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eMAXIS Slimシリーズ「米国株式(S&P500)、全世界株式(除く日本・3地域均等型・オールカントリー)」を信託報酬引き下げ!

最安水準の手数料で知られている「eMAXIS Slimシリーズ」が、信託報酬のさらなる引き下げを発表しました!

手数料を引き下げるファンドは、以下の4本で、「SBIバンガードS&P500」や「SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま)」の新規設定や手数料引き下げを意識したもの(対抗措置)と感がえられます。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
【改定前】0.15%以内 →【改定後】 0.088%以内

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本、3地域均等型、オール・カントリー)
【改定前】0.12%以内 →【改定後】 0.104%以内

手数料の引き下げ日は「2019年11月12日から」で、米国株式クラス・全世界株式クラスのインデックスファンドの中で、最安水準となります。

米国株式クラスインデックスファンドの比較

今回の手数料引き下げにより、米国株式市場への投資を目的としたファンドでは、2019年9月に新規設定された「SBIバンガードS&P500」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の手数料(税抜)が同水準となりました。

ただし、SBIバンガードS&P500は、米国ETF「バンガードS&P500(VOO)」に投資するFOFの方式を取っているため、税込ではSBIバンガードS&P500が若干安くなります。

受益者還元型信託報酬
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)も「受益者還元型信託報酬」システムにより、純資産が増えれば増える程、信託報酬が下がります。

今回の手数料引き下げ後の受益者還元型信託報酬による引き下げは、以下のようになります。手数料が大幅に安くなったため、純資産増加による値下がり幅が0.005%に縮まりました。

500億円未満
【改定前】0.165% →【改定後】0.0968%

500億円以上1,000億円未満
【改定前】0.1595% →【改定後】0.09625%

1,000億円以上
【改定前】0.154% →【改定後】0.0957%

米国株式インデックスファンド最新事情・まとめ

S&P500をベンチマークとする「SBIバンガードS&P500」「eMAXIS Slim米国株(S&P500)」の2社が0.1%を下回る信託報酬になり、各社の手数料競争はますます激しくなっています。

今後はベンチマークの違いこそあれ、米国株式クラスのインデックスファンドとして有名な「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)」が手数料の引き下げを行うか?注目です。

*楽天VTIの現在の信託報酬:0.162%

参考:米国株が投資対象のETF・インデックスファンドの比較|おすすめは?

全世界株式クラスのファンド比較

今回の手数料引き下げにより、全世界の株式市場への投資を目的としたファンドでは、2019年9月に手数料引き下げが発表された「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」と「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本/3地域均等/オールカントリー)」の手数料(税抜)が同水準となりました。

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等)eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)は、全て同じ信託報酬です。

ただし、SBI・全世界株式インデックスファンドは、米国ETF(シュワブ・SPDR)に投資するFOFの方式を取っているため、税込ではSBIが若干安くなります。

受益者還元型信託報酬
eMAXIS Slim 全世界株式も「受益者還元型信託報酬」システムにより、純資産が増えれば増える程、信託報酬が下がります。

今回の手数料引き下げ後の受益者還元型信託報酬による引き下げは、以下のようになります。手数料が大幅に安くなったため、純資産増加による値下がり幅が0.005%に縮まりました。

500億円未満
【改定前】0.1320% →【改定後】0.1144%

500億円以上1,000億円未満
【改定前】0.1595% →【改定後】0.11385%

1,000億円以上
【改定前】0.1210% →【改定後】0.1133%


全世界株式インデックスファンド最新事情・まとめ
ベンチマークの違いこそあるもの「SBI全世界インデックス」「eMAXIS Slim 全世界株式」の2社が0.11%台の信託報酬になり、各社の手数料競争はますます激しくなっています。

今後は、全世界株式クラスのインデックスファンドとして有名な「楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)」や「たわらノーロード
全世界株式」が手数料の引き下げを行うか?注目です。

*楽天VTの現在の信託報酬:0.1%
*たわらノーロード全世界株式:0.132%

参考:全世界株式クラスのETF・インデックスファンドの比較|おすすめは?

まとめ

SBIバンガードの登場、そして今回のeMAXIS Slimの手数料引き下げにより、米国株式クラスにも0.1%以下の信託報酬で投資が行えるようになり、個人投資家(インデックス投資家)には嬉しい状況となりました。

ただし、受益者還元型信託報酬の引き下げ幅が減るなど、今後は大幅な手数料引き下げは、そこまで期待できないかもしれません。

とは言っても十分すぎる程安い投資コストなので、手数料引き下げを決断してくれば、SBIバンガード・eMAXIS Slimシリーズには「感謝」ですね!


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