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キャリコンへの道【03】:専門実践教育訓練給付金制度(後編)

専門実践教育訓練給付制度の申し込みについて
前回は「受給資格・要件に該当するか確認」〜「訓練前キャリアコンサルティングの予約を取る」、までを書きましたが

今回はジョブカードを作成し、訓練前キャリアコンサルティングを受けて受給資格者証を取得するところまで書きたいと思います。

ジョブカードを作成

訓練前キャリアコンサルティングの予約が取れたら、ジョブカードを作成します。

ジョブ・カードは、「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」の機能を担うツールとして厚生労働省が様式を定め広く普及を進めています。キャリアコンサルティングなどの相談支援の場面で用いられ、学生、求職者、在職者など幅広い方の求職活動やキャリア形成にジョブ・カードが役立ちます。
(厚生労働省のジョブカード制度総合サイトより)

とまぁなんだか難しそうなことが書かれていますが、転職活動のご経験がある方なら一度は書いたことがあるであろう「職務経歴書」の拡張版のようなものをイメージしてもらえればよいと思います。

ジョブカードには色々な様式があるのですが、訓練前キャリアコンサルティングを受ける際に必要なジョブ・カードは

・様式1-1[キャリア・プランシート](就業経験のない方は様式1-2)
大事にしたい価値観、興味・関心を持っていること、自分の強み、弱みを克服するために努力していること、今後やってみたい仕事、仕事で達成したいこと、これから習得する知識や技術、そのために取り組むことなどを記入。

・様 式2[職務経歴シート]
これまで就いた仕事について、期間や所属企業、職務の内容とともに、職務の中で学んだことや得られた知識などについても記入。

・様式3-1[職務能力証明(免許・資格)シート]
取得している免許や資格について、名称や内容に加え、その免許・取得を賦与する際の基準や目安も記入。

・様式 3-2[職業能力証明(学習歴・訓練歴)シート]
中学校卒業以降に、教育機関で学習したり、訓練期間で訓練を受けたりした内容を記入。

の4つの様式になります。

私は日頃から職務経歴書を定期的に更新していたのでそれほど書く手間はかからなかったのですが、イチから書く場合はかなり時間がかかると思いますので、時間に余裕を持って書かれることをお勧めします!

訓練前キャリアコンサルティングを受ける

予約していた日時になりましたら指定されたハローワークに行き、訓練前キャリアコンサルティングを受けます。
(管轄のハローワークとは限らないので、ご注意ください)
指定された場所はパーテーションで区切られた完全個室。
まぁかなり個人の突っ込んだ話をしますからプライバシーへの配慮なんでしょうが、とはいえこのコロナ禍でもありますので、密室にならないよう、ドアは全開でしたので正直、会話の内容は筒抜けに近いかもしれません(まぁ仕方ないですよね)

私を担当してくださったのは50代の経験豊富なキャリアコンサルタントの方でした。
まずは書いてきたジョブカードを提出し、記載内容の確認。
私は一箇所だけ未記入の箇所があったのですが、突き返されるとか、出直して来いということにはならず、
「ここ未記入なので書いてもらってもいいですか?」
とその場で記入させてもらえました。
その他、特に内容に不備が無ければ、その後は学歴・職務経歴を時系列順にひとつずつ追って説明をしていきます。
正直、大学生活の様子やサークル活動などについて詳しく聞かれるとは思ってなかったので焦りましたが、当時を思い出しながらなんとか説明。
その後も新卒で入った会社での話や転職の話、現在の仕事からキャリアプランまで順に説明していきました。

キャリアコンサルタントさんの凄さを感じたのは後半ですね。
これまでの学歴や職務経歴、そこでの経験、将来のキャリアプランなどを一通り話終わった後、
「あなたのこういうところは一貫しているわね」
とか
「こういうところはあなたの良さなのね」
というように自分では気が付いていなかった良さとかキャリアの繋がりを見事に話してくれて、
自分事ながら
「おぉ確かにそうかも!!」
「なるほど!そう言われればそうです!!」
ということも多くて、新たな気付きを得れた60分でした。

面談終了後、キャリアコンサルタントさんがジョブ・カードに面談結果のコメントを記入し終了です。

受給資格確認申請を行う

ご自分の住所を管轄するハローワークに行き、受給資格確認申請を行います。
ここで注意が必要なのは訓練前キャリアコンサルティングを受けたハローワークではなく、自分の住所を管轄するハローワークでしか申請できないので、そこは注意が必要です。
例えば、私の場合、管轄するハローワーク港北にはキャリアコンサルテントがいらっしゃらないということで、訓練前キャリアコンサルティングはハローワーク横浜、受給確認申請はハローワーク港北といった感じでした。

ハローワークの窓口では以下6点の書類を提出します。

・「教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格確認票」
・「ジョブ・カード」
・本人・住所確認書類
・個人番号(マイナンバー)確認書類
・写真 2 枚(最近の写真、正面上半身、縦 3.0cm× 横 2.5cm)
・払渡希望金融機関の通帳またはキャッシュカード

「教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格確認票」は事前にダウンロードして自宅で記入しておくこともできるので、あらかじめ記入をしておけば訓練前キャリアコンサルティングを受けた後、そのまま窓口で受給資格確認申請を行うことも可能です。

ちなみにこの窓口に行かれる場合、なるべく月末月初など混雑時を避けたほうが良いかもしれません。
私が提出したハローワーク港北だけかもしれませんが、窓口は失業保険の申請と同じ窓口でして、月末最終日に向かったところ、激混みでして、書類を提出してから窓口に呼ばれるまで3時間30分もかかりました。。。

受給資格者証を取得 (受給資格決定)

提出した書類に不備が無ければ「教育訓練支援給付金受給資格者証」が即日発行されます。
発行されたら記載内容、特に以下の部分は受講しようとしている養成講座の内容と誤りがないか確認を行う必要があります。

・教育訓練施設の名称
・教育訓練講座名
・受講開始日
・修了予定日

記載内容に問題が無いようであれば、仮予約していた養成講座を本申し込み(授業料の振り込みなど)を行って終了です。

最後に

以上で専門実践教育訓練給付金制度の受給資格者証の発行手続きは終了です。
とはいえ、まだ受給証の発行が済んだだけです。
実際に給付金を受け取るには
・講座の受講を修了することで学費の50%給付
・キャリアコンサルタントの試験に合格し、国家資格キャリアコンサルタントとして登録することで学費の20%給付

という条件があります。
給付金を満額で受給すべく、試験合格目指して頑張りましょう!!

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