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これからの小説の話をしよう。

少し前まで、小説の楽しみ方は、読むことにありました。
娯楽が少なかった時代は、それだけでも十分だったはずです。

だから、小説は売れていました。

けれど、インターネットやスマホの登場によって、娯楽は溢れかえり、これまで読書にあてていた時間は、他の娯楽にとられるようになりました。

結果、本、とくに小説はどんどん売れなくなりました(ちなみに、ここでいう娯楽とは、スマホゲームや、ラインでの恋人とのやり取り、ツイッターでのタイムラインチェックなども含みます)。

にもかかわらず、小説の楽しみ方が昔と変わっていなかったら、どうでしょう?

今後ますます小説は読まれなくなります。


では、これからの小説の楽しみ方とは?

たとえば、本を買って、読んで、で終わらせるのではなく、本との出会い、いや、その前の段階から、楽しめるようにするのです。

そして、読んだ後、「面白かったなあ」と一人で思うだけでなく、その後も楽しめるようにするのです。

そんな「新しい小説の楽しみ方」を提案して、実践し続ければ、小説を読む人が増えて、「小説を読むのって楽しいじゃん!」となり、それはつまり、出版業界がもっと面白くなることに繫がるのではないか?

小説でしか味わえない楽しみ。
他の娯楽では取り替えられない魅力。

これからの小説の編集者に必要なのは、そんなことを思考し続ける力と、アイデアを試行する力のはずです。

もちろん自分が今できているはずもなく、そうあり続けたいという意味を込めて、書いてみました。

これからの小説の話をしよう。

興味のある方は、t.i小説編集ラボをのぞいてみてください。

t.i小説編集ラボとは?


「以前はよく小説を読んでいたのに、気づいたら全然読まなくなってた……」
「毎日忙しくて、なかなか読書時間をとれない」
「小説のおもしろさ、読書の楽しさはよく分かっているけど、SNSチェックやスマホゲームばかりやっている」

僕も、ツイッターでタイムラインを追いかけたり、ネットニュースを次から次へと見たりして、
気づいたら数十分が経っていること、よくあります。
読書時間も、以前より確実に減少しています。
出版業界の人間でなかったら、月に何冊、本を読んでいるのだろう――。

大学生の読書時間が減ったというニュースもありましたが、
大学生に限ったことではありません。

大学生「読書時間ゼロ」半数超 実態調査で初
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27402030W8A220C1CR8000/

世の中は出版不況。
本は売れず、本屋はつぶれ、本を読む人もはどんどん減っています。

結局、読書よりも楽しいことがたくさんあるというわけです。

でも僕は編集者として、ただ指をくわえて見るだけの傍観者を気取っていたくない。

そこで考えました。
読書を、これまで以上に楽しい体験にできれば、結果的に本を読む人が増えるんじゃないだろうか。
つまり、「本の新しい楽しみ方」が提案できれば、本はもっと売れるんじゃないか。

もう少し具体的に書くならば――。

【今までの読書】
1:完成した本を読む

【これからの読書】
1:本を作る
2:完成した本を読む
3:その本の楽しさを発信して、みんなで共有する

このように、本を読む時間だけでなく、その前後の時間も楽しくなれば、
きっと読書は(もしかしたら、それはもう「読書」という言葉では表現できないのかもしれません)、
これまでにない新しい体験となるはずです。

探してみましたが、そんなことをしているオンラインサロンはありませんでした。
ならば、自分で作ってみるしかない。
そうして立ち上げたのが、この「t.i小説編集ラボ」です。

まだまだ人数の少ないサロンなので、小説を作り上げるのはもちろん、
このコミュニティを作るのにも参加できます。

どうぞご自由にご参加くださいませ。



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