人生の分岐点



はじめに

昨年から働いている今の会社ではじめてのプロジェクトが終わろうとしている。

今の会社を知る前から薄っすらと気になってたし、少しだけ一般とは違う関わり方をした経験のあるプロジェクト。

広い世界で、同じプロジェクトに別ベクトルから触れられるの奇跡じゃん?
って思ってた。

けどよくよく考えてみると、奇跡という言葉では表せられないくらいうんと低い確率でしか人生の中で成し得なかった奇跡中の奇跡みたいな経験だということに気づいた。

いろんな分岐あっての今

分岐① 大学受験

まず、今いる業界に興味をもったのは、大学受験で浪人したから。

1年目の受験は、私大の化学系は合格したけど、第一志望の国立大に落ちたのでやり直した。

2年目、1年目と同じ私大の理工系で合格。国立大はやはりダメで、私大に進む。

ここで1年目の受験で諦めて化学系に進んでたり、国立大に受かったりしてたらまず今の仕事にはついてなかった。

分岐② 就活失敗

今までのnoteでもたびたび触れてきたけど、学部卒業時に内定も持ってなくて、修士に進んだ。

このときに受けていた会社はやりたいことではなく、できそうなこと、向いてそうなこと、仕事として嫌にならなそうなこと、で選んでた。

もしうっかり内定を得て就職してたら、今みたいにワクワクして自分らしく過ごせてなかったと思う。

分岐③ 大学院の専攻

大学院では、学部とまた異なる分野を専攻していた。
ずっと前から興味のある分野だったから。

けどいざやってみると、自分が楽しいだけというか、世の中にとって意味をなさないロマンの世界だったので、仕事にするのは違うなとなった。

けど学部とは異なる環境で全力で日々を過ごしたことで、忍耐力とか自分で考えて頑張る力みたいなものは確実についた。

そして、学部と修士で別分野をやったからこそ
「自分がやりたいのは学部寄りの分野で、でも学問は追求したい」
という自分の人生の軸が定まった。

分岐④ 2回目の就活失敗

このときは受けた企業はだいぶ自分のやりたいことに近かった。

けどやっぱり少なからず会社の名前で受けてたところはあるし、なにより小さい会社が立っっっくさんある業界なので、知識も頼れる人もない自分にとって会社選びは砂漠の中から真珠を見つけ出すくらい難しかった。

内定はなかったけど、もし万一ここで決まってたら、今いる大切な友人もいないし、最高に楽しいものが作れてる今の会社に就職できてなかった。

分岐⑤ アルバイト生活

ない内定だったので、ひとまずバイトを始めることにした。

就活2度全滅したので自分は社会不適合者なんだろうなと感じていたので、貯金のために時給の高い普通のバイトに応募しようと思っていた。

けど、最後の悪あがきがしたくなったので行きたい分野に近いバイトを始めた。

ここの人たちのお陰で自分は前を向けた。

そしてまた就活を頑張る気持ちになれた。

分岐⑥ 就活、そして就職

アルバイトのおかげで分野に関する経験もつき、頼れる人も増えた。

そんな中、いままで調べてきたどんな会社よりも面白そうなことをやってる会社を見つけた。

絶対ここだ。
そう確信した。

その会社の選考の過程で、会社の方々も私の今までの学びを肯定してくれた。
分野を変えていることを今までどの面接でも怪訝な顔されてきたのに、この会社だけは面白がってくれた。

そして無事内定をいただき、今に至る。

さいごに

数々の分岐をくぐり抜けた結果、思い入れのあるプロジェクトに今立ち会えている。

しかもその分岐は、世間一般からしても当時の自分からしても「失敗」に見える分岐ばかり。

数々の「失敗」と思しき分岐を越えてきた結果、今の奇跡的な幸せがある。

大学受験で2度志望校に落ちたから、
就活で全滅したから、
大学院の研究に向いていなかったから、
もう1回就活でコケたから、

いま、最高の気持ちで最高な場所で働けている。

泥臭くてしんどくて最高に楽しい、誇るべき稀有な生き様。


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