日、ごはんを食べて

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BUMP OF CHICKEN TOUR 2019 aurora ark TOKYO DOMEを見て

BUMP OF CHICKEN TOUR 2019 aurora ark TOKYO DOMEを見て

世の中には神様がいる。

そう実感するときが時折あって、今日がそれだった。NetflixでBUMP OF CHICKENのライブ映像を見たから。

「魔法みたいな夜だった」

アンコール終わり、フロントマン藤原基央さんがぽつりと呟いたその言葉は徐々に大きな波になる。高ぶる熱い思いは会場に向かって話しているのに、ひとりひとりに対して語りかけているようだった。ぽつぽつとつぶやくような言葉たちには、人を

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10月を終えて

10月を終えて

10月最終日、10月は神無月だったと思い出したわたしは妙に納得していた。この1ヶ月、個人的にとっても不調だったから。神様がいなかったのなら仕方ないのかもしれない。

とはいえ、神様なんて会ったことない。実際の不調の原因は9月までしていた無理がたたったことなんだろう。わたしは自分の気持ちにひどく鈍感なので、事が去ってからじゃないと自分のことが分析できない。だから数ヶ月前を振り返ったときにすごく無理し

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同じ星の違う場所に生まれて

わたしと会ったことがある方は特に驚くと思うのですが、こう見えてわたしは真夏生まれの獅子座です。

あらかじめ言っておくと、誕生日を間違えて戸籍に登録されて嫌な思いをした母から生まれた子なので、誕生日が間違っていることはきっとないと思います。

自分でも夏生まれっぽいとは全然思えないし、わたしより獅子座らしい獅子座の人を片手で数えられないくらい知っているので、獅子座っぽくないなあとも思います。

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役に立たない特技を披露する

役に立たない特技を披露する

役に立たなそうでたまに役に立っているわたしの特技に、フリー素材を見抜くこと、というものがあります。

数年前に毎日PIXTAの写真を5枚くらい選ぶ仕事を1年くらいしていたので、だいたいのモデルさんの顔を覚えてしまったんですよね。職業病と呼んでもいいかもしれません。

その結果どうなったかというと、街なかで見かける広告や告知を見たときにモデルさんの顔を見てフリー素材かどうかある程度すぐにわかるように

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悲しいニュースを見ながら思うこと

悲しいニュースを見ながら思うこと

「今日は疲れちゃったからもう一本飲んじゃおうかな」と同じテンションで、生きることをやめてしまえると思っている自分がいます。「今日は疲れちゃったから」は割と明るめのテンションです。絶望の淵の明るさ。

それでもわたしがそれをしないのはいくつか理由があって、一番の理由は普通に痛いのが嫌なだけなんだけれども、想像上では何度もシュミレーションしてしまっているくらいなので生きるのをやめる選択をする気持ちがわ

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いつもご機嫌ではいられないけれど

いつもご機嫌ではいられないけれど

"ご機嫌でいる方法"とか"いつもご機嫌でいるために"みたいな本や特集を見ると、心がうっと拒絶してしまうことがあります。

わたしの気分の初期設定は人より低いみたいなので、"元気"とか"ご機嫌"とか、そういう状態であることが少ないです。常にテンションは低め。人より気分や機嫌に関する設定のベースラインが低い分、世間一般ラインのご機嫌になるためには相当な事象が必要となります。「わたしのテンション上げさせ

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未来に託さなくてもいいこと

未来に託さなくてもいいこと

大学生活は人生の夏休みだと言っていたのは、わたしが大学のときに付き合っていた人だった。彼は2個上で、そのときすでに就職先が決まっていて、夏休みに開かれる就職先の研修という名の懇親会に向かう前の日だったか何かに、そう言っていた。

「大学は人生の夏休み、って言うじゃん? だからちゃんと今のうちに遊んでおけよ」

……は?

と、当時も思ったけど、久しぶりにその話を思い出して無性にむかついている。今。

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要約だけで満足した気でいるけれど

要約だけで満足した気でいるけれど

これは本当に悪い癖なのですが、あらゆる映画やドラマも漫画も見ずにWikipediaを読んで満足してしまうわたしがいます。

映画もドラマも漫画も好きなのに、いざ見よう、読もうとすると億劫になるんですよね。

例えば映画だったら、2時間家でじっと画面を見ていることに罪悪感さえ覚えちゃうんですよね。そのくせ映画見るならちゃんと見たい! って意気込むときに限って、でもその前に洗濯して掃除してってしてたら

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伝えたくない思いを書きなぐる日

伝えたくない思いを書きなぐる日

普段、ライターという仕事をしています。発信したい何かを、だれかに伝えるお仕事です。

昔から、なぜだか書くことが好きでした。だれが読んでいるかわからないようなブログをずっと書いていたし、同じ趣味の友達とだけわかりあえるような小説のようなものも書いていました。10代のころの話です。

大学でレポートを書くことも全然苦ではありませんでした。答えが決まりきっているマークシートより、それまでの講義の内容を

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