Takayuki Shibutani

「往来」代表、Re・rise Newsライター、マインドームインストラクター 私が取り…

Takayuki Shibutani

「往来」代表、Re・rise Newsライター、マインドームインストラクター 私が取り組んでいる新しい経済「尊厳×経済」のことや、日々の気づきなどを発信します。

最近の記事

日本文化の核心 松岡正剛著 第三講 イノリとミノリ

こんにちは。 今日は松岡正剛著「日本文化の核心」の第三講「イノリとミノリ」の要約と自身の気づきを備忘録的に書いていこうと思います。 前回の第二講「和漢の境をまたぐ」の記事はこちら 第三講 イノリとミノリのポイント箇条書き・日本民俗学では日本人を山人、海人、常民、遊民で構成されていると言っている。多くを占めてきたのは常民 ・常民は一定の土地に定住した人々のことで、田畑に関わって農産物をつくり、その過程で稔り、実りと祈りの文化を作ってきた。 ・常民的な価値観の中心にある

    • 日本文化の核心 松岡正剛著 第二講 和漢の境をまたぐ

      こんにちは。 今日は松岡正剛著「日本文化の核心」の第二講「和漢の境をまたぐ」の要約と自身の気づきを備忘録的に書いていこうと思います。 前回の第一講「柱を立てる」の記事はこちら 「和漢の境をまたぐ」のポイント箇条書き・日本のコンセプトの多くが「和漢の境をまたぐ」ことによって成立してきた ・和漢の境をまたぐとは、中国と日本の交流が融合しつつ、しだいに日本独自の表現様式や認知様式やさらには中世や近世で独特の価値観をつくっていったということ。 ・グローバルスタンダートとして

      • 松岡正剛著 日本文化の核心 第一講 柱を立てる

        こんにちは。 ここ数週間、体調を崩していたのがあり久々の投稿です。 今日は松岡正剛著「日本文化の核心」の第一講「柱を立てる」の要約と自身の気づきを備忘録的に書いていこうと思います。 第一講 柱を立てる 要約以下、ポイントになりそうな点を箇条書きにしていこうと思います。 ・日本を理解するには、黒船が何度も来たとみたほうがつかめる。本書ではそのような見方をする。 ・黒船の最初の一撃は「稲、鉄、漢字」。ではその変化を語る上で縄文時代を理解するとその影響が良く見える。 ・稲は

        • 志と祈り そして歌

          こんにちは。 私は以前から短歌に興味がありましたが、なぜ短歌に興味があるのか?それは「祈り」と短歌が繋がっているのからではと最近思うようになりました。つまり短歌よりも祈りに興味があるということ。 松岡正剛著「日本文化の核心」の中で、日本に「稲」がもたらされたことにより、「祈りと稔り」の文化ができたと言っている。 今でも身近にある「お米」と「祈り」が繋がっていたこと。「祈り」といった時に、どうしても西洋的な祈りのイメージがきてしまうが、実は「祈り」は身近にあったのかと驚い

        日本文化の核心 松岡正剛著 第三講 イノリとミノリ

          「論語と算盤」に挫折した方へ

          こんにちは。 最近「論語と算盤」についていくつか記事を書いてきました。 私が記事にしてるのは角川ソフィア文庫版ですが、この本を買った方は挫折した人も多いのではと思っています。今日は一度読むのを挫折した方に向けて、おすすめの読み方を書いてみようと思います。。 論語と算盤の種類論語と算盤はいろいろな種類が出版されています。 まず代表的なのが角川ソフィア文庫の「論語と算盤」 あとはちくま新書から出ている「現代語訳 論語と算盤」 主に2つの本が有名です。 加えて「超約版」や「あ

          「論語と算盤」に挫折した方へ

          「論語と算盤経営塾」と「場づくり」

          こんにちは。 何度か記事にしていますが、今年の5月から論語と算盤経営塾(以下ろんそろ)に参加しています。その詳細はこちら ろんそろがはじまって3回ですが、その中で「場づくり」という視点で思ったことを書いていきます。 場づくりに重要なもの私は今まで様々なイベントやセミナーなどの運営に携わってきました。自分自身での主催はもちろん、1000人規模のイベントの運営にも携わった経験もあり、場づくりに関しては主催、運営、参加者として良い意味でも悪い意味でも色々な経験をしてきました。

          「論語と算盤経営塾」と「場づくり」

          歌を身体化する 「幕末歌集」

          こんにちは。 最近「書く」ことの習慣化に取り組んでいます。その手段の1つとして取り組んでいるのが「幕末の志士の名言」を書き写すこと。試しにやってみると予想以上に色々な効果がある。基本朝起きて5分くらいでやっているが、集中力が増す。知らなかった幕末の志士の名言に出会える。などなどあるが、一番大きいなと思ったのが歌が身体化されること。 歌が身体化されるとは、抽象的な表現ですが名言が自分の血となり肉となるようなイメージです。あたかも自分がその名言をいったような、その志士の置かれ

          歌を身体化する 「幕末歌集」

          「癒し」と「日本文化」

          おはようございます。 最近記事にはできてませんが、松岡正剛著「日本文化の核心」を毎日30分ほど書き写しをしながら、その内容の理解を深めています。 書き写しをすることを通して、気づいたこと、書きたいことがたくさんありすぎて、いつの間にか投稿するまでにはいかなくなる。これが結構多いなと最近思います。 ということで、今日は短文でもよいので投稿しようと思います。 「和漢の境をまたぐ」第二講の「和漢の境をまたぐ」。これが非常にインパクトの強い章だった。この章にどんな内容が書かれて

          「癒し」と「日本文化」

          高杉晋作を、先人たちを思う

          こんにちは。 以前の記事にも少し書いていますが、いま「書く」ことを習慣化するためにいくつか取り組んでいることがあります。 ①幕末の志士の名言をノートに書き写す ②松岡正剛著「日本文化の核心」をノートに書き写す ③日記あるいは、このnoteへ記事を投稿する 主にこの3つに取り組んでいます。 今日は①の幕末の志士の名言をノートに書き写す中で気づいたことを書いていきます。 誰の、どの名言をセレクトするか幕末の志士の名言をどうセレクトしようか?と思った時に、たまたま本屋で見つけ

          高杉晋作を、先人たちを思う

          論語と算盤経営塾に参加してきたの巻

          こんばんは。 昨日「論語と算盤経営塾」に参加してきたのでその模様を簡単に書きたいと思います。 「論語と算盤」経営塾論語と算盤経営塾は以下の目的で行われている経営塾です。 渋沢栄一を尊敬してやまない私としては、論語と算盤を深めて、現実でも活用できるようにしたいと常々思っていたので、即決で参加を決めました。 今年の5月からスタートし月1回のペースで行われます。今回は第3回目で論語と算盤の「立志と学問」の章をグループディスカッションを通して深めていきました。その模様がこちら

          論語と算盤経営塾に参加してきたの巻

          渋沢栄一「論語と算盤」 立志と学問シェア会の気づきその②

          こんにちは。 「論語と算盤」シェア会をしての気づき②を書いていきます。 前回の記事はこちらから 自ら箸を取れ「自ら箸を取れ」 この章は「立志と学問」の中で一番印象的なフレーズかもしれない。それくらいこの章は印象に残っています。 木下藤吉郎、つまり豊臣秀吉のたとえ話から、今でいえば主体性の重要性を語っていると思っています。この後も、何度か秀吉と信長の話がでてきますが、私は「自ら箸を取れ」という表現に共感します。 主体性と似ている意味かとは思いますが、主体性という言葉より

          渋沢栄一「論語と算盤」 立志と学問シェア会の気づきその②

          渋沢栄一「論語と算盤」 立志と学問シェア会の気づきその①

          こんにちは。 本日、渋沢栄一「論語と算盤」のシェア会をしたので、その気づきを、開催背景と共に書いていこうと思います。 「論語と算盤」経営塾私は今年の5月から渋澤健さん主催の「論語と算盤」経営塾に参加しています。 「論語と算盤」経営塾とは、渋沢栄一の5代目子孫である渋澤健さんが主宰する経営塾です。日本資本主義の父と言われ、私も尊敬する渋沢栄一の「論語と算盤」をテキストにし、ディスカッションをしながら読み解いていくもので、今回は過去最多の50名を超える方たちが参加しています。

          渋沢栄一「論語と算盤」 立志と学問シェア会の気づきその①

          松岡正剛著 日本文化の核心 はじめに

          こんにちは 松岡正剛著「日本文化の核心」の書き写しを始めました。書き写すことで、ただ黙読をする以上に内容の理解が深まるのを感じています。せっかくならその気づきを備忘録的に書いていこうということで今日は「はじめに」です。 新自由主義、グローバル資本主義がもたらしたもの 1980年代以降、世界的に新自由主義、そして冷戦終了後のグローバル化という流れがあったと思います。私はこの期間ほぼ学生だったので、自分事として特にグローバル化ということが印象に残っています。 ただ、経済的

          松岡正剛著 日本文化の核心 はじめに

          松岡正剛「日本文化の核心」書き写し

          こんばんは。 最近自分の課題の1つに「アウトプットの機会を増やす」というのがあります。そのためにいくつか取り組んでいることがあるのですが、そのひとつがタイトルにある本の書き写しです。 書き写すことで、文章表現力が向上すればよいなと思って取り組み始めました。始めるにあたり迷ったのが本のセレクト。1冊書き写すと、かなりの時間と労力がかかります。だからこそ、書き写すなら自分がその本の内容をより理解したいと思うものが良いなと。 その結果、選んだのが松岡正剛著「日本文化の核心」で

          松岡正剛「日本文化の核心」書き写し

          マインドームインストラクター

          こんにちは。 昨日はマインドームインストラクター養成講座「ほめゲー」を行いました。 マインドームインストラクターとは 私の言葉で表現するのであれば、人間の「尊厳」を伝える職業です。 「尊厳」を伝えるプロセスの中で、もっとも重要であり、入口の問題意識を伝えるのがマインドームインストラクターです。 2019年から一般社団法人マインドームコーチ協会が発行する資格ですが 立ち上げ当初から私も関わらせていただいており、今はプロジェクトリーダーとして関わっています。 最近自分自身の

          マインドームインストラクター

          本質的な問題発見の重要性

          こんにちは。 前回改めて私が目指すものとして「心資本主義」というものを書きました。 その中で、心資本主義とは「経済活動の中心に心を明確に定義した教育(認識技術を活用した教育)がある」と述べましたが、今日はその実現の為に必要な「問題意識」について書いていこうと思います。 ビジネス現場における問題解決方法ビジネスの現場に置いて、解決しなければいけない問題に対して「一体何が本質的な問題なのか?」をつかむことは重要です。 問題が生まれたときに、何が本質的な問題で、どんな課題があ

          本質的な問題発見の重要性