アメリカに留学した当初、日本の知り合いに連絡をする機会があると決まってLINE通話越しにこう言われた。 「留学いいな〜。楽しそう」 まあ、楽しいかもしれない。短期留学ならば。 学位をとる必要もなく、好きな授業を取れてアメリカで就職も進学もするつもりがない故に真面目に授業に取り組んで良い成績を収めなくても良い。そして授業以外の時間はクラブに行ったりパーティに参加したり、親の金を使って遊びながら過ごせばあっという間に留学期間が過ぎるだろう。日本に帰ればその遊んだ記憶を面白お
12月に入ったと思ったらあっという間に中旬になっちまった。毎度毎度、月が替わるたびに時間が過ぎるのが早すぎて最近は寝て醒めたらピッチピッチの24歳から「顎が外れちまった」とかつまんねぇことほざきながら入れ歯をカポーンと外して孫を死ぬほど怖がらせるクソ婆に自分がなっていないか心配になる。 まぁ孫いねぇけど。その前に彼氏もいねぇけど。 誰だよ半年前に、まぁ日本帰れば彼氏くらい余裕でできるっしょ、マッチングアプリで無双したるよとか腹立つこと言ってた奴。私だよ。本当に勘弁してほし
男の人と肌を重ねるのが好きだ。かといってセックス自体は好きでも嫌いでもなくて、どちらかというとセックス終わりにベットで裸で触れ合っている時間の方が好き。だから正直体の相性とかは二の次で、セフレは見た目と性格で選んでいる。 「つーか、燈子ちゃん締まり良すぎ。俺毎回持たないんだけど」 「あんたが早漏なだけでしょ」 「うわぁ、毒舌」 事後の倦怠感で横になりながらスマホを弄っている私の後ろから手を回して胸を揉もうとする聡の手をぴしゃりと叩く。いった~と言いつつも、その声は嬉し
アルビノって聞いたことはないだろうか。 突然変異によって体の色素を作る機能がぶっ壊れてしまい真っ白な姿で生まれた個体の事だ。そういう個体は自然界だと同種族から仲間外れにされたりいじめられたりするらしいんだが、それと同じような事が今我が家でおこっている。 「○○ちゃんおっぱい大きくなった?」 上の貧乳なら全員が戦闘態勢に入りそうな言葉を投げてよこしたのは我が叔母であり、彼女は度々通話を繋ぐたびに人の触れられたくない所をずけずけと串刺しにしていく。 私の家は典型的な巨乳家
中高生の時から、家庭というものに夢を持てなかった。 私の両親は仲が悪く、父はコンスタントに母の悪口をいい、母は私を叱るときには必ず「なんで貴方はお父さんの嫌な所ばかり似るの」と父と私を比べていた。 二人とも私を愛してくれており、昔から私の将来が良いものになるように願って色々と貴重な経験をさせてくれていた。しかしその一方で私の両親は自分たちが思う「良い将来」に娘を向かわせてくれるような経験以外は全て害悪と認識していたようで、男女交際は勿論、月に一回友人と遊びに行くのも勉強が
以前ツイッターで一日一つ何かについて調べて自分だけの勉強ノートを作っているという方のポストを見かけた。 その自発的な知識の増やし方にいたく感動した私は自分もやってみようと気になった事を調べてノートに記すというのを数日続けたところ、瞬く間に飽きてしまった。 なんというか、これを毎日絶対にする!というのを決めてしまうと逆にやる気が出なくなってしまうのである。難儀な性格をしていると自分でも思うが、私と同じような人は沢山いるのではなかろうか。 しかし調べものをするという面倒くさ