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映画エッセイvol.14

クイーンヒストリー 1973-1980

クイーンヒストリー2 1980-1991

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ボヘミアンラプソディの大ヒットという現象

同じクイーンを扱った作品に「ボヘミアンラプソディ」という作品がある。

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言わずと知れた大ヒット作品だ。昨年の11月に上映された本作だが、TOHO日比谷では未だに応援上映のチケットは毎回売り切れているようだ。

ボヘミアンの場合は、物語としての構成が非常に巧妙で、クイーンを知らなくても楽しめる内容だし、音楽好きの人なら、ライブエイドの映像には興奮を覚えたのではないか。

このように老若、音楽の知識ギャップを超え、多く人にリーチがかかり、大ヒットとなった。

クイーンヒストリーの立ち位置

その一方で、クイーンヒストリーは音楽ドキュメンタリーであり史実に基づいて制作されている。

作品を軸として、その時のグループの状況、心情も踏まえた上での専門家の細かい分析から、クイーンの異端さが浮き彫りになってきているのだ。

この映画には本人たちの映像はほとんどない。音楽評論家のインタビューが何人か載せられているというものだ。

日テレでやってる世界まる見えでよくあるようなドキュメンタリーのイメージだ。

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本人たちも出てこないし、ちょい古映像な上に、音楽の専門用語がてんこ盛りであるため、退屈する人はかなり退屈すると思う。

これはボヘミアンラプソディを観て、この作品にかじりつこうとするファンも多いかもしれないが、ボヘミアンのイメージで観ると高確率で爆睡してしまうだろう。

僕も鑑賞中にとなりでおばちゃんがいびきをかいて寝ていた。笑

ミニシアターのみなさんも性格が悪いというか笑
ボヘミアンが流行ったから公開を決めたのかもしれないが、結果的にはファンのふるい落としにかかることになるという。笑

音楽をやってる人や、音楽が相当好きなコアなファンがハマるような内容であると思う。

クイーンの軌跡

この作品はクイーンの楽曲を軸にして、その時々のグループの状況だったり、音楽ジャンルの中でいかに独自の路線を走っていってたかがよくわかる内容で、非常に興味深かった。

やはりビートルズというビックバンドが台頭してきた時代において、それを模倣するバンドは当時めちゃ多かったらしい。この写真は本人たちだが、マネの一環でおかっぱを揃えるとか。

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そういった偏りがあった中で、路線を変えることができたからこそ、成功があったのではないかとも考えられる。

クイーンヒストリー2

クイーンヒストリー2も鑑賞した。

これは1の続きだが、同じような話の流れで正直面白くはなかった。

途中からジョンディーコンをいじりだしたあたりから、尺稼ぎしにきてる感じがすごくて。笑笑

ここはツッコミかつ失笑ポイント。
もっとさっくりまとめて、ひと作品にすれば良かったのにと思ってしまう。

二番煎じにしても味が薄すぎた。笑

ロケットマンというエルトンジョンの映画が放映されることが決まっているようだ。

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エルトンもいろいろ仮装して派手な感じという意味ではフレディもかぶる部分があり、

これはボヘミアンの二番煎じか!?

と思うところもあるが、共通ポイントがあるからこそまた別のところも見えてくるところあるだろうし、個人的に"Rocket  Man"と"Saturday Night's"がいつどこで流れてくるのかめちゃくちゃ楽しみ。

またこの作品は"キングスマン ゴールデン・サークル"の時にエルトンジョンが共演してたタロン・エガートンがエルトン役をしてて、これもなんかリンクしてて、熱いポイントの1つ。

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音楽聴くならよお!

脱線してしまったが、これだけ苦労して音楽を作ってるということをボヘミアンやクイーンヒストリー、さらにはロケットマンというアーティストの伝記映画で見せつけられてもなお違法ダウンロードアプリ(Youtubeも含め)で音楽を聴いてるやつの気が知れないので、ちゃんと課金して、音楽文化を支えてあげなきゃダメでしょ。

少なからず音楽で救われてるでしょ人生。

NHKよりかは世話になってるんだから課金しないとダメよ。

あ、以上です。


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