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学校総選挙×ch FILES主催 「青山テルマさんとガチ会議」レポート〜「意見を持つのは楽しい!」

10月からTポイントを運営するCCCマーケティングがスタートさせた、学生のためのまったく新しいオンラインの模擬投票プロジェクト「学校総選挙」。さまざまな社会テーマに対して、自分の考えを投票できるシステムで、11月27日、第1回の投票に参加した10代〜20代とゲスト・青山テルマさんで、選挙にまつわる“ガチ会議”を行いました!


テーマ1 「若者の選挙離れと言われてますが。」

‥‥まず、「若者の政治離れと言われているけど、興味がないわけじゃないよ」という方、どれくらいいらっしゃいますか?

>>(参加者挙手!)

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テルマ ほぼほぼ、全員だね(笑)。私は小さい頃から政治のことは家族内でもあまり話してはいけないという暗黙のルールを感じてきて、お母さんや友だちと政治の話ができるようになったのは、本当にここ最近。若い頃は、「まぁいっか、誰かが決めてくれるや」と人任せになっちゃっていたところもあるので、今年の都知事選は今までで一番人と話したかもしれないですね。

‥‥皆さんは学校や周りの友だちと政治の話ってすることはできますか?

>> 私はすごく政治に関心があるんですが、周りに話をすると結構引かれてしまって。どんな風に話題にしたらいいのかなという迷いはあります。

テルマ 私はフランクな感じで、とりあえず「選挙行く?」というところから始めるかも。「パンケーキ食べに行こう」みたいなノリで(笑)

‥‥たしかに、話の切り出し方が難しいですよね。

テルマ 日本では特にね。自分の発言が間違っているんじゃないかとも思うし、「その人応援するの?」みたいに偏見を持たれるのも怖いし。でも今回都知事選の時にいろんな人と話してみて、意外にみんなオープンマインドだなと思ったし、「楽しいな、この話」と思った。

>> 私も家族とはできるんですが、友だちと政治の話はできないので、SNSで同じような考え方の人と話すようになりました。

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テルマ そういう雰囲気ってあるよね。でも今インスタやWEBサイトでもすごくわかりやすく書かれているので、それをSNS上で知らない人同士で話すのもひとつだよね。友だち同士だとどう思われちゃうかなと気になる年頃でもあるだろうし。

あと、候補者が年上ばかりだっていうのもある気がするんだよね。だって、もっと自分たちが共感できるようなキャラクター、例えばウチらが好きなアイドルが選挙に出ていれば、絶対に興味持つわけじゃん?(笑)

でも、選挙に行くことによって若い子たちがこれからどういう社会を作りたいかという土台づくりになるわけだから、本当は若い子たちの方が興味を持てば、面白いと思うんだよね。みんなが一緒に騒いだら、きっと話しやすくなる気がするな。


テーマ2 「海外の学生事情ってどうなの?」

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>> 私は今日LAから参加させていただいているんですが、先日のアメリカ大統領選挙を目の当たりにして、すごいショックを受けました。アメリカの大学の友だちも政治に「ガチ」で、セレブの方々がそうしているように、みんな自分のインスタグラムでどんどん発信していて。意見が違っていてもそこで語り合う環境に、驚きました。
>> 私も去年カナダに留学していて、授業でも「このクラスの中で誰を大統領候補にして、なぜその人を支援するのか」ということを話し合ったり、友だち同士でもまったく違う話題からすごく濃い政治の話になったり。日本とは全然違うなというのは感じました。

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>> 私は学校が国際教養科で、アメリカ大統領選の時はクラスでもみんな開票結果を授業中にこっそり携帯で見たりしていたんですが、それと同じくらいの熱量を日本の政治でもできたらいいのになって思いました。

テルマ わかる。私も大統領選の時は4日間くらい寝不足だった(笑)。毎朝起きたらすぐにアメリカのニュースをライブで流しながら、どちらが何点取ったかとかチェックして。周りの友だちが結構バイデン派だったんだけど、それなら日本との関係はどうなるんだろう? とか考えたり。

みんなのアメリカ選挙に対する熱量が、私にも興味を持たせたというか。こんなに湧いているんだったら、自分も注目しておかないとなと思ったし。K-POPの音楽もそうだと思うんだけど、韓国の国全体が盛り上げてるじゃない? だから国自体が盛り上がれば、日本でもすごい燃えるのにな、って思う。

‥‥日本が同じようにならない理由ってどこにあるんでしょう?

テルマ 日本人って気を遣うし、遠慮したり、優しいところがあるからかな。アメリカだとガツガツしていないと自分が消される感じがあるから。日本だとやっぱりマジョリティに入っておきたいという気持ちがあると思う。そこで違う意見を堂々と言うことには抵抗があるよね。だけど発言してしまえば必ず賛成してくれる人が出てくるから、発言することは怖いことではないのにな、とは思います。

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>> 僕も高校の頃にニュージーランドに留学していた時、自分が意見を言ったら、誰かが立ち上がって違う意見を言ってくるくらいだったんですが、日本で授業中に意見を言うと、静まり返っちゃうんですよね(笑)
>> あとマイノリティに行くには、それなりに自分も勉強して知識や根拠・理由をすべて持っていないといけないという感じがあります。

テルマ 2020年、選挙はもちろん、「Black Lives Matter」も「LGBTQ +」も、いろんなコミュニティにスポットライトが当たったと思うんだけど、日本のニュースってマイノリティにスポットライトが当たりにくいなと思ったの。マジョリティの意見に対してはすごく放送するけど、マイノリティに関する情報を私たちはテレビからもあまり情報を得ていないなと気付いて。

その時に、学校で習うことって100%正しくはないんだなと思ったし、学校ではマジョリティのことしか聞かされてこなかったんだなと思った。マイノリティのことは自分から調べに行かないとわからないからね。


テーマ3 「初めて投票に行った日のこと。」

テルマ 私は若い時は選挙に行ったのって数えるくらいなんだけど、初めての投票はお母さんと一緒に行って、投票した瞬間に、ちょっと大人になった気になった! そして帰り道、寿司食べたくなる! なんかちょっと良いことしちゃった、って(笑)。モーニング娘。も歌ってるよね、何だっけ?

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‥‥「選挙に行って 外食するんだ」ですね!

テルマ そうそう! 焼肉とか寿司とか食べたくなる!(笑)

>> 私は6月に初めて選挙に行って、ワクワクしながら行ったんですが、すごく静かな会場で紙を渡されたもののどこに行けばいいのかわからなくて。誰にも聞けずに戸惑ってしまったので、もっとわかりやすい案内があればいいのになと思いました。

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>> 私は選挙は行ったことないんです。すごく面倒くさがり屋なので、日本の選挙って予想通りというか、アメリカの大統領の時のような「え、トランプが勝ったの!?」みたいなことってないから、私がマイノリティに投票したところで、何も変わらないかなとか思っちゃいます

テルマ わかるよ。私も昔はそうだったし、それは思っている人は思っている人たくさんいると思う。都知事選も投票行って帰ってきて、ドキドキしながら開票結果を見たら、(小池)百合子さん圧勝だったし(笑)。たしかに今年百合子さんはすごくメディアに出ていたから、他の候補者のことは検索しないとわからなかったからね。

‥‥逆にテルマさんはどうして選挙に行こうと思うようになったんですか?

テルマ なんかね、“面白いな”と思うようになったの。自分が投票する人が当選しなくても、この人が当選したら、マイノリティに優しい人だから、もう少しこのコミュニティがフォーカスされるかもしれない、とか自分はどういう社会で生きていたいんだろうとか想像したり、自分が求めているものを見つけるのって面白いなって

自分が住みたい家を見つけるのと同じ感覚。キッチンはアイランドキッチンがいいな、一軒家かマンションだったらマンションがいいな、みたいな。例えば「この人は東京オリンピックをやりたい人なんだ」「この人はやりたくないんだ」「この人は延期しようとしてるんだ」とか。そういうのを検索しながら、自分はどれがいいと思うかを考えるのが面白くなっちゃったの。

‥‥テルマさんは、候補者の情報はどこから得られているんですか? SNSですか?

テルマ SNSもそうだし、YouTubeでも見てるよ。百合子さんの動画なんてPV調ですごかった。そういう映像やホームページだけでも、その人のバックグラウンドがわかるの。この人はよく泣く人だな、とかこの人はホームページに力入れてるなとか。内容だけじゃなくて、そういうところを見ていても面白いし。

今年は友だちとも結構話して、意外と上の年代よりもウチらの世代の方が、SNSもあるし、選挙の知識ってあるなと思ったの。だから、大人の方がいろいろ知ってるから大人から学ぼうというより、若い子が胸張って「僕たちはこうです」と言えたら、選挙結果も、もっと競り合っていくかもしれない。

けどやっぱり投票所には年配が多くて若い子はあまりいなかったかな。でもさ、ウチらの方がこれから長く生きるわけだから、投票はウチらの方が行くべきだよね

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楽しいよ、選挙に行くの!
紙に書く時の緊張する感じとか。

こういう会議とか、若い子たちが自由に発言できる場がもっともっと増えたらみんな関心持つだろうし、意見が違ってぶつかり合ったとしても、分かち合えるじゃん。そういう場がもっとあっていいのかなと思います。


テーマ4 「これから一人ひとりができることは?」

テルマ みんな、SNSって持ってる? ほぼ持ってるよね。ということは、一人ひとりが発信力を持っているわけ。フォロワーが2人なのか100人なのか1万なのか、その数に関係なく、みんなに影響力はあるわけよ。何か起きると、よく「SNSで発信してください」って言われるんだよね。地震のことだったり、動物のことだったり、環境のことだったり、政治のことだったりね。でも私は、フォロワーが2人であっても、その人が自分で発信したいことを発信すればいいと思う。影響力がないと言うのなら、どうすれば影響力を持てるだろうと考えていくことが大事だと思うんだよね。

‥‥選挙に行く「きっかけ」という面では、都知事選の時に、テルマさんがステッカーのキャンペーンをされていたのも、若い世代にとってはひとつのきっかけになったと思います。

テルマ そうなればいいなと思って「VOTED(選挙に行ったよ)」と書いたステッカーを作ったの(※)。きっかけはテルマのステッカーが欲しいなでもいいと思う。でもその時に、ちゃんと自分の意見を持つことが大事なんじゃないかな。

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※2020年7月、東京都知事選挙に行って投票済証明書をもらって所定のお店に持っていくとテルマさんオリジナルの「vote sticker」がもらえるキャンペーンを独自で実施

自分の意見を持つのって、超楽しいから! 自分はこう思う、みんなはどう? そうなんだ、たしかにね! みたいに受け入れる体勢も大切だよね。その楽しさをみんなが知れたらハッピーなのにな、と思います。

‥‥今日はありがとうございました! テルマさん、今日のガチ会議、いかがでしたか?

テルマ すごく楽しかったです。10代20代のみんながどう感じているのかというインプットにもなったし、自分もすごく勉強になりました。悩むことって意外とみんな一緒だったりするじゃん。人にこう思われたくないから言えないってこともあると思う。

でも周りって自分が思うほど気にしてないから、自分の意見を持って、自分が発言する楽しさを経験した方が有利だなと思ったよ。正解不正解はなくて、みんな育ちも環境も違うから考え方は違うんだけど、「そうなんだ、そういう意見もあるよね」と理解はし合えると思うから。

例えば選挙に対して自分がどうしたいのかどうありたいのかという意志が持てたら、友情だったり夢だったり目標だったり、すべてに繋がると思うんだよね。ひとつのことに対して勉強して自信になれば、次に繋がる。選挙の知識がマイナスになることはないからね!

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