見出し画像

海外で働くということ(3): 海外で働いた経験 / Work Overseas(3): Experience to work in overseas

日本国内にある外資系にいても、また海外の方と接点が多い業種では、似たような経験は得られることも多々あると思いますが、そんな人はまだそこまで多くないと信じて、今回は海外で働いた時に得られる経験について書いてみたいと思います。

1. 仕事を進める上での価値観が異なる

個人的に一番、ギャップというか直接悩まされることが多々あるのが、この仕事上の価値観の差でしょうか。日本で働いていると特にクライアント商売・自社商品の開発においては、一つの間違いやトラブルも許されることがなく、それが解決するまで徹底的に付き合わされる、または新しい付加価値があることをするよりも、品質が100%になるように徹底的に仕上げることが重視されている形になります。ただ、これを当たり前としているので、海外ではたらくまで正直当たり前すぎて、まったく違和感を持ってなかったのですが、海外で働いてみるとそういった価値観では逆に評価されないケースがあります。もっと簡単に言えば、ビジネス的にその細かな品質を100%にあげるのに時間を使うのではなく、同じ時間をさらにより多くの利益や付加価値がでる新しいことに使うことを好むのです。

自分はシステムを作る仕事ですので、日本で考えればどの機能も100%決まっているとおりにどんな例外処理も異なることなく動くことが正義です。ですが、海外にいると、小さな不具合を直すために10時間かかるとしたら、10時間でもっと付加価値の高いこと、小さい不具合で発生する問題がクリティカルではない限りは、新規の機能開発をやるべきだとなるのです。もちろんお金が関わるシステムは100%動く必要があるなど守るべきところは守りますけどね。

2. 法律や労働習慣が異なる

国が異なれば、政府や行政機関も異なり、当然法律体系も異なります。海外にある企業で働いているとすぐに感じられることは、働き方の違いや労働者の守られ方が日本と異なるということでしょうか。

まず、有給の制度等は結構国によって異なりますね。日本だと風邪ひいたりして病院行って休んだ場合、有給を使うことがほとんどだと思います。海外だと、Medical Leaveといった病気休暇があったり、するので有給は自分のためにちゃんと使えるといったところのがいいところですね。お休みの取り方は結構、国によって大きく違っているのですが、日本はやはり国がつくってくれている祝日が多く、それにくっつけて連休にしているケースが多いように思いますが、海外だとその取得するタイミングがクリスマス前からの年末だったり、8月だったり、また中国圏の人は旧正月にとか、この辺は完全に文化的な差がもろに出ている気がします。この辺は海外で働いているからこそ、その休みの取り方からもそ国の文化に親しめるんだと思います。(もちろん日常の生活でももっと感じれますが。)

つぎにあげとくべきトピックは解雇系の話ですかね。海外の企業はちょっとダメだったら首切られるみたいなイメージが先行してますが、これは大きな間違いだと思います。たしかに、日本の労働者を守る法律がしっかりしているので、それと比べてしまえば、海外の労働者のほうがあまり守られていないかもしれません。ただ、結論から言えば、何が何でも自由に会社も首を来れるわけじゃなくて、ちゃんとした明確な理由、パフォーマンスが悪い社員については明確に改善指示をしたりしてもダメだった、または部署ごと業績悪化でなくなる、などが必要です。なんとなくで労働者の首を切れるとなると、今度は労働者が普通にそれを理由に訴訟するんですよね。なので、正確に言えば、日本に比べたら、明確な理由があれば、解雇できる。ただし、日本ももちろん明確な理由があれば、解雇できますが、その明確な理由に求められる厳密さや条件が圧倒的に海外よりも厳しいものになっていると言える気がします。

*解雇するための条件とか労働法、また終身雇用がどうこうっていうトピックはここでは省きます。欧米だとホワイトカラーとブルーカラーで異なるとか、いろいろな視点があるようなので専門の方の記事をネットでサーチしてもらうのがいいと思います。

結果としてなのですが、日本の大企業だと稀に、全く仕事ができないのになんとなく席に座っている人がいる、なんでこの人が役職についているのか分からないみたいな事がありますが、そういったケースは少ないように見えます。(公務員とかはまた違うかもですね。)

まだ、経験についてはかけそうなトピックあるので、また次回つづけたいと思います。次の記事はこちら



日々ぼけっと生活してしまっていますが、他の人にもなんらか価値のある情報や自分なりの視点を何か持っているはずと信じてnoteをはじめました。 自己紹介はこちら https://note.mu/t_kis/n/n768f4613e0ef