今日(日付が変わって昨日だが)5/7 神宮球場で行われた阪神タイガースと

東京ヤクルトスワローズの一戦で我が阪神タイガースが3-1と勝利した。

1点を追う4回阪神が1点を返すと、さらに昨年オフにドラフト3位で入団した

木浪聖也のタイムリーヒットで逆転すると9回には同じくドラフト1位ルーキー

近本光司の内野安打で相手の失策を誘いダメ押しの1点で突き放す。

投げては先発の秋山が5回1/3を投げて1失点で藤川・ジョンソン・ドリスの盤石

のリリーフ陣で守りきり勝利した。

開幕した頃は負けが続き、

「あぁ。今年の阪神もダメ虎かいな。。。」

とファンの方々も嘆いていたと思うが、ここ最近の成績で見ると直近の10試合で

８勝２敗と快進撃と呼べるのではないだろうか。

新聞紙上ではやはり前述のルーキーの「近本」と「木浪」の二人の名前が

見出しになり、もっぱらの話題と言える。

もちろんこの二人がいなかったらどうなっていただろうとは思うが

やはり今年の阪神の好調ぶりは守護神ドリスの復活と新加入ジョンソンの

影響が大きいだろう。

ラファエル・ドリスは13試合の登板し1勝1敗で防御率2.19だ。

今シーズンは去年はスピードガンほど走らない速球と曲がらないツーシームで

フォークボールの制球も悪く、最後ドリスがマウンドに上がると

客席からため息が聞こえたものだった。

しかし、今年のドリスは制球も良く13イニングで四球が1で死球はまだない。

基本ドリスは、先頭バッターを出すと途端に慌てだし、制球を乱して

ストライクゾーンに集まったところを痛打されるのが昨年の負けパターン

だったが、今年は先頭バッターを出すことも少なく

160km近く出るツーシームとキレが戻ったフォークで13イニングで15奪三振と

本来の姿に戻ってくれたのが阪神にとっては大きい。

一方のピアーズ・ジョンソンは、150kmを超えるまっすぐとキレのある

カットボールそして、パワーカーブと呼ばれる鋭く曲がる落差のある

変化球でドリスにも勝る15イニングで18の三振を奪えるリリーバーだ。

しかも、このジョンソンは開幕から1ヶ月を経過したにも関わらず

防御率は0.00と自責点はおろか、失点すらしていない。

大阪でABCテレビの解説をしている中西清起が2009年まで阪神に

在籍したスコット・アッチソンに似ていると言っていたが

アッチソンは投げ方に角度があるフォームで伸びのあるストレートを

コーナーに投げるタイプであったのに対し

ジョンソンはどちらかと言うとファストボールもカーブもいわゆる

「パワーピッチ」という表現がふさわしく、阪神、オリックスで

活躍したボーグルソンのイメージのほうが強い。

スターターとリリーフの差はあれど、少し突っ立って投げるスタイルは

非常に似ていると思っている。

阪神の自前の外国人選手は打者は本当に酷い黒歴史しかないが

投手はスターター、リリーバー共に良いのを連れてくる。

打者は、他球団から移籍してきたもので活躍した選手は数名はでてくるが

自前選手ということであれば、1983年から1988年まで活躍した

タイガースファンからは神様と呼ばれているランディ・バース、1989年1年

だけとなったが38本のホームランを放ちメジャーで二冠王を2回記録した

セシル・フィルダー、イチローの年間の安打数を塗り替え首位打者一回、

最多安打三回を記録した「ノウミサンアイシテル」でお馴染みの

記憶に新しいマット・マートンの3人だけだ。

ブリーデンやラインバックに関しては筆者が世代ではないので触れないでおこう。

36年で3回は、恐らく他球団ではありえないのではないだろうか？

そのかわりと行っては何だが、阪神は自前の神外国人ピッチャーは多い印象だ。

巨人キラーであったマット・キーオ、抑えているにも関わらず、野村監督から

クイックができないとクローザー失格の烙印を押されたベン・リベラ、阪神の

朝敵ダレル・メイ、元祖二刀流トレイ・ムーア、怪我さえなければ

凄い活躍したであろうジェロッド・リガン、阪神の伝説のリリバートリオ

JFKの「J」ジェフ・ウィリアムズ、前述のスコット・アッチソン、

今年通算100勝をマークし今でもエースとして君臨するランディ・メッセンジャー

メジャーに渡ったコリアンエキスプレス、オ・スンファン

そして、お腹が出てるにも関わらず2017年には最優秀中継ぎ投手に選ばれた

マルコス・マテオ、現在の守護神ラファエル・ドリス。

そして、このメンバーの中にピアーズ・ジョンソンが入ってくるのは間違いない。

今後の阪神の不沈はドリス、ジョンソンの二人のリリーバーの肩にかかっていると

言っても過言ではないだろう。