学校の先生を増やしてください。お願いします。

中学校でひと月の時間外労働がだいたい100時間を超えていたこーぞーです。そんな人ゴロゴロいましたけどね。
要するに言いたいことはタイトルの通りです。学校というのはまあ小中高を想定して言っています。今更感はありますけど。
じゃあ,教員を増やすことによるメリットデメリットを挙げてみることにします。

教員を増やすことによるメリット

1. 児童生徒が築く人間関係の種類が増える。
2. 教員一人一人の担当時数が減り,授業の質が上がり,ひいては児童生徒の学力が上がる。
3. 児童生徒を見る目が増え,生徒指導上の問題に対応しやすくなる。
4. 教員の長時間労働や,ひいては病休や過労死などが解消される。
5. 職場で新人の教員を育てやすくなる。

人間らしい生活をしてもらいましょうよ,先生方にも。言いたいことはだいたいそれだけです。
それがひいては児童生徒のためになりますから。絶対。
なお,5.について,別の記事「人を育てることの大変さ」で書いていますが,それは職場に余裕がなければ成り立たないと思うんで,やっぱりその点からも教員は多い方がいい。

教員を増やすことによるデメリット

1. 自治体の財政の負担が増える。

ほかなんかありますかね?
国も自治体も財政事情がきついのはわかります。しかし,絶対に予算を切っていい場所じゃない。

教育現場はもう限界超えてます。

現状はどうにかなってるように見えるだけです。実際はなってない。だいたい教員のプライベートとか睡眠時間が削られて,なんとか保たれてるだけです。それももう限界です。というか,何人も先生方が死んでるじゃないですか。限界超えてます。そんな状態で生徒指導とか,災害対応とか,瞬時の正確な判断が必要なことだって,命が関わるようなことだってやってるんです。東日本大震災みたいな災害だって起きうるわけです。児童生徒が死んでからじゃ遅いと思うんですよね。

教採の受検者はいっぱいいるんだから,採ればいいです。
ただし,近年は事情がちょっと変わっています。

倍率ダダ下がりの教採

近年までは,教採というのは狭き門でした。私が最初に受けた教採は9年前くらいの高校の公民科で受けて,新潟県では受検者38人に対し合格者2人でした。社会科は中高で20倍程度が続いていたようです。
しかし近年は倍率が落ちてきていて,今年の新潟県なんかは中学社会科で74人受検して23人合格,倍率にして3.2倍くらいですか。そもそも受検者ががっつり減ってますね。
これって,民間に人が流れてるということなんでしょうか。教員になりたいと思う人が減ったのでしょうか。私みたいに冷めてやーめたって人が増えたんでしょうか。わかりませんけど,これだけ受検者が減ったら,優秀な人も減ってるんじゃないんですか?こういう状況で受検する人の教育に対する熱意は本物だと思いますけど。
自治体は危機感をもってるんでしょうか?

ちなみに,私は中学校で5年くらい講師として勤めました。いろいろな人に多大な迷惑をかけながら育ててもらいました。部活の顧問とか,一瞬ですけど担任とか,進路指導事務は2年度,あとは生徒指導に防災教育とか人権教育とか何でもやりました。結構いろいろ任せてもらえるようにもなってました。しかしそいつはもう教採を受けない。さらには学校にすらいないわけです。育てた人材が流出してしまった。また同じ力を持つ人材を余裕がない中で5年くらいかけて教えていろいろ経験させて育てないといけないわけです。あーあさっさと採らないからこういうことになるーもったいねー
ま,少なくとも新潟県には,さぞ優秀な人がいっぱいいるんでしょうから,多分心配いらないんじゃないんですかね(他人事)。

ちなみに,教員を「減らすな」っていう言い方もあると思います。現状では学級が減れば教員も減りますから。そこらへんの違いはちょっと置いといて,ここでは「増やせ」と言っておきたいと思います。

ということで,国とか自治体の教育行政に関わる皆さん。見てねえか。
学校の先生を増やしてください。お願いします。

頂いたサポートは、多分知識を得るために使われると思います。