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ラストライブのこと

こぶしを振り上げてぐるぐる回す。
客席がみんな同じ振りつけで踊っていて、「あぁ、これまでがんばった成果だね」「いい景色だね、よかったね」って。

思いながらも、どうしてこれが最後なんだっけ?ってわからなくなる。

こんな唐突な終わりが、ハッピーエンドなわけないじゃん。
8人で踊るには狭すぎるこの舞台が、ラストステージでいいの?
ムリして笑ってんなよ。って。

「最後は笑顔で」なんて言いながらお別れするライブをたくさん見てきたけれど、そのたびに「最後くらい思いっきり泣けばいいじゃん」って思うんです。
言いたいこと叫んで、やりたいことやって、それで思う存分泣いて終わらせればいいのにって。


でも今日、見ていて感じたのは、彼女たちは思い描き続けた理想の「アイドルネッサンス」を最後の瞬間までまっとうしたんだな、ということ。

やり残したことも、飲み込んだ言葉もあったと思う。でも全部を咀嚼して、理解して、決心して。
彼女たちが作り、みんなが愛した「アイドルネッサンス」に相応しい最高の終わりを作ろうとしたんだと思う。

もしかしたら、アイドルもアーティストも、みんな最後はそういう気持ちになるから、笑顔で終わろうとするのかな。

そんなこと考えてたら、途中から涙が止まらなくなっちゃって。
悲しいし、さびしいけれど、それ以上に本当にすばらしいライブだったから。
とてもとても、すてきでした。


最初にちゃんとライブを拝見したのは、おそらくは2014年7月のAKIBAカルチャーズ新人公演でした。

いま見ると、初々しさがすごい。

発足当初から弊社のスタッフがデザインや写真や動画を担当していた関係で、以降もだいじなライブはたぶん毎回見させていただいてたと思います。

僕が直接関わることはほとんどなかったけれど、でも(勝手に)すごく身近に感じていました。
僕にとってとても特別な、大好きなグループでした。

あと5年くらいして、全員ハタチを超えたら、三十路になったPASSPO☆にLINEして飲み会とかしてほしいね。


【参考写真】



今日ステージで語られた夢と、静かに胸にしまわれている夢が、ひとつでも多く叶いますように。

お疲れさまでした。ありがとうございました。


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