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どんなに幸せでも隣の芝生は青い

私は今、ここ数年で一番毎日が楽しく、幸せだと感じています。

数年前の私は、20代中盤、長年付き合った彼氏あり、都会で働くそれなりに収入もある総合職OLでした。会社は人間関係も良好、頑張る姿勢を評価してもらい、昇給もしました。

今の私は、アラサーで独身、独り身、さらには田舎暮らしで超低収入で、この文字の羅列だけだとどう考えても惨めで不幸そうな女です。

でも、私は今が一番楽しいし、今の自分がなんだかんだ気に入っています。

理由はいろいろありますが、おそらく転職したことが大きな原因だと思います。

収入は激減しましたが、マイペースに仕事ができて、自分の好きなことができる今の環境を楽しく感じています。私にはたくさん働いてたくさん稼ぐことは向いていないように思います。


仕事が楽しくなり、やりたいことが見つかると、結婚とか彼氏とか、正直どうでもよくなります。元々ひとり行動が大好きな私。休日も自分の好きなことに時間を費やして、時々贅沢をして遠出をしている生活が快適すぎて、他人に時間を使うことが苦痛だとすら感じます。

私は今が一番幸せで楽しいのは、間違いありません。
取り立てて悩みもないし、最低限の生活は問題なくできています。


それでもやっぱり、他人の生活が羨ましく思うことがあります。

友人と遊ぶことがたまにありますが、やっぱり隣の芝生は青く見えます。


最近初めて彼氏ができた友人がいます。少し前にその友人と遊びました。正直私はその友人とあまり気が合わないと感じているので、自分から遊びに誘うことはほとんどありません。

「彼氏とのことも話聞いてほしいから遊びたい」と言われ、何か悩んでいるのかなと思い、遊びに行くことにしました。

話を聞いてほしいと言うわりには何も話出さない友人。帰りの車の中で「彼氏とはどうなん?」と聞いてみました。

「あ、仲良くやってます〜」と返答されました。

なんだそれ。

あなたが話聞いてほしいって言ってたんじゃなかったけ?


その友人のことを羨ましいと思ったことはありません。でも、一つだけ確かに伝わってくるのは、その友人は今の彼氏のことが大好きだと言うこと。そんな彼女のことは「いいなぁ〜」と思ってしまいました。

どんなに自分は満たされていても、やっぱり自分にないものを持っている人を見ると、いいなぁと思ってしまうのが人間というものなのでしょう。


人との関わりの中でしか生きていけない生き物なくせに、人との関わりがあるが故に多大なストレスを感じる。人間とはなんと厄介な生き物なのか。


7月にはまた別の友人2人が私が住む街まで遊びに来てくれます。1人は既婚、もう1人も学生時代から付き合っている彼氏と結婚秒読みです。

私は独身を謳歌しているし、今は結婚したいとも思えないけど、きっとまたこの2人の友人と会うと、モヤモヤが発生してしまうんだろうな。

逆に私の暮らしを「いいなぁ」と思う人もいるのかな。

もし仮に私が結婚したとしても、独身を謳歌する女性を「いいなぁ」と思う日が来るんだろうな。

どこまで行っても、隣の芝生は永遠に青いのです。


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