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オフラインでのユーザー体験がメインのサービスでPMをするということ。

こんにちは、大嶋たいと(@ta0o_o0821)です。

今は、ラブグラフ(https://lovegraph.me/)のPMをしています。今回はラブグラフに入って、少し落ち着いたので、今やっていることや想いなどを残しておきたいと思い、noteを書くことにしました。少し長めですが、お手すきの際にご覧いただけると嬉しいです。

目次

- オフラインサービスでPMをやると圧倒的に力が付くという話
- 何を考えながら意思決定しているのか
- オフラインサービスの醍醐味
- ラブグラフのこれからについて
- おまけ


オフラインサービスでPMをやると圧倒的に力が付く

理由は大きく2つあります。
一つは、オフラインはスコープが広いため、打ち手が無限にある中で正しい意思決定をする力が身につくから。二つ目は、オフライン体験がメインのサービスって実は少なく、Webの延長ではない全く新しい打ち手が求められることがあり、0→1で施策を作ることが多いからです。(もちろん経験によると思います)

順を追って説明するために、まずはラブグラフのサービスの概要を説明したいと思います。

かなりラフですが、Lovegraph(ラブグラフ)のサービス概要はざっくりこんな感じです。

ラブグラフは、カップル、夫婦のデートや家族・友達と過ごすシーンにカメラマンが出張・同行して、写真撮影を行うサービス。

ラブグラフで登場する主体は、「運営」、「ラブグラファー(カメラマンの呼称です)」、「ゲスト(ユーザーの呼称です)」です。

サービスの中で登場人物が、運営を除いて2人以上いることは、プラットフォーム型のサービスを提供しているところでは珍しくありません。Campfireなら「実行者と支援者」、noteなら「書き手と読み手」などが分かりやすい例だと思います。

しかし、ラブグラフのユニークな点は、「ラブグラファーとゲスト」がオンラインで繋がり、サービスの価値提供はオフラインでしている点だと考えます。

(*オンラインで価値提供している図、オフラインで価値提供している図)

Webサービスだが、メインの価値提供は、オフラインがメイン。ここが、ラブグラフが通常のWebサービスと大きく違う点だと思っています。また同時にオフラインサービスでPMをやると圧倒的に力がつく点だとも思います。

冒頭で出したオフラインサービスでPMをやると力が付く二つの理由
1. オフラインのスコープは広いため打ち手が無限にある中で正しい意思決定をする力が身につく
2. オフラインがメインのサービスって実は少なく、webの延長ではない全く新しい打ち手が求められることがあり、0→1で施策を作ることが多い

Web上で完結サービスと違い、影響範囲が広く、UXの相互作用も複雑です。今までWebサービスで働いてきて得た知見ももちろん役に立ちますが、オフライン独特のボトルネックの解決方法などもあるので、0→1で思考することが多いです。また、Webで完結しないため、全ての要素をハンドリングしきることは不可能だと思っています。そのため、いかに不確実性を減らせるかが肝になります。

そんな中でどんな思考をしながら、PMとしてプロダクト開発をしているか、少しだけお見せしたいと思います。


何を考えながら意思決定しているか

前職のnoteで得た知見を活かし、サービスのコア体験とUXの相互作用をまず初めに考え、そこからブレイクダウンして思考しています。こんな感じです。
 (基本的には深津さんが書いていたフレームワークを参考にしています。どんなサービスにも落とし込める普遍的なフレームだと思うので、よく使っています)

まずはサービスがグロースしていくサイクルを一番大きな概念で表したもの

次に、ここから動かせる変数を抽出すると、ラブグラフのコア体験は以下二つと言えます。この場合は、「撮って楽しい」とラブグラファー(LGer)の数が増え、「撮られて楽しい」ということはサービスの質が向上していることを指します。

*ここから下はフレームワークのセオリー通りに埋めていきます。
上の二つにユーザー行動を追加すると以下の4つに落とし込めます。

撮影と依頼の概念を分け、その間に口コミによってバイラルするギミックを追加。

さらにロイヤリティや質の概念を加えたものがこちら。

これは、あくまでもサービス全体の体験相関図にしか過ぎません。重要なのは、これら各ファンクションの相互作用を理解することで、未来を予測し、備えることです。(この図は二次元でしか見れないので、ここに時間軸などをの軸を追加し、多次元的に物事を判断するために使っています。)

例えば、今の事業計画に沿うと、〇〇ヶ月後にはサイトのアクセスが3倍になる。そうした時に、「今のままだとカメラマンの数が足りなくなるとか、CSコストが膨らむのでオペレーションの見直しが必要とか、今の予約フォームの形ではパンクする」などを事前に想定することができます。

このように、プロダクト開発では予測不可能なことを、いかに潰すかが肝だと思っています。そのため、このような図でボトルネックを可視化したり、過去のデータを分析し、傾向を出すなどして、出来るだけ事前に予測し、対策を立てながら開発を進めています。

それらを考慮した上で、直近での短期的な課題と上記で洗い出した中長期的な課題に、改善系のタスクを加えて開発スプリントを回してきます。

ラブグラフの詳しいアジャイル開発については、うちのCPOが丁寧に説明してくれているので興味があれば、こちらをご覧ください!


オフラインサービスの醍醐味

と、ここまで結構真面目な話をしてきたのですが、割とこのパートが一番伝えたいことだったりしてます。ここでは、オフラインのサービスに関わる醍醐味について話します。

今まで話してきたように、オフライン体験がメインのサービスでは、体験全体のハンドリングが難しかったり、予測不能の問題も起こったりします。でも、それ以上に、オフラインにはオフラインサービスの良さがあると思ってます。

それは、「ユーザーストーリーの1つ1つ、全てがユニーク」ということです。もしお時間があれば、下のリンクをクリックして見てくださると「素敵だ。。。。。」ってご理解いただけると思います。

これらは実際にラブグラフ で撮影された方々のストーリーをまとめた記事です。

ゲストの数だけストーリーがある。それをWebでは表現できない形で表現できるのが、一番の強みだと思っています。

と、同時に、自分の作っているサービスを使ったユーザーが、これだけ幸せそうにしている、それを感じられるのは、個人的に、toCサービスをやっている一番の醍醐味なのかなと思っています。

そのためにこれからもゲストに喜ばれるサービスを作り続けていきたいです。

こまげさんが5年間追い続けている家族。


ラブグラフのこれからについて

ラブグラフのMssionは、「幸せな瞬間をもっと世界に

代表のこまげさんは、いつも「幸せは、大きさではなく数の多さが大事。」だと言う。以下引用部は代表メッセージ。

幸せは、大きさではなく数の多さが大事。
そう信じて様々な愛を写真に残してきました。

大切な人との写真を残し、
今ある幸せに気付いてもらうことで
世界中の人を幸せにしたい。
これは創業期から変わらない想いです。

私たちは、撮ったその時だけでなく、
時間が経って見返した時に、
また幸せな気持ちになれる写真を撮影します。
ラブグラフ代表 駒下純兵

ラブグラフはいわゆる「出張カメラマン派遣サービス」。
スマホが普及し、どこでも簡単に写真が撮れるようになった時代に、「あえてカメラマンに頼んで写真を撮る価値はあるのか?」と聞かれることも多いです。

正直、自分でカメラを買って、写真を撮るまで、この質問に納得感を持って答えられなかったと思う。でも今ならはっきりわかる。答えは「ある」です。

スマホで撮る「自撮りの写真」と、カメラマンがいて撮る「他撮りの写真」では写る表情が全く違います。また、カメラマンがいて写真を撮ることは、スマホで自撮りすることでは映せない、その時の楽しかった記憶とか、感情を自然に切り取ることができると思います。

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ラブグラフでやろうとしていることは、ただのシャッターを切るだけのカメラマン派遣会社ではなく、世界中の撮る人と撮られる人同士が人と人の繋がりを感じるようなフォトサービスを作ることです。

Airbnbは、気軽に旅に行けるこの時代に民泊ビジネスを始めました。それは、今までの観光地を巡るだけの「同質化した旅の体験」にとって革命的なことです。

なぜなら、ローカルな家庭に泊まることで、観光地以外にもホストや地元のモノとの交流機会を生み、「同質化した旅行体験」を「唯一無二の旅行体験」に変えました。これは完全に、従来の「旅」の概念を塗り替えたと思います。

ラブグラフでやろうとしていることも、きっと従来の写真や幸せの概念を再定義していくようなことだ。まずは「写真」を通して、「幸せは大きさではなく、数が大事」なんだと証明していきます。


おしまい。


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弊社では一緒に働く仲間も募集しているので、もしラブグラフに興味を持っていただいた方は以下から気軽にご連絡ください。僕に連絡するのでも大丈夫です。ランチでもいきましょう!😁

大嶋たいとのツイッター(@ta0o_o0821)
こまげさんのツイッター(@komage1007)
あんみつさんのツイッター(@murata_atsumi)


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おまけ

ラブグラフで記事を書くことはあまりないと思うので、思ったことを少し残しておく。

僕がラブグラフに入ったきっかけは去年の4月、こまげさんに声をかけてもらったことでした。その時のことはまだ覚えてて、ラブグラフに入るタイミングではなかったけれど、またいつか機会があれば入りたいなと思った記憶がある。

初めてこまげさんに会った日にしたツイート

それから少しして、当時働いていたnoteを退職し、就活も終え、少し時間ができたので、11月から4月までラブグラフにPMとして、ジョインすることになった。

noteもLovegraphも、こうやって学生時代にまた戻ってきたいと思える会社に出会えたことは、恵まれたことだと思うので、これからも誠実にたくさん成長して、また戻ってきたいと思う。


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おまけのおまけ

最近の僕のSNSを見ていただけている方はご存知かと思いますが、最近はカメラマンとしても活動を始めました。ラブグラフに入ってから写真への接触頻度が増え、すぐに写真に没頭しました。

自分でも写真を撮るようになって、よりラブグラフがやろうとしていることを理解できてきた気がする。何より楽しい。
これからもたくさんの写真を撮るぞー!!!!!!


最後までご覧いただきありがとうございました。

2019年2月1日 大嶋泰斗


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