TPM.CO.SOFTWORKSの話(1)

(1)TPM.CO.SOFTWORKSとはなにか

 「TPM.CO.SOFTWORKS」は東郷生志さんの個人サークル名だ。そもそもはブランド名なのかもしれないけど、ここ数年はこの名前でコミケに参加している。ここでは書き慣れているのでTPM.CO氏と呼称する。

 TPM.CO氏は土屋がリスペクトするゲームクリエイター/ゲームプログラマーである。その昔、MSX/FANという雑誌の読者投稿コーナーのカリスマ投稿者の一人で、他とは一線を画すゲームを定期的にリリースしていた。今でもなお精力的にMSXの新作ゲームを作り、コミケで頒布を続けている数少ない人である。

 一時はゲーム会社に所属していたようだが、現在は非ゲームのプログラマー業のようだ(多分)。その為、商業作品でTPM.CO氏の名前(と、その非凡な才能)を確認できるゲームは、土屋の知る限り1作品しかない(後述する)。

 そんなわけで、TPM.CO氏が発表したゲームのほとんどはMSX用の読者投稿作品なのだが、その1つ1つが、他に類例を見ない奇抜なゲームデザインばかりで、土屋のゲーム原体験に多大な影響を与えた。TPM.CO氏の一連の作品群(個々の作品については後述する)が無ければ、ゲームプランナーを志していなかったかもしれないというレベルの話だ。(続く)

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