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今必要とされているUXデザイナーのスペック10箇条

初めまして、UXデザイナーの坂尾(さかお)です。現在は株式会社ユニラボで、C.Iデザイン、運営サービス「アイミツ」のサービスデザインを主な業務としており、サービス全体のデザイン設計を進めています。
※サービス自体まだまだですが、、

事業会社に来てたくさんのチャレンジをさせて頂いている中で、多くの学びがあったのでまとめてみようと思います。

みなさんはUXデザイナーの仕事と聞いて、どんな働きをイメージするでしょうか?

最近では、大企業におけるデザイン会社の買収やUX戦略室の設置、経営メンバーにCDOやCCOを配置する動きや、元々デザイナースペックではない経営専攻の方々がUXを勉強していたりと、デザイナーへの期待や役割に大きな変化が起きていることをよく耳にします。

一方で、UXという言葉が一人歩きをし、デザイナーとしての役割や期待が分かりづらくなっていることも事実ですので、ここで一度私なりに整理してみたいと思います。


誤認されているイメージ

いまだに以下のような「手法そのもの」がフォーカスされていて、UXデザイナーが何をしていて、ユーザーや経営者、さらには共に働いているメンバーから何を求められているのかにフォーカスが当たっていないように感じるんです。(もちろんそれぞれの手法自体は素晴らしいので取り入れていますが)

・ビジネスデザイン(戦略立案、バリュープロポジションなど)
・フィールドリサーチ(ユーザーインタビュー、エスノグラフィー調査など)
・分析(市場競合、アナリティクス、ヒューリスティック分析など)
・ユーザーテストの計画
・ペルソナ設計
・ユーザーニーズの定義ストーリーボード
・カスタマージャーニーマップ作成(サービスブループリントなど)
・ビジネスモデル・キャンパス
・ストーリーボード・ユーザビリティテストなど

さらに、デザイン思考、人間中心設計、デザインスプリントなどのフレームワークをなぞることがなんとなくできる自称UXデザイナーが増加傾向にあることで、役割や仕事を改めて考え発信していかなければならないのだと考えることが多くなりましたし、フレームワークを一通りやってみたからと言って、ユーザー体験が良い方向に振れるという保証はできません。

組織内外での役割

率直に言ってしまえば「何でも屋」が近しい表現かなと思ってます。
※抽象的で申し訳ないのですが、これ以上の表現が見つかりません。。

なぜならば、経営戦略、ブランディング、CIデザイン、組織デザイン、マーケティング戦略立案・実行など上流の工程からIA(設計)、UIデザインまで幅広いスペックが求められるからです。

大切なことは、全てやるということももちろんそうですが、デザインの力を信じて社内外を巻き込むことのできる行動力や、視野の広さと深さが第一に必要不可欠な能力だと思うんです。


これだと分かりづらいので、
まとめてみました。


今必要とされているUXデザイナーのスペック10箇条

・経営者や上層部のメンバーと経営戦略の議論ができる
・ビジネス志向を持っている
・ビジネス志向とユーザー思考を往き来することができる
・組織マネジメントができる
・組織を立ち上げられる
・ユーザー思考を社内に浸透させられる
・サービスデザインを啓蒙し社外に発信することができる
・自身のアウトプットを否定し続けることができる
・言語化されていないことを分かりやすく表現できる
・デザインの力を信じることができる


これが全て当てはまる方は稀にいらっしゃるとは思いますが、私が特に大切だと思っていることは、世の中がイメージしている「ものづくりのデザイナー」という概念を破り、フィールドを広げることを恐れずにチャレンジすることだと思っており、Takram田川さんの表現を拝借すると「越境性」が大事だということです。
( ※越境性とは、分野を軽々とまたいで仕事をしていくこと。自分自身の専門性がデザインだろうが、マーケティングだろうが、技術だろうが関係無い。必要なことはその場その場で学んでいく。そんなメンタリティの持ち主たちのこと )      ※モノづくりとデザインで切り開く日本の未来より抜粋


というわけで、、

書いてみて思ったんですが、まだまだ私自身も足りないことだらけで、何から手をつけていくべきか整理しきれないことが多々ありますが、こうして事業会社(ユニラボ)で働いているからこそ「ユーザー視点×ビジネス志向」というサービスを俯瞰して捉えることが出来つつあり、あらゆることにチャレンジさせてもらえていることに感謝してます。
今後も、枠にとらわれることなくUXデザイナーとして、デザインの力を証明していけたらと思ってます。(事故ることもたくさんあるとは思いますが笑)

まだまだ未完成のサービスで未熟なデザイナーですが、ユーザーのより良い行動を生むための思考や行動を牽引していくための整理しとして書かせていただきました。


次回は

次回は「サービスデザインの考え方と実践方法」について書かせていただこうと思ってます。

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