RTA in Japan Winter 2023 カービィボウル振り返り

標記のイベントに走者として出させていただきました。こちらの記事では本番中に起こったことの振り返りや、補足説明をしていきたいと思います。

本番の録画はこちら↓
YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=dA0YdL_jsHU&t=56s
Twitch(本番時のチャットも見るならこっち)https://www.twitch.tv/videos/2016933753

まず、これは自分自身の興味でもあるのですが、走りがどれくらいうまく行っていたのかを可視化してみたいと思い、表を作りました。
①はRTA in Japanでの走り
②は12月初頭に参加したKYOTO RUNDRY RTAでの走り
①でも②でも成功していないホールについて、③ではGolfs Done Quick in Japanでの走りを確認しました。

「難」と書いてあるのは難しいホール。「映」と書いてあるのは決まるとカッコいい(映える)ホール。「映」はたいがい「難」でもあると思って大丈夫です。
ホールによって事情は様々ですが、〇は成功、△は想定内のリカバリーを決めている、×は失敗、◎は運が良ければ決まるかなぐらいの短縮に成功しているという感じです。

表

唯一どのランでも決められていないのが4-8のホールインワンチャートなのですが、③のときには自分の中で採用もしていなかったので仕方のないことです。成功例は世界記録の動画でも見てください…
speedrun.comのリーダーボード

ついでに宣伝ですが、本番でも触れた目隠しカテゴリについては、結構面白いと思うのでぜひご視聴ください。
自己ベスト動画
イベントに出たときの録画(今回のRiJと同じく美少女さんの解説つきで分かりやすいです)

以下は、本番の流れに沿いつつ、適当に項目立てて触れていきます。

「★寄付してね★」
開幕一番、視聴者の目に飛び込んだNAME ENTRY画面。
ここは自由にドット絵でお絵描きができて、イベントのたびに工夫を凝らして準備をしていますが、今回はシンプルに文字メッセージにしました。
画面上で寄付を呼び掛けることで、解説で触れなくてもよくなるという短縮技、とも言えます。(運営さんからは寄付の呼びかけは推奨されていますが、強制ではありません)
チャット欄には「貯蓄するのか寄付するのかはっきりして!!」というコメントがあり、気が利いていて笑いました。(チャット欄は後でじっくり見させていただきました。概ね想定通りのリアクションだったかなという感じです。)

「全国8600万人のカービィボウルファンの皆様」
いわゆるハル研ナンバー?(86)というやつで、カービィシリーズのファンの方なら気づくか、そうでない人には中途半端に具体的な数字を言うボケとして捉えられるライン。これはまぁ最初に言おうと決めていたやつです。
ちなみに今回の挨拶や解説は、美少女さんも含め、特に原稿などは用意せず挑んでいます。大体この辺は触れたいねーとか、ここはこのルートで行こうと思ってますぐらいの大まかな打ち合わせのみして臨んだ感じです。

「ホールインワンすると2秒ロス」
カービィボウルRTA界隈では基礎も基礎、常識といったところで、走者的には何の新鮮味もないのですが、一般的にはやはりキャッチーで面白い事実として、たくさん反応をいただけました。この点はやっぱりRTA in Japanという大きなメディアで披露できてよかったなあと思うところですね。
ちなみに、よく考えると分かると思いますが、これは単純化した言い方で、実際には花火の演出を見ると約7秒ロス、その代わり1打無駄打ちするのにかかる時間が約5秒ロスで、7-5=2秒の短縮というのが実際の内訳です。全部ちゃんと説明するのは不可能なので、イベントの解説ではこういうところをいかに割り切って単純化するかがポイントだと思います。

1-8 パラソルでカップイン
1-8 は1打めでパワー48が出るか49が出るかで、2打めのストラテジーが分岐します。最速は49が出た場合で、パラソルを使わずにダイレクトにカップインすることができます。
今回は48が出たので仕方なくパラソルを使いましたが、そのパラソルでのカップインが全くつっかからずに入ったので、これはこれで難しくて芸術点が高いので、見せられて良かったなと思っています。

3-6 カップインでの拍手
何度かオフラインでこの作品を走っていて、たいていここで拍手をいただけますが、走者的には全く難しくないホールです。ストーンでのカップインって妙に映え度が高いんですよね。走者の認識<一般視聴者の認識の乖離が一番大きいところかなと思います。(拍手はありがたいです。ありがとうございます)

3-8 健闘の拍手
ここはホールインワンを狙いたいホールでしたが、残念ながら3打になり、タイム的にも大ロスでした。今回、美少女さんの解説で一番「流石だなぁ」と思ったのが拍手の管理。「"健闘の"拍手をお願いします!」と一言添えていただくだけで、難しいホールだったけど上手くは行ってなかったんだなということが伝わって、走者としては本当にありがたい一言でした。

5-8 アオダモ
「3つのボタンでカービィボウル」という有名なTAS動画のシリーズ内で使われている非公式の用語(いわゆる「学会用語」)については、このゲームについて語るうえで気を使ってしまいます。内輪ウケになってしまって、知らない人からするとちょっと不快かも…とはいえ概念の理解と密接に結びついてしまっているし…チャット欄でもどうせ絶対に溢れかえるよな…あと「ウィスピーウッズ」って言うより「アオダモ」って言った方が短くて便利…
そんな感じなのですが、5-8の解説で美少女さんが多分無意識に「アオダモ」って言ったので「あ、言った」と思って面白かったです。その後7-6で「このアオダモに、アオダモじゃねぇな、ウィスピーウッズに」って言い直してたので余計に面白かったです。

「カービィに30秒やろう」
イベントなので特別にということで、最後の8-8のあと、通常ソフトリセットをして短縮するところをせずに、花火の演出およびカービィダンスをお見せしました。こういう演出ってイベントらしくていいなと思う一方で、RTAなのに冷めるという意見も出るかもしれないので、これによって何秒のロスになるのかを正確に伝えることで納得感が出るかなと思っています。
こちらの私のツイートも参照)
で、30秒とは言ったのですが、その後のデデデ出現の演出等も込みで、差は約49秒が正しいです。なので、今回の記録は36:59でしたが、通常通りスキップした場合の記録は36:10と思ってください。
ちなみに、予定タイムほぼちょうどになったのは本当にたまたまです。練習では大体35分台で安定していたので、めちゃくちゃミスって長くなってるか、逆に記録ペースで走れているのでない限りは、演出は見せるつもりでした。イベント全体も巻き気味だったので、多少超過しても許されそうかなとも思っていました。
「カービィに30秒やろう」は私の言ったセリフですが、これは何となく言おうと思っていました。本当は「カービィ、お前に30秒やろう」ってぐらい上から行きたかったのですが、たっぷり時間をかけて差し込まないといけないので簡略版になりました。
カービィRTA界隈での「カービィちゃん」呼びがかなり定着していて、私も自然とそう呼んでいることが多いのですが、あえてここらでぞんざいな態度でカービィに接してみるのも新鮮でいいかなと思って言いました。もちろん愛ゆえのやつです。

ラスボス ドリル持ってる方から攻撃
メカデデデに高い位置の攻撃を4回与えると倒せるのですが、今回1~3回目は右から、4回目のみ左から打って倒しました。ラスボスステージは左右対称なので、RTA上は右からでも左からでもタイムは変わりません。左から打つとLボタンと十字キーで左手に操作が集中するので、右から打ったほうが難易度が低いと思います(慣れの問題かも)。今回は一種の魅せプとして最後だけ左から行きました。

「来年は30周年ということで、何かないすか?」
新作なのかリメイクなのか、何でもいいんですけど…何かないすか?ということで、どういう言い方にしようか迷っていましたが、結局短く「何かないすか?」という言い方になりました。チャット欄みても皆様ニュアンスをくみ取っていただいてて嬉しかったです。(「カービィボウル99」というコメントがあり、笑いました。いいですねそれ。)

ということで振り返りは以上です!
RTA in Japan運営の皆様、ボランティアの皆様、応援していただいた視聴者の皆様、最高の解説で協力くださった美少女さん、本当にありがとうございました!
来年もカービィボウルRTAは続けようと思っていますし、その他色々な形でお返しできるように頑張っていきたいです。よろしくお願いします!

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