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米ドル強気見通しが後退(2020年2月調査)

外為どっとコム総研では毎月お客様に対してアンケート調査を行い、外為短観というかたちでまとめています。全編はこちらでご覧いただけます。以下、印象的な調査結果を掲載します。

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今後1カ月間の米ドル /円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が36.4%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は29.8%であった。この結果「米ドル/ 円予想DI」は△6.6%ポイントとなり、前回(△30.0%ポイント)からプラス幅が大きく縮小した。

調査期間前後の米ドル/円相場は、110円台では上値が重かった半面、109円台では下値が堅く、方向感に乏しい展開であった。中国を発生源とする新型コロナウィルスの流行で世界景気に下押し圧力がかかるとの見方も出る中、個人投資家のドル強気・円弱気の見通しは後退したようだ。

あなた個人の「景況感」はいかがですか?

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今回の特別質問として、あなた個人の「景況感」はいかがですか?(ひとつだけ)」と尋ねたところ、「良くなっている」が11.9%であったのに対し「悪くなっている」は36.2%であり、「あまり変化なし」は51.9%に上った。3カ月前の調査では「良くなっている」が11.0%、「悪くなっている」が34.1%、「あまり変化なし」は54.8%であった。個人投資家の景況感は改善が見られないままほとんど変化していないようだ。日本の10-12月期国内総生産(GDP)が大きく落ち込んだ背景は、内需の柱である個人消費の弱さにあったが、今回の結果はそうした状況がすぐには変わりそうにない事を物語っている。

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この他にも「ユーロ/円相場の見通し」や「豪ドル/円相場の見通し」、「新型コロナウィルスの感染拡大が悪化した場合、最も強くなる(買われる)と予想される通貨」、「新型コロナウィルスの感染拡大が悪化した場合、最も弱くなる(売られる)と予想される通貨」など調査しております。詳しい内容に関しましては、こちらでご覧いただけます。