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ISTPが不調から脱却する方法とSPタイプの活躍できるフィールド-悪い代替優位からの脱出-

 ISTPのみなさん、普段は感情の浮き沈みが少なく冷静で、それなりに人生を謳歌してる気がするけど、上手くいかない事や苦手なことに直面した時にネガティブな予感ばかりに囚われてしまい、普段の調子が出なくなる事はありませんか?
 多くの場合代替優位に陥っている可能性が高い気がします。(俗に言う第三機能ループ、以降はこちらの単語を使用します)
 今回はそこから抜け出す方法について少し語ります。

第三機能ループとは?

 ここではISTPの心理機能と第三機能ループについて説明しますのでご存知の方は飛ばしてもらっても大丈夫です。

【ISTPの心理機能】
1.主機能→Ti 内向思考 分析・理論 論理的に体系立てる
2.補助機能→Se 外向感覚 本能・現実 五感で今を捉える
3.第三機能→Ni 内向直感 洞察・印象 未来や可能性を広げる
4.劣等機能→Fe 調和・共感 人間関係の調和を重視する

 上から自然に使いこなしている機能・上手く使っているのが分かる機能・コントロールしにくい機能・苦手意識のある機能といった序列になります。

【第三機能ループとは】
 ISTPに限らず全てのタイプに起こる状況ですが、何らかの形で補助機能がうまく使用できない時に第三機能が補助機能の代わりとして働き、主機能・第三機能を行ったり来たりする状態になる事を指します。第三機能ループは時として普段と違う新たな可能性を見出すこともできます。
 しかし、経験上かなりの確率でストレス下にある時に陥るので、上手くいかないことのほうが多い気がします。

ISTPの第三機能ループ

 ISTPの第三機能ループは内向思考(Ti)-内向直感(Ni)のループに陥ると、内向の心理機能だけに目を向け、現在の状況を五感で判断する外向的感覚(Se)を無視するようになります。
起きていない悪い予感に対して必死に分析を始めてしまい、結論を出すことができずにその場から動けなくなり、更に起きていない悪い予感に苦しめられる悪循環が始まってしまい、精神世界に囚われる事になります。
 これでは健全なISTPの強みであるはずの、臨機応変さや、現実に根差した考え方ができなくなってしまいます。

ループの抜け出し方

 身も蓋もない結論から言うと、第三機能と補助機能がひっくりかえっているので、元々の心理機能であるTi-Se‐Ni‐Feの序列を取り戻せば解決しますそれはそう。
 ISTPの補助機能Seは「現実に起こったことやデータを五感で取り込む」機能なので、とにかく目の前にある物体に集中することで、冷静さを取り戻すことができます。現実世界に即していて、動きのあるものだとさらに効果的です。
 例えば外に出て散歩をすることや、車の往来を眺めてみたり、動きのあるものがどのような状態になっているのか(木々が風に揺れている様子など)を分析してみるとことで、心理機能の序列を正常なものに戻すことができるかと思います。

SPタイプが活きるフィールド

 前段で述べたように、第三機能ループに陥り、精神世界に囚われてしまったISTPは、現実に即した合理的な判断を下すことができず前に進むことが出来なくなってしまいます。これによりISTPは現実世界に根差したタイプであるということになります。
 そして時間軸としては補助機能に「現在に焦点を当て、五感を使ってストレートに外界の状況を取り入れる」外向感覚(Se)を持つので、SPタイプが活きるフィールドは「現実世界の今・ここ」であると言えます。
 悪い予感に囚われて、現実を見失うのは勿体ない気もします。

 ちなみに、ISTPを例に出しましたがデイビット・カーシー マリリン・ベイツ『Please Understand Me: Character and Temperament Types』(プロメテウス・ネメシス、1978)によるとESTP・ISTP・ESFP・ISFPをSPタイプとし、このタイプはすべて「現実の今・ここ」に生きている人であるという見解がなされていますので、今回SPタイプの活きるフィールドと題させていただきました。

注意点 ー自戒を込めてー

 上記の方法でループのストレスや囚われから抜け出すことには成功しましたが、この脱出方法ではループのきっかけになった問題については解決していないということを留意してください。あくまでも普段の状態に戻っただけなので、再度ループに陥る可能性すらあると思います。精神的負担の多い・長期的な問題については目の前の問題をひとつひとつ片づけていくことが重要なのかもしれません。(このあたりは自分も模索中です)
 また、第三機能ループがストレスを感じるというだけですので、自身の直観機能を悲観しない事・ループに入ったことを察知してすぐに抜け出そうとしない事も大事だと考えています。
 劣等機能についても同じことが言えると思いますが、苦手だからといってその機能をおざなりにしていてはいつまでも発達が望めないと思います。第三機能が優位に働くことで違った視点に立つことが出来るかもしれません。

最後に

 第三機能を使いこなせるようになったISTPは現実に基づく合理的な判断のみならず、先見の明を手に入れ、より良い判断と実行力を兼ね備えることが出来ると信じています。(という願望があります)
 そして最後の最後に、乱暴な言葉になりますが、深夜にループに入ったらとっとと寝てしまうのが一番の対処法です。ISTP(自分)は規則正しい生活を送った方が絶対にいい。


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