見出し画像

米ドル強気に傾く 年内ドル高予想が優位(2020年1月調査)

外為どっとコム総研では毎月お客様に対してアンケート調査を行い、外為短観というかたちでまとめています。全編はこちらでご覧いただけます。以下、印象的な調査結果を掲載します。

***

今後1カ月間の米ドル /円相場の見通しについてお答えください

画像1

「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が51.2%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は21.2%であった。この結果「米ドル/ 円予想DI」は△30.0%ポイントとなり、前回(△4.9%ポイント)から、プラス幅が急拡大した。

調査期間前後の米ドル/円相場は約8カ月ぶりに110.29円前後まで上昇する場面があった。米中の通商協議が第1段階の合意に至り、両国の対立への懸念が緩和する中、個人投資家の米ドル強気・円弱気姿勢が強まったと見られる。

2020年の最も強い(高い)通貨はどれになると思いますか

画像2

今回の特別質問として、「2020年の最も強い(高い)通貨はどれになると思いますか(ひとつだけ)」と尋ねたところ、「米ドル/円」との回答が57.6%と圧倒的に多かった。2番手に「円(21.8%)」と続き、以下「ポンド(5.1%)」、「ユーロ(3.4%)」、「スイスフラン(2.2%)」、「豪ドル(2.0%)」となった。

合わせて、その理由を自由記述形式で尋ねたところ「米ドル」と答えた向きからは「米国は景気が良く株価も高い」「米大統領選でトランプ氏が再選する」「中国との覇権争いで有利な立場にいる」などの声が挙がった。「円」については「中国やイランとの対立が続く」、「オリンピックがあるから」などと、リスク回避の影響や東京オリンピック(訪日外国人の増加など)効果が上昇の理由として挙げられた。

***

この他にも「ユーロ/円相場の見通し」や「豪ドル/円相場の見通し」、「2020年の最も弱い(安い)通貨」など調査しております。詳しい内容に関しましては、こちらでご覧いただけます。