…というタイトルコール通りの今時そ『そんなベタな…』と思わず笑っちゃう宗教の勧誘が我が家引越し後しばらくしてあった。

以前書いていた今はもう無い【short note】のkaiさんというユーザーさんの迷惑な宗教勧誘の話に感化されて過去のベタな宗教勧誘があったので書いてみた。
ちなみに、このノートを書いたのは2015年9月、まだ平成。さらに令和の今改稿している。
この件があった当時2009年。あまりにもネタくさかったので、パソコンのネタ帳に残していたものを書いてます。

引越しして暫くの2009年3月。当日玄関を確認せず開けてしまったのには時間指定でネット注文した荷物を待っていたから。

扉を開けた目の前に、お笑い芸人たんぽぽの川村さんを、もっと存在感を薄め、白いブラウスに薄い灰色のタイトスカートをはいた女性と、細身の厚切りジェイソン(紛らわしいので以後、薄切りジェイソンで)がいた。
そこでタイトルの言葉、

「アナタワァ〜ネ申ヲォ〜シンジマスカァー？」

である。
やけに語尾が上がる。⤴️の文字が定点突破しそうな素っ頓狂な語尾のあげ方だった。

「は？」と素で聞く私に念入りに「アナタワァ〜」と続ける薄切りジェイソン。

その年は暖冬で、瞬時に『早めの花盛りな人が来た！』と、ワクワクしながらその後に続く言葉を待っていると、どうやら薄切りジェイソンは私の『信じるor信じない』という返しを待っていたらしく。

暫くの間両者笑顔のままご近所の生活音と喧騒に加え遠くのお京阪の電車の音しか聞こえなかった。
たぶん実際の時間は1分もない。
「で？」ともう一度聞いても笑顔の無言。
いや、なんやねん、この沈黙。

そこで痺れを切らしたのか苛立ったのか川村さん似の女史が苛立たしげに

「だから神様信じてるかって聞いているんです！！」

と高圧的に言ってきたので、私の方もスイッチが入ってしまった。すうっと息を吸ってから、

「神様信じるもなにも、この国の文化勉強してから別の切り口で来た方が良いんじゃないですか？」

と言ったら、川村(仮)女史は怯んだものの、薄切りジェイソンは多分日本語わかってんだろーなーって顔なのに、あえてこれ以上無いっちゅージェスチャーで

「ホワッ？」(what?)

と言ったの。
ワタシィネイティヴデェース、な「ホワッ？」w

こっちも早く閉めたくて

「おばさん(たぶんおばさんじゃない)通訳せぇやっ！」

と良く通る声で言ったら、女史(仮)がモジモジアワアワしだしたので、あからさまに「チッ」っと舌打ちしてしまった。あの時の一言を今言い直せるなら、『宗教語るなら【１００年ROMれ】』と言いたい。

結局、薄切りジェイソンと影の薄い女史はなんとも言えない顔してポストに「案内を入れておきますね〜」と言いそそくさと帰っていった。その様子を小窓の隙間越しに覗いていた某ご近所に変な人認定されてそれは今も続いている。今2023も終わる今もだ。(まあ、ご近所で変な噂を流した人もいて、それに尾鰭がついたのはいつか別話で)

そして、置いて行かれた小冊子には
「ハルマゲドン」と「地球滅亡」と「世紀末」の文字が。

その冊子を置いていった時は20世紀末後の２００９年ですよアナタ。
あと91年後ですよ世紀末。
そこに広がってるのは北斗の拳に出てくる荒廃した世界と頭のヒャッハー♪なパリピ通り越したイモータンジョーと荒くれの皆さんじゃありませんのことよ。

平成は平成でも昭和の風情溢れた民家連なる住宅街よ。当時は、『え？！既に10年経っちゃったのにそれ使う？？？使っちゃう？？？』な頭がお花畑状態。
天使が私の頭の周りで素っ頓狂なラッパを吹き鳴らしている。決して森○のパペポペ♪な可愛らしい音ではない。
パッパラプペーッ♪という戦争のシュミレーションRPGでよくある開始音だ。

もう来んな。本当もう来ないで。

kaiさんの宗教勧誘の話はぶっ飛んでいて読み手としては面白かったが当事者のkaiさんは大変だったろうな…と言う話。
今は読めない素敵でお腹が捩れそうなくらい笑った話だった。どこかにネットの海に残ってないだろうか。ほんと面白かったのよ。