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新型コロナウィルスの感染拡大が市場もたらす影響は?

※こちらはオンラインセミナー「超実践FX~マネ育トレーニング」の講演内容をベースにしています。

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新型コロナウィルスの感染拡大がもたらす影響は?

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新型コロナウイルスの感染拡大懸念で世界的株安進行など金融市場にも動揺が広がっているだけに、今後の影響範囲が気になるところでしょう。

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不安材料として、「人から人への感染リスク」、「SARSの感染者数を上回る」、「現在、ウイルスに特化した治療薬やワクチンはない」などが挙げられます。特にマーケットへの影響として気になるのが「中国経済への打撃」でしょう。格付け会社S&Pは新型コロナウイルスの影響で中国の国内総生産(GDP)伸び率は約1.2ポイント下がると試算しています。

SARSが流行した2003年に比べ、中国経済が世界経済に占める割合も拡大しています。そのため、旧正月(春節)の大型連休で多くの人が旅行に出掛ける矢先に感染が拡大したこともあり、交通費や娯楽費などの中国経済を支える個人消費の落ち込みが国内だけに留まらず世界経済にマイナスの影響を及ぼすことが考えられます。

なお、不安緩和材料としては「中国外への感染は限定的」「重症化率、致死率が低い」のほか、ロシアと中国がワクチンの共同開発に着手するなど「国際社会の協調対応」が挙げられます。また、SARS流行時と大きく異なるのが、当時中国当局は情報をひた隠し、WHO(世界保健機関)への報告もせず感染拡大につながり、結果として中国政府は国際的に多くの批判を受けることとなりました。

現在は情報を日々公開しており、その結果、発生から原因ウイルス特定までの期間(1カ月)もSARS(約5カ月)に比べて短くなっており、死亡率もSARSの10%に対して今回は3%弱にとどまっています。まだ、初期の段階で予断は許さない状況ですが、新型コロナウイルスが今後世界中へ大きく拡散したり、ウイルスの変異などといったことが発生しなければ、SARS発生時に比べ事態は早く収束に向かいそうです。

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おわりに

超実践FX~マネ育トレーニングの最新号では「新型コロナウイルスの感染拡大がもたらす影響は?/1月FOMCでなぜドルが売られたの?」のタイトルで
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