これからFinTechのデザイナーになる3つの準備

どうもこんにちは、前回の自己紹介のnoteがとても反響いただきまして、大変驚いています。デザイナーの三古(@t_mifuru)です。

今アツいFinTech。特にBitcoinはどんどん浸透して一般層(非IT層)まで届き始めています。そんな色々なサービスが話題になっている今、これからFinTechのサービスに関わるデザイナーが増えていくと思います。私も半年前に初めて決済のシステムを知り、海外で流行っているサービス、法律や世界のトレンドを学び始めました。
今回はそのときに勉強した方法、内容をまとめて紹介します。

FinTechを知る

そもそもFinTechとは。そこを理解していないとサービスのことは考えられません。私はWebの記事と書籍で勉強しました。その中でもおすすめのものをご紹介します。

おすすめの記事
タイトル通りわかりやすくまとまっている記事をご紹介。

ここらで世界一わかりやすく「FinTechとは何か」を説明しよう。

FOLIOの広野さんのブログは本当にわかりやすくて勉強になります。この記事以外にも個人間送金のサービスの違いと仕組みを紹介している記事や、話題のCASHの記事など良い記事が多いので是非読んで見てください。

私も最初にこういう記事を読んで、自分のサービスの領域と仕組みを勉強していました。

おすすめの書籍
書籍も読み漁りました。FinTechの基礎的な書籍から決済システムのもの、ブロックチェーンのものなど様々な書籍を読みましたが、その中で最初に読んで良かったと思ったものは以下の3冊でした。

『決定版 FinTech』

『FinTech革命 増補改訂版(日経BPムック)』

『FinTechの法律 (日経FinTech選書)』

入門書を探していたこともあり、当時続々と書籍が出ている中で社内でおすすめを聞いて回っていました。

その中でおすすめなのが、上にもあげていますが、『FinTechの法律 (日経FinTech選書)』です。PAYは決済領域のサービスでしたが各領域(決済、送金、仮想通貨、クラウドファンディングなど様々な領域)に関わる法律がまとまっていて、自分に必要な部分の法律だけかい摘んで読むことができます。
現在、この本には新版があり、そちらも読みましたが、書籍内で紹介されているサービスが変わっていたり、銀行法の改正なども話題になっていて、1年の間でとてもおもしろいです。

多くの書籍が出ているので、何が知りたいのかによって読む書籍を選べるので読書もおすすめです。

法律を知る

先ほどの書籍の話にも出てくる『法律』ですが、FinTechはより法律に敏感でなくてはならないと感じました。ECでは『特定商取引法に基づく表記』や『古物営業法』などの法律のため、表示しないといけない項目や提出してもらう書類があったりしましたが、FinTechはさらに法律で制限されています。

個人間送金系を例に出すと、LINE Payとpaymoで同じようにお金を送りたいときに入力しなくてはならない情報が違っていたり、できることできないことが違っていたりするのは対応している法律が異なるからです。
このように自分のサービスで何を提供するのかを考えるときに、ユーザーの体験を考えると共に、それが可能なのかどうかを知っているとスピーディーに、安全に開発が進むと思います。

知らなかったがために起こった修正
これは実際に自分がPAY IDのデザインを進めているときにあった話です。
個人間決済機能のデザインの見直しをしている際、「誰に」「いくら」「何の代金を」をどう表示するかのデザインをチーム内に共有しました。そこで「ここの写真はこの法律的に必須なので任意ではなく必須です。これだとNGですね」と修正が発生しました。単純に知らなかったのと、ユーザーからしたら写真を送るというのはハードルが高いと思っていたので、まじかーと思ったのを思い出します。

海外のサービスを知る・触る

日本のFinTechは海外のサービスにかなり遅れていると考えています。実際に海外では多くのサービスがリリースされていて対応地域を広めて日本にも上陸していたり、日本で海外のサービスを参考に作られているサービスもあります。

海外FinTechの落とし穴
サービスデザインの際、多くのサービスをリサーチすると思いますが、私は日本のサービスはあまり見ず、海外のサービスばかり見ていました。
PMがアメリカの大学を卒業しているので海外事情をよく聞いていましたし、実際に使っていたというので助かりました。
ただ多くのサービスはその国で使われている電話番号や銀行口座が必要になります。日本では使うことができないものがほとんどでした。お金に関わるものなので仕方がないですね。(だからSimpleVenmoが好きなんですけど、両方とも使えないんですよ…)
私はここが突破できなかったのでPMに使ってもらったり、調べてみると使った時のレポートなどが見つかるので、そこからどういうサービスでどういう層にアプローチしているのかをよく調べていました。

中国のキャッシュレス
同じように決済領域は中国が圧倒的に強いです。AlipayやWeChat payですね。QRコード決済では特段の進化をしていて、目指すべきもこれらのサービスでした。お店で食事してテーブルでQRコードを読み込んで会計が終わり、そのままお店を出られるなんて便利すぎる。
実際にマネージャーや社長が中国へ視察へ行き、色々体験してフィードバックするなどして情報を収集していました。QRコードの読み込みスピードや、認識能力の高さがかなり高く、自分たちのプロダクトとの比較動画を撮ってきてもらいましたが驚くレベルでした。

そうやって海外にどんなサービスがあってユーザーを獲得しているのか。法律など環境が違うので全てが参考になるわけではないですが、かなり勉強になりました。私も中国に行ってあのキャッシュレスな世界を体験してみたいです。

まとめ

やっぱりFinTechは法律が重要です。デザイナー視点での便利さは法律の前には通らないのですから。そこが今までと違って大きい変化でした。

今まで当たり前に使っていたお金をITでより便利にする。それってなかなかユーザーに刺さらなかったりするのかなと思ったこともたくさんあります。実際にPAY IDの開発で色々な方から聞いたことで、

現金での支払いが当たり前すぎてキャッシュレスの便利さが伝わらない。
スマホでの決済って安心なの?
現金はモノとして存在しているので、使いすぎることもないし管理しやすい。
QR読み取るのってそんなに便利?

そんないろんな意見をいただきました。その考えもよく理解できます。ただ、私たちが提供しているサービスはその先にある課題をクリアするためにあると考えています。便利というのは一つの価値であり、これからさらに価値を提供するために私たちがいるんだと信じて開発を進めてきました。

FinTechは今すごい盛り上がりを見せ、どんどん一般層のユーザーに届き始めています。決済に関わらず、いろんな領域でサービスがリリースされています。
この流れの中でデザインをできるということは、今しか体験できないかもしれません。このチャンスの中、FinTechのサービスに携わることになったときに私の経験が少しでもお役に立てば幸いです。

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みふるん

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コメント1件

すごくわかりやすく、勉強になりました。興味はあるけど、なかなか自分では勉強しない分野なのでこれからの発信を楽しみにしています。
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