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ユーロ/円DIが2年ぶりに強気転換(2020年7月調査)

外為どっとコム総研では毎月お客様に対してアンケート調査を行い、外為短観というかたちでまとめています。全編はこちらでご覧いただけます。以下、印象的な調査結果を掲載します。

今後1カ月間の米ドル /円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が22.4%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は47.6%であった。この結果「米ドル/円予想DI」は▼25.2%ポイントとなり、前回(▼10.4%ポイント)からマイナス幅が拡大。マイナスは4カ月連続であり、マイナス幅は2019年8月以来の大きさとなった。調査期間前後の米ドル/円相場は、新型コロナウイルスの感染拡大によって米国の景気回復期待が萎む中、米ドル安が主導する形で106円台を割り込んだ(調査終了直後には一時105円台割れも)。こうした動きの中で、個人投資家も米ドルの先安感を強めたと見られる。

2020年1月から6月末までの損益状況について、投資資金の何%となっていますか

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今回の特別質問として、2020年1月から6月末までの損益状況について、投資資金の何%となっていますか」と尋ねたところ、「0%(変化なし)」が16.2%で最も多かった。以下、「-30%以下(15.1%)」、「1%から5%(12.3%)」、「-10%から-20%(11.2%)」、「5%から10%(9.6%)」、「-5%から-10%(9.2%)」、「-1%から-5%(8.0%)」と続いた。なお、「30%以上」と答えた割合は2.9%であった。年前半の収支を「プラス(利益)」か「マイナス(損失)」で分けた場合、プラスが34.3%、マイナスが49.5%となり、個人投資家がFX取引で苦戦した様子が窺える結果となった。損益の背景について自由記述形式で尋ねたところ、「プラス」の回答者からは「コロナによる大幅な変動(に乗れた)」との声の他、メキシコペソ/円や南アフリカランド/円、豪ドル/円などのクロス円がコロナ・ショック後に切り返した事が勝因との声が挙がっていた。一方、「マイナス」の回答者からは「コロナ・ショックで損切り」との声が圧倒的に多かった。また、「コロナ第1波からの戻り(が想定外)」との声もあった。いずれにしても、3月のコロナ・ショック時とその後の戻り局面での対応が明暗を分けたという事だろう。

この他にも「ユーロ/円相場の見通し」や「豪ドル/円相場の見通し」、「FX投資のスタイル」など調査しております。詳しい内容に関しましては、こちらでご覧いただけます。