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ふじみ野日台親善協会、台湾高雄高校を視察訪問しました!

 12日午後2時、訪問団は、高雄市立高雄高級中学(高校)を訪れ、荘福泰校長とシーディングティーチャーの林晶瑩教師から、英語教育のIT化についてレクチャーを受けました。なお、高雄高校は、1922年に創立。現在でも当時の赤レンガの建物が使用されています。

林先生のレクチャーは以下のとおりです:
・高雄高校では、まずグーグル認定教育者レベル1と2の認証を受けました
・2020年の第1学期(秋)にG Suiteを用いたデジタル教材を教学に導入しました。
・教材、教科書の単語説明動画を用いて、主に単語自主検定に使用しました。
・必要時にグーグルミートによるオンラインオフィスアワーを開設しました
・クラウド文書の多くは自宅での宿題としました。
・全台湾オンライン学習授業の期間、G Suiteを用いて全面的オンライン同時学習を実施しました。


シーディングティーチャーの林晶瑩先生



・2021年には、オンライン学習とオフライン学習が並行して行われました。授業でグーグルワークスペースのクラウドを利用したカリキュラム学習を行いました。高校では教材をインストールしたデバイスがなかったので、BYOD方式を採った。しかし、携帯電話では文章編集に適さないので、学生は帰宅後、自宅のパソコン用い、課題を完成させました。
・2022年には、学校でデジタル教材デバイスが購入されました。オンラインとオフラインの学習が臨時に行われるため、すべての教材が電子化されました。
三年生の進学を勘案し、デジタル科学技術を教材や教学に取り入れました。
・英語リスニングと会話、読解と作文(選択必修)で探求式学習を実施しました。グーグルワークスペース、クロームブック、シングリンクを用いて、バーチャルギャラリープロジェクト(下4枚の写真参照)を完成しました。

林先生レクチャー資料、以下3枚同じ



(学校側の評価)教学内容とカリキュラムの設計が主役であり、デジタルデバイスは補助と考えました。デジタルデバイスの使用効果は検証が必要と考えています。もし従来の教学方法に比べ効果がないなら、必ずしも使う必要はありません。デジタルデバイスの導入により、今後、学生の自主学習と共同学習の能力が向上することを期待しています。

(質疑応答)デジタル教材については不断に見直しを行っているとのこと、オンライン教育は、携帯電話で実施しており、自宅にWi-Fiがない家庭でも可能とのこと、プログラミングは一年生で必修、理系は三年まで必修、文系は選択必修とのこと、でした。

(事務局まとめ)教師がグーグルのライセンスをとっていること、デジタル教材への不断の見直し(当然、教学も含む)が行われていることが、印象的でした。昨年、日本国内で先進事例で視察した某市では聞かなかったことであります。デジタル教材の利用は大賛成ですが、教材の採否を可能とすること、教学の不断の研究は必然だと思います。
 携帯電話を使うことで、すべての学生を対象に、自宅でのオンライン教育を実施していることも確認できました(日本国内の小中校ではオンライン自宅教育を行っていないところが多い)。
 台湾は実験教育の盛んなところで、教師の間で、不断に教学研究が行われています。画一的でなく、自由に教学が議論できる環境が、教師や学校、教育界にあり、うらやましく感じました。

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